ソフトダーツの大会における「審判」の役割について

2023年12月11日現在なんですけど、なんとなくソフトダーツの大会での審判について盛り上がってましてね。
ちょっと思うところもあるので書いてみようかな。と。

いろいろ言われてる部分ではあるんですよね。
「ソフトダーツに審判はいらない」
「選手が審判してるスポーツなんてない。ダーツはおかしい。」
「ダーツの審判はトラブルばかり。」
この辺りを考えてみたいんです。

まず「ソフトダーツに審判はいらない」論。
確かに、ダーツマシンが点数計算もしてくれるし、勝数管理もするし、スタッツも出してくれる。コークだって最新機種はやってくれる。
ほら、審判なんていらないじゃないか。
ほんとだ。いらないわ。
ここで考えるのは、ハードダーツはどうなってるのか。
ハードダーツは点数を読み上げるコーラーと、点数を記録するチョーカーがゲームを進行しており、この2人がソフトダーツ大会における審判の役割を果たしていると考えられる。

では、ソフトダーツではどうなのか。
確かに点数管理、勝敗管理に関しては、審判は不要である。
しかしながら、人としての審判が必要な場面はある。
想像して欲しい。ゼロワンの最中、181対102のスコアになった時、停電が起きたとしよう。
誰が181-102であったことを証明するのか。
そう。毎ラウンド点数を記録している審判の役割なわけだね。
万が一の際のバックアップ、それが審判に人が必要な理由なわけだ。

次に「選手が審判するなんておかしい。」論について。

先日のJAPAN広島大会。JAPANとJAPAN ladies合わせて何試合されただろうか。
エントリーされているのが、JAPANが275名。JAPAN ladiesが140名。
6人ないし5人ずつのロビンにわけ、全員が4試合行う。
その後、予選通過者はDiv2というトーナメントを行い16人、ladiesは8人に絞られる。
前回大会の上位者が参戦し、Div1の決勝トーナメントが行われ、優勝者が決まる。

ここまで。
さて、何試合あるだろうか。
私が計算したところ、2,000試合弱。
ラウンドロビンだけで約75台のマシンが同時に試合を行う。

75台。
それぞれに審判をつけるとしたら、75人。
ラウンドロビンだけなら、10時から13時の3時間で終わるとしよう。
審判する台の案内、注意事項の説明が必要だとして9時集合にしよう。

さあ、あなたが興行主だとして、
・9時から13時(進行により残業あり)
・ダーツのルールがわかる
・スコアシートが書ける
・トラブルシューティングができる
・12試合休憩無しで審判する
・広島に来れる人
を、75人。不足なく用意して頂きたい。

私には無理である。
さらには時給1,000円でも30万かかる。
ボランティアで集めるなら、さらにハードルはあがる。
ちなみに私はお断りだ。
近所だとしても朝早くから呼び出されて、4,000円ぽっちで名も知らぬ選手たちのダーツの審判なぞやりたくはない。

でも、会場にはいるではないか。
75人どころではない。
たくさんいるから、休憩も取れる。
選手が審判をすることの合理性が強すぎるのだ。

「JAPAN UMPIREとかいう制度なら、ボランティアで審判が集まってるではないか」
という意見には、こうお答えしよう。
「じゃあ、あんたも審判やって、選手やダーツ業界を楽にしてあげてくれ」
と。

ちなみに、ゴルフやカーリングでは審判はいない。
それでもオリンピック競技になるほどのスポーツになっている。
これは、選手自身が審判の役目も果たすことで成り立っている仕組みらしい。
ダーツもそれでいいじゃん。

最後は「ダーツの審判はトラブルばかり」

私も、そう思う。

ただ、この状況を変えようと各団体が動いている事も事実であろうから、トラブルを無くす妙案があるなら、各団体に教えてあげて欲しい。

私自身は、選手が審判をやることはある程度合理的で適当な運営方法だと思うんです。
そういう、話。

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