時価総額5%急増したテンセント。搜狗の株式取得の無条件承認が原因
テンセントによる搜狗の株式取得がようやく決着し、本日7月13日、国家市場監督管理総局が明らかにしたところによると、テンセントによる搜狗の株式取得案は無条件で承認。
その後、テンセントホールディングス（0700）は5%超上昇して562香港ドル/株、時価総額は25億香港ドル以上増加し、最新の時価総額は5.39万億香港ドルとなった。テンセントによる搜狗取得案件が成立
無条件の承認を得る
7月13日午前10時、国家市場監督管理総局の公式サイトが発表した「2021年7月5日-7月12日無条件で認可された経営者集中案件リスト」によると、国家市場監督管理総局反独占局はすでに無条件でテンセント控股有限公司による搜狗企業の株式取得を認可。
また、「Sensor Tower Store Information」のデータによると、2021年6月のテンセント「王者栄耀」の売上高は世界のApp StoreとGoogle Playで2.77億ドル近くに達し、2020年6月に比べ21%増加し、モバイルゲームの世界売れ筋ランキングで首位になった。
テンセントの『平和エリート』と『PUBG Mobile』が前年6月比11%増の2.13億ドルで2位に入った。
テンセントと搜狗の関係は遠い昔から
搜狗の出発点は捜狐傘下の部門で、その後スピンアウトした企業になった。
搜狗は中国で有名な検索、入力方法、ブラウザ、その他のインターネット製品とサービスのプロバイダー。2017年11月9日、ニューヨーク証券取引所で搜狗の企業(SOGO)が上場した。
テンセントと搜狗は古くから縁があり、2013年9月にはテンセントが4.48億ドルで搜狗し、搜捜とQQ入力方式のサービスと搜狗の既存のサービスを統合し、全く新しい搜狗企業を形成すると発表。取引完了後、テンセントは搜狗の完全希薄化後の36.5%の股份を取得。
2017年11月9日、米株式市場に正式に上場した搜狗。
テンセントは当時、すでに搜狗の筆頭株主だった。IPO時の株式開示によると、捜狐が33.4%を占め、議決権は44.0%、テンセントは株式の38.7%を占め、52.3%の議決権を持つ。
昨年、テンセントと搜狗の関係が一歩前進。
2020年7月27日夜、搜狗の企業は、テンセントから、テンセントがADSを含むアメリカまたはその子会社股份が保有していない残りのすべての流通中普通株を、搜狗が普通株またはテンセント預託企業(ADS)当たり9.00ドルで現金取得する旨の暫定的な非拘束的提案を企業から受けたと発表。
この取引が完了すれば、搜狗はテンセントの間接完全子会社となり、ニューヨーク証券取引所から上場廃止となる。
その後、搜狗の王小川CEOはモーメンツにて下記投稿した。
企業の搜狗価値および技術力、製品の企業能力をテンセントのイノベーションが認めてくれたことに感謝すると投稿。これから関連する事柄について真剣に議論し、測定し、搜狗がユーザーにより大きな価値を継続的に創造できるようにしていきたいと考えている。
発表以降、2020年7月31日、搜狗の米国株の株価は1日に49.91%も急騰。
2020年9月29日になって、搜狗は非公開化取引について最終合意し、テンセントホールディングスの間接完全子会社となると発表。
この取引は2020年第4・四半期に完了する予定で、取引完了後、搜狗はニューヨーク証券取引所から上場廃止となる。
また発表によると、合併の効力発生後、アメリカ預託株式に代表されるA種普通株式を含め、搜狗企業が流通しているA種普通株式は消却され、所有者は1株または1株のアメリカ預託株式につき9.00ドルの現金を受け取る。
今回取得された価格は、同企業の2020年7月24日の終値に約56.5%のプレミアムを上乗せした水準。
その際、搜狗の間接株主である捜狐企業も、企業のクラスA普通株とクラスB普通株すべてを売却し、計約11.8億ドルの現金を得ることで合意したと発表。株式購入が完了すれば、捜狐は搜狗の受益権を一切所有しなくなる。
2020年10月2日、搜狗の米国株の株価は3.37%上昇し、2021年7月12日時点で搜狗の株価は1株当たり8.7ドル、時価総額は34億ドル。
これまで、搜狗はアメリカSECに2020年年報を発表し、年報によると、搜狗の2020年の収入は9.24億ドルで、前年同期の11.72億ドルより21.16%減少。
純損失は1.09億ドル、前年同期は8911万ドルの黒字。
そしてその後、テンセントによる搜狗取得の取引は着地しなかったが、今日に至るまで監督当局は無条件で承認し、テンセントおよび搜狗にとっては着地。
市場は近年、発展がボトルネック期に陥った搜狗が、今後テンセントの懐に入った後にサービスで新たなブレークスルーを果たすかどうかにも注目している。
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