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ビットコイン暴落?噂は本当に恐ろしいですね!

昨日の暗号資産市場は、ビットコインが上昇しての推移となっています。ビットコイン現物ETFの承認に対する期待感などが根強く、買い戻し優勢の流れとなっています。ただ、基本的にはレンジ圏での動きが意識されており、積極的に上値を拡大する展開となるかは不透明な局面となっています。まずは方向感を見極めながらの対応となりそうです。昨日に関して言えば、米株は上値の重い展開となる一方、米国の早期利下げ観測の後退などが意識される中で米国債利回りが上昇する一方、ドルインデックスは小幅に下落する展開となっています。暗号資産市場にはやや逆風といった状況でしたが、買い戻しの動きに下値を支えられました。

さて、ビットコイン懐疑論者であるピーター・シフ氏がXのポストでビットコイン現物ETFはビットコイン価格に対して壊滅的な打撃を与える可能性があると指摘しています。これは承認後に期待されたような機関投資家の流入が起こらなかった場合、これまでの期待が失望へと変化して売り圧力が強まるとみているようです。

私も『知ったらしまい』といった流れや機関投資家の動きに関しては警戒しているところではありますが、そこまで急激な下落が見られるのか、という点に関しては疑問に思うところではあります。判断が難しいところとしてはビットコイン現物ETFの承認に対する期待感がどの程度のものであるのかというのをはかりかねている点にあります。私としてはすぐに機関投資家がもろ手を挙げて参入という展開を期待していませんし、ある程度の時間が必要であるとみていますが、市場がそういった見方をしていないのであればシフ氏の言うように失望売りが強まる可能性もあるでしょう。ただ、現状の上昇に関しては半減期などの要因もありますし、米株の上昇なども好感されているところです。ビットコイン現物ETFの承認に対する期待だけで上昇してきた相場ではないと言えるでしょう。

であるならば、機関投資家などの参入が思った通りに進まなかったとしても、一時的には下落局面があるかもしれませんが、壊滅的な打撃を与えるというところまでは至らないのではないでしょうか。ビットコイン懐疑論者もビットコイン支持者も発言が極端になることが多いように感じます。もちろん、長期的に見た場合ではその予想が当たることがあるかもしれません。しかし、物事が急激に変化するということはそれほど多い事ではありません。話としては面白いものも多いのですが、実際に投資を行うという場合は話半分で見ておく位が良いでしょう。

【ビットコインチャート分析】


ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから下落して一時-2σまで下落する展開となりました。しかし、ヒゲでタッチした後は持ち直し、実体はバンドの中心線で支えられる動きとなっています。再度バンドの+2σを目指す動きとなっており、下値の堅い動きが展開されています。バンドの±2σが上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。下値の堅い動きが意識されてバンドの+2σまで上昇する展開となりそうですが、+2σでは抑えられるのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落となっていましたが、目先は%Kが持ち直す動きとなっています。%Kが乱高下する展開であり、方向感の見極めにくい状況となっています。ただ、%Dが下落基調を強めており、先行きに関しては上値が抑えられる可能性もありそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σからの持ち直し基調が維持され、バンドの中心線を意識しての動きとなっています。目先はバンドの中心線を挟んでの動きで、上昇基調が一服する展開となっています。ここからバンドの中心線をブレイクしてさらに動きを拡大するのか、中心線で抑えられて-2σを目指す動きとなるのかに注目です。バンド幅は縮小傾向であり、大きな動きにはなりにくいところです。レンジ圏での動きが意識される中でバンドの中心線を挟んでの小動きとなる可能性もありそうです。

ストキャスティクスで見ると%Kと%Dがゴールデンクロスからの上昇となっています。このまま上昇基調を維持して高値圏に入っていくかどうかに注目です。上値余地は残っているため、このまま上昇する可能性も高そうで、買い優勢の流れが継続しそうです。そうなれば、バンドの中心線を抜けて+2σを目指す可能性も高まるでしょう。


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