IDOL SL@YER #1(補遺)オータムリーフとグウゾウ・ニンジャクラン

 オータムリーフ(本名:ヨシオ・イカマツ)はネオサイタマの芸能界で長く権勢を誇った存在であった。近年はネコネコカワイイに押されかつてほどの人気はなくなっていたものの、彼の擁するアイドルユニットはマスゲームめいて一糸乱れぬダンスでなお多くの若年男性からの支持を得ていた。

 オータムリーフに憑依したニンジャソウルはグウゾウ・ニンジャクランのグレーターニンジャのもので、ユニーク・ジツであるアイドライゼーション・ジツはジツの対象となった相手の肉体そのものを作り変えてしまう強力なジツである。術者の精髄(エクストラクト)を注ぎ込まれた被害者は自我を破壊され、肉体も未知のプラスチック様物体で置換される。こうして完成した「ニンギョウ」はニンジャに比肩する力を誇り、ニンジャスレイヤーを苦しめた。

 人体を思うままに操作するという点ではジョルリ・ジツとの類似性が見られるが、吸血した人間を下僕と化すかつての吸血鬼伝説などから、ブラド・ニンジャクランの流れを汲んでいたのではないかとの説も近年では見られる。

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