Ensaio sobre a lucidez (3)

Além da humidade que tornava mais espessa a atmosfera, já de si pesada por ser interior a sala, apenas com duas janelas estreitas que davam para um pátio sombrio mesmo em dias de sol, o desassossego, empregando a comparação vernácula, cortava-se à faca.

Além de… 「〜以外に」なので、Além da humidade que tornava mais espessa a atmosfera は「空気をよりどんよりさせている湿気のほかに」ここまではいい。já de si pesada por ser interior a sala が分からない。si は何を指すか。a atmosfera とすると、já de si pesada は、「すでにそれによって重くなった」となるか。de は手段を意味する。pesada は単に「重い」ではなく、pesar の過去分詞と捉えた。女性形になっているのは、a atmosfera にかかっているから。ただしそう解釈すると、どうして já の前に句点があるのかが説明できない。por は空間の意味だろうか。重くなった場所を示している。ser interior a sala もよく分からない。「部屋の中」という意味なら、de がいるはず。「すでに部屋の内側の重みによって」apenas からは、a sala の説明。「日のあたる時間さえ暗い中庭に通じる手狭な窓が二つあるだけの」o desassossegado がこの文の主語「動揺」vernácula は「土着の」という意味なので、empregando a comparação vernácula は「我が国の言葉を用いると」となる。cortava-se à faca も難しい。a は「様態」の意味もあるから、「ナイフのように」と訳せる。そうなると「動揺がナイフのように切っていた」となるが、se の解釈に困る。非人称を表す、というこじつけられなくもない。主語は「動揺」なので周りにいた人を切った、という解釈は一応可能だ。それにしても「寒さがナイフのように身を切る」なら日本語でも言えるが、「動揺」となると表現を考えなくてはならない。

試訳
空気をよりどんよりさせていた湿気に加え、日のあたる時間帯でも暗い中庭に通じる小さな二つの窓しかない部屋の中の重圧で、そこにいる人たちは、我が国の表現で言うところの、寒心に堪えないでいた。

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