見出し画像

ゼロウェイスト推進中。子どもの反応と、意外なメリット

子どもって大人のやることを、本当によく見ています。
わたしが誰の許可もなく勝手にゼロウエイスト活動を始めて、一番ついてきてくれているのは3歳長男かもしれません。
ゼロウェイスト活動は、ティッシュを一切使わない、出先でかたくなに消耗品を断る、買ったパンを直接布袋に入れるなど、ちょっと変わった行動にうつると思います。

夫なんかは、それ大丈夫なのやりすぎじゃない、パンおばさんて近所で有名になるよ、宗教みたい、子どもがかわいそう(プラスチックのおもちゃや、プラ包装のお菓子を与えない時)、と比較的、気軽に口出ししてきます。わたしが意に介さないのを知っている。

子どもはどうでしょう。

子どものゼロウェイスト導入で、一番良いきっかけをもらえたな、とありがたく思うのは、プラスチックモンスターの児童書。

この衝撃はまだ子どもの中に残っているようで、しょっちゅう話題に上ります。

・木に引っかかっているビニール袋を見ると、「あ!プラスチックモンスターいる!」
・川にペットボトルが落ちていると、「パワーアップしてる?」(プラスチックが有害物質を引き寄せる話)
・スーパーで買い物していてビニール包装を見つけると、「これプラスチックモンスター?」
・公園の砂場にぼろぼろのシャベルの忘れ物があると、他のお友達に「これプラスチックモンスターなんだよ!」
・浴槽の中でスーパーボールが浮き沈みをしているのを見て、「プラスチックの本にでてくるやつだ!」(海のプラスチックは浮き沈みするという話)

プラスチックが有害である、という概念がかなりしっかり根付いているようです。
何がすごいって、これ、大人のわたしにすらなかった概念。


実際の言動で変わったことは、

・入浴中の『海に浮かぶプラスチックモンスターごっこ』がブーム。
プラスチック(スーパーボール)を小さな魚(わたしの右手)が食べて、それを大きな魚(わたしの左手)が食べて、それを人間(子ども)が釣り上げて、あ~お料理したら口に入っちゃう!という…
わたしが実演して見せたら、わかりやすく気に入ったようで延々やっています。

・ピクニック中、みかん皮のかけらが地面に落ちて、そのままでいいよ、とわたしが言うと、「これ土にかえるの?」と。
わたしが自然にかえらないからプラスチックは使わないんだよ、と頻繁に言うので、何が自然で何が違うのか、興味がある様子。

・はっぱは自然のもの?(土にかえるから落ちてていいの?)

・家でも外でも、ゴミをごみ箱に捨てる時、「ゴミどっち?」
可燃不燃プラなどゴミに種類があると認識しています。

・昼間ゴミの話は一切していなくても、夜になると「今日は川にこんなゴミ落ちてたよー」と夫に報告。「ペットボトルとか、ガリガリ君の袋とかねー、タイヤも見つけたんだよー!だめだよねえ」ものすごくよく見ています。

・スーパーで果物がプラ容器に入っているのを見て、「お母さんこれが嫌いなんでしょ?」(ちょっと子どもに愚痴りすぎかも…)

・いきなりクイズ「排気ガス出すものはふたつありますなんでしょーか!」答えは車とバイクでした。つづいて、「出さないのはなんでしょーか!」自転車と歩くことでした。合ってる!

・生ゴミを乾かしているのをみて、「なんでゴミここに置いてあるの?」
乾かしてるんだよ。何でかというと、ゴミは濡れてると燃やすのに時間がかかって、何で時間がかかるとだめなのかというと…、そもそも何で燃やすのか…、世界のスタンダードは…、
壮大なゴミ焼却問題に発展し、これは私の知識不足で収拾がつきませんでした。

どうも、3歳では、まだ何が自然のものか、何が人工的なものかという区別がつかないようです。
あと、プラスチックも、ゴミ箱にちゃんと捨てればいいと思っています。
違うんだよ、そもそも貴重な石油を使って作られていて、一度作られたらもう二度と自然にはかえらないんだよ、ということはまだはっきり理解できていません。

子どもは素直にわたしが言ったことを真に受けています。
母親の子どもへの影響力は「洗脳」という言葉がぴったりなくらい強力で、責任重大。
だからこそ、夫の別にいいじゃんプラスチック、何がダメなの?お母さんがまたなんか言ってるねえ~というスタンスもわたしはいいと思っています。
子どもがお小遣いでどうしても買うというなら、ペットボトルのジュースも容認。歯医者でもらうくだらない景品も、プラスチックモンスターだよ!と再三脅したうえで、説得に失敗し持ち帰る。

けれど、こんなにもプラスチックにあふれる(それをよしとする)息子の世界で、母親一人くらい断固NOと言ってもいいんじゃないか、とも思っています。(まだまだ断固には程遠いですが)

わたしがするゼロウェイスト活動で、子どもの興味、視野が広がっているのは確か。
ゼロウェイスト活動が孤独すぎて、こんなブログまで始めてしまいましたが、一番身近な子どもが、ちゃんと見ていてくれました。
タイトルに子どものメリットと書きましたが、回り回ってわたしのメリットです。

子どもに、使い捨てない生き方を見せたい。
これが最近のわたしの原動力です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?