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新日本FC その36:領収書とColaboと虚偽の説明?

【新日本ファクトチェックセンター】

引き続きColabo問題関連で考察を進めたい。
今回は主に領収書、帳簿関連である。

■Colabo側の以前の説明だと…

まず、以下のColabo公式説明資料(2022年11月29日)の22頁、「Q8」の解説を見てみたい。

「当ブログの『その23』でも考察した記者会見時の説明資料ですね」

https://colabo-official.net/wp-content/uploads/2022/11/HP.pdf

念のために画像も載せておく。以下の箇所の記述である。

具体的な文言は以下。

>事業委託契約書の仕様書上、「受託者は、本事業実施に係る収支に関する帳簿、領収書その他の諸記録を整理・保存し、常に経理状況を明らかにしなくてはならない」とされている。

>Colaboはこれを誠実に遵守しており、委託事業に関する帳簿、領収書類は都からの説明要求があれば応じられるよう日頃用意してある。

>。領収証等の帳票は全て整理し保存してある。提出義務がないので提出していないというだけで、整理・保存義務はきちんと履行している。

これを見ると「帳簿、領収書類は都からの説明要求があれば応じられるよう日頃用意(整理し保存)してある」と、Colabo側は以前の記者会見公式資料では説明していた。

当該事業委託契約上もその(整理・保存の)義務が明記されていることが判明している。

この「Q8」の公式説明がもし「嘘偽りのない事実」なのであれば、当然ながら都からの説明要求(監査等)の際には「整理・保存済のファイルを都に提出するだけ」のはず。

間違っても「監査が入る」となってから慌てて領収書を必死に探すのに数ヶ月も苦労したり、なんてことにはならない。

「そりゃそうですよね」

領収書というのは本来、「監査に協力する過程で慌てて探すもの」などでは決してなく、「費用が発生した(領収書を回収した)時点で都度、整理・仕分けして帳簿に記載し、領収書自体は日頃からファイルに保存しておくもの。

そんなのはフリーランスの人とかは皆、個人ですら確定申告で毎年やってることだし、まして法人ならば日頃から「当たり前」にできていて当然。自明の話。

Colaboも、あんなに猛烈に巨額の利益を上げている(貸借対照表参照)大規模法人?なのだから、そりゃ当然日頃から領収書その他の諸記録を整理・保存してたんだよね。

そう思っていたのだが…

■ところが2023年1月6日のColabo代表のツイートでは…



>監査に協力する過程で数千枚の領収書を私も確認したけど、100円ショップ等で涙ぐましい節約してたり、高額の食事代と言われて2万円以上の領収書を探して何人で食べたか確認、単価計算ということ等を数ヶ月繰り返す日々で、単価見るとこんなもんかと悲しくなった。若年女性支援だから言われるんだろう。

え?? ちょっとコレどういうこと??

もしこの仁藤代表の発言が真実ならば、上記「Q8」の説明は「真っ赤な嘘」だった?アレは虚偽の説明だった?

Colabo側は「受託者は、本事業実施に係る収支に関する帳簿、領収書その他の諸記録を整理・保存し、常に経理状況を明らかにしなくてはならない」という「日頃」の整理・保存義務を実はほとんど履行などしていなかった。

だから監査の時になって、慌てて領収書探しに必死に奔走する羽目になった。それも数ヶ月も。

そう言っているようにワイには見えるのだが。

「私にもそう見えますね」

そうであればこの仁藤夢乃氏のツイートはかなりの「トンデモな衝撃発言」である。

暇空氏もその点を指摘している。

togetterまとめもある

■どうしてこうなった…

「そもそも、仁藤夢乃氏は今更、何故こんなツイートをしたのでしょうか?」

おそらくは「暇空氏が住民監査請求なんぞをしたせいでColabo側は非常に迷惑している! 私達は監査対応のせいでこんなに膨大な労力を割く羽目になっています!」という「被害者しぐさ」のつもりでこんなツイートをしたのだと思われる。

が、日頃からきちんと会計管理・報告している法人や確定申告者達から見れば「は? この人何おかしな事言ってんの?」状態であって。

もしColabo側が「Q8」の説明の通りに嘘偽りなく領収書や帳簿を「日頃からきちんと整理・保存」していたなら、監査の有無など関係なく「領収書探し」なんて作業はほぼ不要であって。そこは「整理・保存済のファイルを都に提出するだけ」のはず。

>若年女性支援だから言われるんだろう

という仁藤夢乃氏の発言も明らかにズレた「勘違い、重度の被害妄想」であり、まともな法人なら「領収書や帳簿の整理・保存」なんて「誰もが皆が当たり前にやっている」こと。

仁藤氏の発言はむしろ「全く逆」で、「若年女性支援だから」という口実で(セクハラだなんだと騒いで?)Colabo側が今まで行政の本来のチェックを不当に拒絶して義務を怠って甘えていただけ、というのが実態と考える。

そもそもColaboが都の当該事業委託を受け始めてから既に数年経つ訳で。

確定申告をする個人とかでも初年度なら「後から領収書探しに必死に奔走」みたいなケースはあるが、何年もやっていれば普通は「日頃から整理・保存」のスタイルになるのが当然の話。

しかもColaboは一般社団法人なので毎年「定時社員総会」の開催も必要。そこでは計算書類を提出し定時社員総会の承認を受けなければならない義務がある。

Colabo数年前から上記のような契約の都の事業委託を受け続けて、毎年きちんと「定時社員総会」を実施していたならば、当然「きちんとした帳簿」等の計算書類が用意されていなければツッコミが入るのが普通かと。

「なのにこれまでそうしたツッコミが一切なかった?」

これはつまり、Colaboは毎年の「定時社員総会」の開催という「一般社団法人の義務」すら実質何も実施していなかった(法人の義務を怠っていた、実質ノーチェックだった)のではないか? という疑念を抱かざるを得ないような状況だろう。

【おいおい、君達はこの数年、いったい何を管理していたの?】

と国民から呆れられて当然、というようなお粗末な実態にしか見えん。


ColaboやColabo弁護団側は、何故、こんなお粗末な運営状態で「被害者意識100%の被害者面全開、傲慢全開」の姿勢で居直りができるのか?
「Q8」等で平然と虚偽の説明?をしておいて、何故「会計不正はなかったことが明らかになった!」などと奇天烈且つ珍妙な勝利宣言に走れるのか?

普通の納税者の感覚からすると「彼らはあまりに普通の人と感覚がズレ過ぎていて理解に苦しむ」としか言いようがない。


Colaboがこんな杜撰極まりない会計管理状態であれば「監査が入るのは当然」で、その原因は「日頃から果たすべき義務を果たしていなかった?杜撰会計のColabo側にある」のは自明。

そこを履き違えて、全力の「被害者しぐさ」で「全て監査請求者が悪い!私達は完全に被害者!」みたいな責任転嫁100%に走り、相変わらず一切謝罪しないままひたすら「批判者への恫喝・脅迫」全開の道にひた走るColaboサイドの今の姿を見ていると、あまりの非常識さと異様な自己無謬主義に、ワイはため息しか出ない。


■住民監査結果の解釈?について

当ブログの前回記事(その35)でも考察した住民監査結果について。

ポジショントーク的な、「ほぼデマ」に近いような歪曲した解釈の主張も出回っている模様。一部のマスコミ関係者や某団体代表のツイートなどでも。

「困ったものですねぇ」

今ネットで出回っている記事(メディア記事を含む)は主張も様々で玉石混交である。
そうしたデマや悪質な印象操作記事、ペテン記事に騙されずに真実を把握する為にはどうすればいいか?

一般論として、こうした「監査結果の要約・解説」を自称しながら、しかし

【監査結果原本全文へのリンク(やURL)を貼ってない記事・ツイート】

は「一切信用しない」方がいい。


一般に「おかしな印象操作等の意図を持たない、誠実な『監査結果の要約・解説記事・ツイート』」であれば、監査結果原本全文へのリンク(やURL)を貼って「もし内容に疑義があるならば1次ソース全文でもどうぞ確認してください」という姿勢を示すのが当然。

それが誠実さというものであるし、「1次ソース(監査結果原本全文)と見比べながら冷静に読まれても何も問題ない」という自信があるからリンクが貼れる。

基本的には、信用できる記事・ツイートというのはすべからくそうした姿勢のものである。


逆に「印象操作・世論誘導」を目的としたペテン師的な悪質な(デマ)記事・ツイートであれば、「1次ソース(監査結果原本全文)と見比べながら冷静に読まれる」と「言ってることが原文と全然違うじゃないか!」と印象操作がバレやすくなるので、そのリンクは貼らないのが普通。

この点は一般にリトマス試験紙のように「判断要素」として使える。



住民監査結果の要約・解説として比較的冷静で客観的・妥当な分析ができているオススメ記事は以下あたりである。

勿論、上記2記事とも、監査結果原本全文へのリンク(やURL)をきちんと貼っている。分析も客観的で概ね的確である。

再掲するが、今回の監査結果原本全文やそのPDFは都公式の以下の頁の5番の箇所にある。

尚、当記事は以下リンク先の個人ブログが本家である

新日本FC その36:領収書とColaboと虚偽の説明? | zeromebaのブログ (ameblo.jp)

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