ひょうし

なんて事ない2時間ドラマ。火曜サスペンス「見知らぬ夫」の事。

 火曜サスペンス「見知らぬ夫」。 

  テレビドラマデータベース 

http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-22896

によると、この2時間ドラマは1986年7月8日に放送されたようだ。

 2時間ドラマの全盛時代、毎週何本か放送されていた中の一本、おそらく普通の製作費で、普通に作られた、普通の1本。

  そんな2時間ドラマの撮影スケジュールはどんなものだったのか。、書いておきたいと思います。 

  監督は村川透、テキパキと物事を決めていったという印象。  

 当時あった国際放映というスタジオには「太陽にほえろ」のセットが組まれており、その警察署のセットをお借りして撮影したのが、ちょっとした思い出。 

  もうひとつ、カースタントの場面があり、サード助監督であった僕が、主演の酒井和歌子さんの衣裳を着て、長い髪のかつらをかぶり、酒井さんの吹き替えで助手席に乗った事も思い出。

  スケジュールによると、撮影は1986年5月8日から5月23日までの16日間で、当時は、映画監督が撮る2時間ドラマは16ミリフィルムで撮られる事が多く、ビデオ撮影の2時間ドラマより、若干撮影期間が長かったかもしれません。 

  仕上げスケジュールは台本の最後にメモで書いてあるだけ。

 5/28 監督ラッシュ 

 5/29 音楽ラッシュ 

 5/30 オールラッシュ 

 6/04 音楽録り 

 6/06 ダビング 

 6/07 ダビング 

 6/13 初号 

  台本の最後にメモ用の白紙のページが2ぺージほどある。そこに、汚くメモの書かれた絆創膏が貼られている。


  書かれているのは、曜日とロールナンバー(フィルムの撮影順番)、そして撮影が終ったシーンナンバー。 

 僕は、フィルムの現場はピンク映画からだったので、スクリプターの付かないピンク映画の現場では、どのロール(フィルム)にナニが撮影されているかは、助監督が把握しておく必要があった。

 それで、カチンコの棒の部分に布の絆創膏を貼って、そこに、色々なメモをしていた。

  という事で、クランクインの5月8日は、当然R-1.  


 クランクアップは予定より1日伸びて5月24日のR-45。


 この作品では45本のフィルムが使われた事になる。 

この、汚い絆創膏文字を読み説ければ、詳しいスケジュールが判ると思う。


 以下、 

 総合スケジュール表

 香盤表 

 シナリオの時間設定、

 その他のメモなどを載せておきます。  

モザイクの部分は俳優さんの事務所の電話番号などです。

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