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オートポリスでau TOM'S GRスープラが驚異の逆転勝利

2023 AUTOBACS SUPER GT Round7 AUTOPOLIS GT 450km RACE

 
冷たい秋風が吹く中、10月15日、オートポリスでSUPER GT第7戦が開催された。パレードランに続くクリーンスタートで始まったレースは、観客の熱い視線を浴びながら熱戦が繰り広げられた。

 オープニングラップはポールシッターの#16「ARTA MUGEN NSX-GT」(福住仁嶺/大津弘樹)が先行し、#19「WedsSport ADVAN GR Supra」(国本雄資/阪口晴南)が2番手、#39「DENSO KOBELCO SARD GR Supra」(関口雄飛/中山雄一)が3番手に続いた。観客を喜ばせた#39 GR Supraは、1周目を終える前に#19 GR Supraを巧みにオーバーテイク。6周目には#17「Astemo NSX-GT」(塚越広大/松下信治)が果敢に攻め、#19 GR Supraをパスして3番手に浮上した。

レースが進むにつれ、戦略が展開され始めた。14周目に#39 GR Supraがピットインすると、他のGT500車両もそれに続いて最初のピットストップを行った。大半の車両がピットストップを終えた後、#16 NSX-GTがリードを保ち、#17 NSX-GTが2番手、#38「ZENT CERUMO GR Supra」(立川祐路/石浦宏明)が3番手につけた。


 50周目、4番手を走行していた#3「Niterra MOTUL Z」(千代勝正/高星明誠)が戦略的な動きを見せ、#38 GR Supraを抜いて3番手に浮上。不屈の走りを続ける#3 Zは、57周目に#17 NSX-GTを抜いて2位に浮上。

しかしレース後半、#36「au TOM'S GR Supra」(坪井翔/宮田莉朋)が驚異的な走りを見せる。並々ならぬ決意とテクニックを発揮し、宮田の#36 GR Supraは着実に順位を上げていった。71周目には#38 GR Supraを抜いて3位に浮上。77周目には#36 GR Supraが#3 Zを抜き去り、2位に浮上。


レースのクライマックスは87周目、激しい追い上げの末、#36 GR Supraがスタートからトップを独走していた強敵#16 NSX-GTをオーバーテイクしたときだった。これでトップに立った#36 GR Supraは、そのままレースをリードし続け、ファンを感動の渦に巻き込んだ。


 2位には#16 NSX-GT、3位には#3 Zが続き、ドライバーとチームの競争心と実力を見せつける結果となった。

GT300クラスでは、別の戦いが繰り広げられた。最終的に#52「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)が勝利を収め、トップを狙い続けた#2「muta Racing GR86 GT」(堤優威/平良響/加藤寛規)は惜しくも僅差の2位、#31「apr LC500h GT」(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)が3位となり、激しいレースとスリリングな一日を締めくくった。

 2023 AUTOBACS SUPER GT Round7 AUTOPOLIS GT 450km RACE Results

GT500
1. #36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)
2. #16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)
3. #3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

GT300
1. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)
2. #2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)
3. #31 apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)
 
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