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[部報]#0 初めまして皮革工芸部です

初めまして、皮革工芸部部長(?)のjonathanです。昨年4月から始めた皮革工芸部もおかげさまで2020年1月で9回目、まもなく1年になろうかというところです。皆様に支えていただきなんとか半年続けることができました。ありがとうございます。まだまだ粗削りで手探りなところもあり、毎回方針が変わったりしたところもあったかもしれません。度々のご協力ありがとうございます。これからも可能な限りご要望にお応えできるよう頑張ります。

さて、今後もコロコロ内容が変わるかもしれませんが、現時点での部活の概要や方針、目指すもの、将来やってみたい事、部活に対する想いなどをまとめたいと思います。

概要

皮革工芸部は持ち込み可、自由制作が基本のフリースタイルのワークショップです。レザークラフトを始めてみたいけど何から始めていいかわからない方のサポート、音や振動が気になって家では作業できない方の作業場として、ステップアップのためのアイディア探しやレザークラフター同士の意見交換の場として2019年4月に立ち上げました。現在は台東区入谷のシェアアトリエrebootに場所をお借りし不定期に開催しております。

従来のワークショップとは異なり、毎回決まったテーマを設けるわけではなく、各自で作りたいものを持ち寄り自由に作るというスタイルで行っています。作るものが決まっていなくても、これまでのワークショップで扱ったテーマであれば一部キットを用意しておりますので、そちらを使って練習していただくことも可能です。

通常のワークショップですと時間内に決まったテーマを完成させなければならないため、細かい説明を省略せざるをえなかったり、知っていればもっと楽しめるテクニックなどのご紹介も最小限にとどめざるを得ませんでした。皮革工芸部ではその部分をカバーすることに主眼を置いており、普段あまり聞けない事や、従来のワークショップではできないテーマに挑戦してみるなど、一歩踏み込んだレザークラフトを楽しんでいただける場にしたいと考えています。

レザークラフトはその他のハンドメイドジャンルに比べると道具が多くなりがちになり、また作業音も大きいためどうしてもハードルが高めの趣味になっています。そんな悩みを少しでも軽くするため、道具やスペースをシェアし、わからないことは質問できる環境でレザークラフトを楽しんでもらえたらと思います。

ただし、いわゆる教室とも違い、個別のカリキュラムやゴールは設定されていません。そのあたりは都度相談させていただく形になります。

立ち上げにあたる想い

学生時代の部活やサークルのような活動を大人になってからも仕事の後に楽しみたい…そんな思いから「皮革工芸部」と命名しました。初めは皮革工芸「塾」とする予定だったのですが、塾だと私から一方的に教えるような先生と生徒というニュアンスが芽生えそうで、どちらかというと将来的には部員の方と共に私もモノづくりを楽しめるようになれたらという願いがあったため、先生と生徒のような上下関係が発生しない「部活」という形にしました。部員の方々皆でアイディアを持ち寄り、切磋琢磨して技術力や表現力向上を目指せればと願っております。

また、家庭・職場に続く第三のジブンを楽しむコミュニティがあれば日々がちょっと楽しくなると考えています。趣味で始めたモノづくりがいつしかイベント出展で販売することになり、それが売れて、作ったものが評価されたときの喜びは何ものにも代えがたく、この喜びをぜひ共有したい…そのためには一人で趣味を楽しむ時間もアリですが、共通の趣味を持つ仲間で集まってお互いに刺激を受けながら創作活動を楽しむ環境が必要だという思いから立ち上げに至りました。

目指すもの

皮革工芸部として目指すものは、前述の第三のジブンを楽しむコミュニティになることに加え、部員の方々に日々のちょっとしたことは自分の手で作って解決するというスキルを獲得していただくことです。例えばレザークラフトでは

欲しい財布があるけどなかなかいいものが見つからない…
これがあれば少しだけ生活が便利になるのに…
市販品ではなく手作りで想いを込めた贈り物をしたい…
ハンドメイド市場に参戦して副収入を得たい…

など、作る知識と技術があればこれらを解決し今より少し豊かな未来が送れるかもしれません。ちょっとしたトラブルを日曜大工でDIY解決するような感じです。そんな知識や発想、技術を得られる場所としてライフワークの中に組み込まれていること、それが部活の目指すところであります。

余談ですが、昔から好きな言葉に「師を求めず、師の求めたるところを求めよ」「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」というものがあります。どちらも目先のゴールではなく遠くにある物を見定めて学び続けるようなニュアンスですが、古人の言葉ながら近年言われている人生百年時代、生涯学習にピタリとはまるものだと思います。皮革工芸部がそのようなコミュニティとして機能してほしい…これが真に目指すところであり、立ち上げ時の強い想いです。

将来やってみたい事

近い将来としては、部員メンバーがスキルアップしてある程度のものが作れるようになったら皮革工芸部名義でイベント出展し、発表・販売する機会を設けたいと思います。趣味として楽しむのはもちろん、販売までを視野に入れるとまた違った課題が設定できて学ぶことが多いので、ピアノ教室の発表会のように、スポーツクラブの試合のように、いつもとは異なるルールとゴールの中でモノづくりを楽しむという事もやってみたいと考えています。

部活でできること・できないこと

日々の部活動のスタイルとしては、基本的にはご自身で作りたいものをご用意していただき、それについてのサポートという形になります。例えば市販のキットや型紙掲載の書籍などをご用意いただければスムーズです。
部活でご用意することができるのは基本的な工具、練習用キット、型紙などで、過去ワークショップで取り扱ったテーマについては在庫があればそちらもご利用いただけます。材料については端革などある程度のものは常備していますが、1枚革のトートバッグを作れるようなサイズの革については常備しておりませんので、各自でご用意いただくか、事前にご相談いただければ仕入れさせていただきます。
これから初めてレザークラフトに挑戦したい!という方には既存のオリジナルキットを中心とした練習メニューのご提案をさせていただきます。

対応が難しいものは、高度な技術や知識を要するもの、事前に仕入れが必要になるほどサイズの大きなものや、当日お持ちいただいた私物の専用ケースを作りたいなどです。例えば一眼レフのカメラを当日お持ちいただいて、その日のうちに専用ケースが完成するという事はほぼ不可能とお考え下さい。手帳カバーやメガネケース等、形が一般的で完成形が予想できるもので事前にご相談いただけたものについてはある程度型紙を準備することはできますが、原則として実質オーダーメイドに近いものは対応致しかねますのでご了承下さい。部活中何回か時間をかけてご相談させていただき、近いものをご提案する形になります。ご自身で考えながら形を作っていくという過程を楽しんでほしいというのが部のコンセプトですので、ご理解いただければと思います。

これから入部をご検討して下さるへ

レザークラフトをやってみたいという方は、その経験に関わらずどなたでも歓迎です。年齢も不問です。小学生以下の方は割引もあります(ただし原則保護者様同伴をお願いしております)。
工具の使い方や作り方のテクニックなど、基本的なことは細かくご説明いたしますのでお気軽にご参加下さい。

体験入部も随時受け付けております。詳しいお問い合わせや体験ご希望の方はメール等でお問い合わせ下さいませ。
hikakukougeibu@gmail.com

レザークラフトライフを一緒に楽しみましょう!

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