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②嘉田由紀子議員のDVシェルター暴露発言が報道された意味を考える〜発言の中核〜

嘉田由紀子議員が2021年4月に行われた「子育て改革のための共同親権プロジェクト」主催のオンライン院内集会で具体的に何を話したかを見ていきます。

ありしんさんが発言の書き起こしをして下さっています。こちらを参照させて頂きます。


一番の問題部分はこちらです。


(嘉田由紀子)
それから、滋賀県だったら、あの、ある意味で隠してあるんですけど(苦笑)、女性が逃げ込むところのアパートみたいのを。×××にあります、滋賀は。


嘉田氏は、
「×××にあります、滋賀は」
と言い、
報道によると、
「シェルターがある自治体と、近くにある建物の名前を発言したという。」とのこと。


これを、元知事であった人が言うことが、どんなに恐ろしいことか考えて下さい。DVシェルターが秘匿されるべき対象であることをも言いながら、所在場所について言及しているのです。

そして言及したのは「滋賀県」のDVシェルターの所在情報「だけ」ではないのです。少なくとも私はそう感じました。嘉田氏の発言を検証するにも、その事を明かすわけにはいきません。そう考えると、嘉田氏の発言の悪質性がお解り頂けるかと思います。

今になって悔やむのは、私が滋賀県にしか通報しなかった事です。他県にも、いや全都道府県に、通報しておけば良かったと今になって思います。

DVシェルターは、入る際にスマートフォンなど通信機器の持ち込みも出来ず、外出もごく必要なものに限られ(仕事にも学校にも行けないと聞いています)、その所在場所が知られないよう、大変な注意を払って運営がなされています。

その事を、元県知事である嘉田氏はご存知のはずです。
そこにどんな方が入居なさっているのか。この場所をどんな人が探しているのか。嘉田氏はご存知のはずです。

立憲民主党・やまのい和則議員は、4月5日法務委員会の質疑でご自身の経験を語られました。


ご発言を要約します。
「母子支援施設で子ども達と遊ぶというボランティアをしていた。そこでは皆さん、DV夫から逃れ、仮名で過ごさねばならない。そういう事情を持っていらっしゃる。妻子を探す夫が乱入してくる事もあった。」
「ある時、包丁を持った男が乱入。施設の方は男の妻子に絶対に外に出るなと電話をしたが、男はその職員さんを包丁で刺してしまった。」
職員さんは、やまのいさんに「刺されたのがお母さんやお子さんでなくて、私で良かった」と仰ったそうです。
やまのい議員は、この経験が政治家を志すきっかけになったと語っていらっしゃいました。

(書き起こしはこちらです)


共同親権制度の導入を目指す者と、それを阻止しようとする者。その対立が何を軸に対立しているのか、それぞれが何を守ろうとしているのか。お解り頂けましたら幸いです。


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