漫才　「うんち」

(ツ)僕ら高校の同級生でコンビやってます！頑張っていきましょうね！

(ボ)そんな昔から知ってるお前に今日は恥ずかしいけど伝えたいことがあるんだよね！

(ツ)なに？改まって？どうしたの？

(ボ)その、うんちをしてくれてありがとな！

(ツ)……なに？

(ボ)だから、うんちをしてくれてありがとう！

(ツ)いや、うんちはするけど感謝されるようなことはしてないよ！

(ボ)…謙遜すんなよ！

(ツ)なにが？

(ボ)ホント、俺の為にうんちをしてくれてありがとう！

(ツ)別にお前の為にうんちをしてるわけじゃないんだからね！

(ボ)…ツンデレかよ！

(ツ)なにが？話が見えないんだけど！

(ボ)高校時代に俺が漏らしそうになった時に代わりにお前がうんちをしてくれたおかげで俺は漏らさずに済んだんだよ！

(ツ)…え？俺らってお尻の穴を共有してたっけ？

(ボ)…何を言ってるの？

(ツ)…俺？お前だろ！？ちゃんとわかるように説明してくれよ！

(ボ)だから高校時代に他のクラスの奴に俺の秘密がバレそうになって黙ってた時に、お前が「人には知られたくないこともあるんだからあんまり詮索するなよな」ってそいつらに俺の代わりに気持ちを伝えてうんちをしてくれた事あったじゃんか！

(ツ)ん？お前の代わりに気持ちを伝えてうんち？代弁ってこと？

(ボ)代弁？

(ツ)え？え？おまえこっちの代弁の事をうんちって言ってるの？

(ボ)え？うんちじゃなくて代弁なの？

(ツ)そうだよ！何その間違え方？そんな間違え方普通する？

(ボ)そっか！恥ずかしい！間違えて訓読みしちゃったよ！

(ツ)へ？つーか俺そんなお前を庇うような事したっけ？何も覚えてないんだけど！

(ボ)してくれたじゃん！俺が漏らしそうになった時に代弁をしてくれたじゃん！

(ツ)そうだっけ？そんな秘密があったことすら覚えてないわ！

(ボ)ほら！A組のやつが俺が漏らすんじゃないかって嗅ぎ回ってた時があったじゃん！

(ツ)そうだっけ？でもなんでお前が秘密を漏らすとA組の奴らは思ったんだよ？

(ボ)それは俺が匂う、臭いって思って嗅ぎ回ったんだろ！

(ツ)臭いって嗅ぎ回られたらもうお前漏らしてるんじゃないの？

(ボ)そんなすぐに漏らさないわ！俺は臭いと嗅ぎ回られても漏らさないように踏ん張ってたんだよ！

(ツ)踏ん張って漏らさないように我慢したんだ！

(ボ)そう！そうやって踏ん張って漏らさないように我慢してたらお前が代弁をしてくれて俺の尻を拭いてくれたんじゃん！

(ツ)俺の尻を拭かせてくれよ！俺が代弁をしたのならば！

(ボ)確かに自分のケツは自分で拭く、それが出来ないと一人前の大人にはなれないよな！

(ツ)だってそれは赤ちゃんだもの！つーかそんなお前が隠してた秘密って何？なんも覚えてないんだけど！

(ボ)その秘密っていうのは俺が授業中にうんちを漏らしたってことじゃん！

(ツ)うんちはうんちだった！！

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