距離感

人に遊ぶには最高だけど月1がベストだなと言われたことはあるだろうか。

私はある。

彼はそう言わなかったがなんとなくたまに会うだけの関係のほうが長続きすることもある。

なぜ仲良くなったのかは覚えていない。

高校の頃からの友人で誘うとだいたい来てくれる。
そんな距離感の友人との話をするとしようか。

12/30/21:02

待ち合わせの時間よりも30分ほど早くついた。駅前のベンチに腰掛けながら暇を潰す。

もう半年ほど前のことか、彼を誘ってバーにいったのだが全く楽しませることができなかった。
ただの自分の自慰にしかならなかったことがある。

そのことを思い出し、なんとなく申し訳なくなってラーメンでもおごって見ようとラーメン屋を探した。

程なくして彼から電話がかかってくる。

『今どこにいる?』

自分『うん?ラーメン探してた』

『北口?どっち?』

自分『交番のある方かな』

『うい』

自分『んじゃ、交番の前にいるわ』

そうして合流し夕飯のラーメンを探した。

しかし年末の東京となるとどこも混み合っていて入れない、3、4軒回ったがどこもかなり待つようだ。

諦めて今夜の宿となるネカフェへ向かう。

久々のネカフェで読みかけのマンガを読む。

しかしどうにも集中できない。

仕方なくキーボードを取り出し最近手を出した二次創作なるものに手を付けた。

一時間くらいで推敲を終えて投下する。反応は多くはない。しかし一つでもあるととても嬉しいものだった。

2019/12/31/01:00

空腹が限界に来て彼を誘って飯を食いに行く。
ラーメン屋はどこも満タン、仕方なく松屋へいった。

彼は並盛、私は大盛りあの事を思い出して奢ったがこれでいいのだろうか。

店はハイテクで券売機で発券された時点で注文が行く、あとは呼び出されるのを待つだけ。

店員さんは外国の人が二人、インドのほうだろうか。

彼と自分のぶんのお茶を持ってきて他愛のない話をする。
自分『昨日のコミケどうだった』
『最悪、雨もふるしめっちゃ寒かった』
自分『ほーん、ガッツリ降ってたよな』
『そうそう、あと女子高生の無駄遣いの作者のところ行ったわ』

自分『ま?ええやん』
『早稲田みたいなのいた』

自分『ええ…』
『タオル頭に巻いてそれっぽい服着ていたよ』
自分『低所得pですか?ってきいた?』
『聞いてない、でも明らかそうだったよ』
自分『見たかったなー』

そんな話をしているうちに牛丼ができた。

彼に取りに行ってもらい自分は荷物を見ている。

自分『やっぱ松屋だな』

『俺も松屋が一番好きだわ』

自分『最近、仕事どう?』

『やることはあんまり変わらん』

自分『なーる』

『お前は?』

言葉に詰まる。

すこしして自虐的にいう。

自分『こどおじNEET』

『草、あー、そうなんだ、実家か』

引くわけでもなく普通に受け止めてくれた、正直、嬉しかった。

それからしばらく何を買うかなどを話したがどうも彼の箸の進みが遅い。

自分『無理して食うことないぞ』

『実はカップラーメン食べたんだよね』

自分『あーなるほどね』

『すまん、のこすわ』

自分『あいよ、味噌汁もらっていいか』

『いいよ』

しばらく、黙々と食べていたがが自分も正直ギリギリだった。

なんとか全部食べて店を後にする。

自分『吐きそう』

『俺も』

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