マヒンドラ・レーシング・フォーミュラEチーム、バレンシアで新型Gen3レースカーによる実りあるプレシーズン・テストを完了

マヒンドラ・レーシングは、4週間後に迫るABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9の開幕を前に、バレンシアで4日間の実りあるテストを終えました。

オリバー・ローランド（英国）とルーカス・ディ・グラッシ（ブラジル）は、新型のマヒンドラM9Electroレースカーで最初の公式走行に臨みました。月曜日のシェイクダウンに始まり、火曜日から正式にテストを開始しました。水曜日には、全チーム参加のプラクティス・セッション、予選シミュレーション、レースシミュレーションを含むレースウィークエンドのシミュレーションに参加しました。木曜日の公式メディアデーには1時間のテストが追加され、金曜日にも1日のテストが行われ、この週を終えました。

チームは4日間で1,600km以上を走破し、新型Gen3マシンに関する重要なデータを収集しました。オリバー・ローランドは、マヒンドラM9Electroのライバルに対する良いペースを示し、総合5位でテストデイを終えました。ルーカス・ディ・グラッシは、マヒンドラ・レーシングのメンバーになったばかりで、新しいチームとの共同作業に慣れるために1週間を過ごし、15位でフィニッシュしました。

また、数日前に就任した新CEOのフレデリック・ベルトランにとっては、現地でチームに合流する最初の機会でもありました。テスト終了後、フレデリックは次のように語りました。「この1週間は努力して、多くのことを学びました。この新しいGen3マシンのすべてを理解し、マシンをコースに送り出すことは、チームの努力の結晶です。このテストの結果には、全員が満足していると思います。ZFのサポートを含め、チーム全員が素晴らしい仕事をしました。これでチームは多くのデータを手に入れ、ファクトリーに戻ってメキシコの準備に役立てることができます」

2年連続でチームに参戦するオリバー・ローランドは、次のようにコメントしました。「テストを終えて、かなり満足しています。バレンシアには、クルマやそれに付随するものに関してどれだけの準備ができているのかわからないまま来ましたが、毎日進歩していると思います。いくつかの問題もありましたが、比較的早く解決できましたし、ポジティブな結果で終えることができました。進歩という点ではとても満足していますが、まだ改善できる部分もありますので、全般的にはとても前向きな気持ちで4日間を過ごすことができました。やるべきことはたくさんありますが、スタートはとてもポジティブだと思います」

2023年に初めてチームに参戦する元フォーミュラEチャンピオンのルーカス・ディ・グラッシは、次のように語りました。「長い4日間のテストでしたが、私としてはとても成功したと思っています。マシンの信頼性の問題はほとんどゼロでしたし、多くの周回とレースシミュレーションを行うことができましたので、とても満足しています。マヒンドラとの仕事も楽しいし、みんなの仕事ぶりを理解し、マシンに乗るたびに良くなっています。Gen3マシンの特性がわかってきたというのが大きいですね。それが、みんなのモチベーションに繋がっています。このテストを終えたときと同じような気持ちでメキシコに向かいたいです」

また、シーズン9で使用する#8と#11の赤と銅のカラーリングも発表されました。チームはこの後、1月14日にメキシコシティで開催されるシリーズ開幕戦に臨みます。

マヒンドラ・レーシングは、オフィシャルパワートレインパートナーのZF、e-fluidsパートナーのShellなど、強力なパートナーを擁しています。スイスの高級時計メーカーであるモーリス・ラクロアは、引き続きオフィシャルタイムキーパーを務めます。