「水形物語」見せていいもの悪いもの。
「シェイプ・オブ・ウォーター(水形物語)」を見たのは2年も前の事になる。
その時に感想らしきものを書いた。
ナニを書いたか、を簡単に書くと、中国で見た「シェイプ・オブ・ウォーター」はかなり編集されていて、日本やアメリカで公開されたものと違うものだったと言う事。
あれから2年。たまたま中国のネットテレビの映画枠を見ていたら、最近まで有料だった「シェイプ・オブ・ウォーター」が無料になっていたので、日本のものと見比べて、何処が編集されて、見せてはいけなかったのかを調べてみた。
まず映画冒頭、主人公の女性がバスタブに浸かる場面がある。
まず、タイマーをセットして首にある傷を鏡に写してみる。
ここまでは同じ。
中国版では、次のカットはいきなりバスタブに浸かっている、それも胸が見えないサイズで。
そのあと、タイマーをナメのバスタブ。
中国版の入浴シーンはこの2カットで終了。
一方、日本版は、鏡のシーンのあと、
バスローブを脱いで全裸になりバスタブへ、このあと、オシリ丸見えになります。
そしてバスタブへ
(モザイクは自主規制)
このあとの行為もあるけど、単純に全裸がまずいのだろうと思う。
次のカットで、カメラは横位置になり、中国版と同じような構図になって終了、ただ違うのはバスタブに足がのってる事。
これは2パターン撮影したのか、CG処理で足を消したのか?
まあ全体的には12秒の差が出ただけ。
次のチェックポイントは、冒頭から1時間20分ほどの箇所。
半漁人がいるバスルームに女性が入ってきて、洋服を脱ぐ場面。
ここまでは一緒。
次のカットで後姿になる。
中国版では
洋服を脱いでも全裸ではなく、下着なのか黒いものを身につけている。
日本版では全裸だ。
この画像を左右50%づつ合成して見た所、歩き方、歩数、手の位置、すべて合致したので、この服はCGで書き込んだものだろう。
そしてそのあと、中国版では胸の写らないサイズでカーテンが引かれるが、
日本版ではバストが見えるサイズになっている。
そのあとも、バスルームを全部水槽にする場面などあるけど、
日本版では、上の写真のような全身が写る場面はあるけど、中国版は全部胸が写らないサイズにカットされている。
まあ、国の方針と言えばそれまでで、どうしようもない。
どうしょうもないけど、やはり、体の関係がちゃんと描けている日本版、というか国際版のほうが、わかりやすいと言える、たった数カットで映画の印象が変わってしまう。
しかし、行き着くところは「どうしようもない」だけだ。
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