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クラウディア・カルディナーレ

急に淀川長治さんの事が思い出されて、調べてみたら、淀川さん、ちょうど20年前の11月11日に亡くなられていた。

当時はそんな言葉はなかったけど1111、1が並んでひとりぼっち、で独身者の日らしく、生涯独身だった淀川さんらしい日に亡くなった。

もう「淀川長治」なんて名前を知る人も少なくなってるかもしれない。

なんで淀川さんの事が頭をよぎったのか・・・

なにげなくAmazonプライムで「ローマ発、しあわせ行き」という映画を見たからで、映画の内容はともかく、出演者のなかにクラウディア・カルディナーレがいたから。

「ローマ発、しあわせ行き」は2015年の映画、まったく知らなかった。

クラウディア・カルディナーレの名前にも解説が必要だろう。

クラウディア・カルディナーレを最初にスクリーンで見たのはブリジット・バルドーと共演した「華麗なる対決」という映画だった。

それは1972年公開の映画で、クラウディア・カルディナーレはオッパイの大きいカッコイイお姉ちゃんだった。それで、ちょっと気に入って見られる映画は追っかけて見た、まだビデオの無い時代だ。

それから、少なくとも45年はたっていて、クラウディア・カルディナーレを忘れていたのだけど「ローマ発、しあわせ行き」で再会・・・というより、まったく気づかず、終ってはじめて、キャストの名前で確認。

えっ、あの、おばあちゃんがクラウディア・カルディナーレだったのって感じ。

「クロワッサンで朝食を」なんて映画のジャンヌ・モローにもビックリしたけど、若い頃、ステキだと思った女優さんがおばあちゃん役で出てくる驚きとシアワセ。

ここで淀川長治さんが出てくる、淀川さんもよく、俳優の紹介をするとき昔の映画を持ち出していたな・・・って。

もう、グロリア・スワンソンとか、イングリッド・バーグマンとかの、もっと一世代前の女優さんの話だ。

ともかく、映画を長く見続けていると、若い頃のクラウディア・カルディナーレの話がスラっと出てくる。

が、

これから先、どれだけがんばっても、ダコタ・ファニング、クロエ・グレース・モレッツ、エマ・ワトソン、ジェニファー・ローレンス・・・そんな若手女優さんのお婆ちゃん役を見る事はないだろう。

今の若い映画ファンがうらやましい。

しかし・・・

どんな美人も

こうなる悲しさ・・・、いや悲しい訳じゃないな、なんていうか。

映画って最高だな、映画の内容には関係なく人生の記録でもある感じ。

俳優は引退なんてしないで、要望がある限り出続けて欲しい。




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