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新日本FC その30:文春砲とColaboと今後の戦術考察

【新日本ファクトチェックセンター】
引き続きColabo問題関連で考察を進めたい。

Colabo問題について知らない人は、まず以下の文春記事2つを参照されたい。

仁藤夢乃さんとColaboをめぐる騒動、「本当の問題」は何だったのか


「地獄の門」と化したColabo騒動、東京都や国に問題はなかったのか


本件はざっくり言えば「東京都等の若年女性支援等の委託事業の公金使用の透明化・健全化と疑惑の究明を要求する側(疑惑追及側)」と「その疑惑を完全なデマだと決めつけ必死に抵抗する側(Colabo側)」との対立が炎上している案件、と言える。

■「のりこえねっと」登場?

今回、暇空氏が「のりこえねっと」から不当な著作権侵害申し立てを受けた模様。

事実関係がまだよくわからないが、おそらくはいよいよ「反基地活動家」界隈が「なりふり構わず総出で暇空氏を集中攻撃してきた」、という状況なのだと思われる。

「あら大変ですね」

そういった状況を踏まえ、今回の記事では「疑惑追及側(暇空氏ら)」と「Colabo側」、双方の戦術について考察してみたい。


■Colabo側の戦術について

これまでの状況証拠からして、Colabo側の戦術は概ね以下のような物だと推定される。

①【レッテル貼り戦術】
Colabo等の不適切会計等の疑惑や問題を指摘・追及する者達に、「(女性)差別主義者!」「デマを信じる陰謀論者!」「ミソジニー!」等のレッテルを貼り、論点ズラしにより「不適切会計等の疑惑解明の問題」を「(女性)差別主義者による誹謗中傷の問題」にすり替え、「故に彼らの言うデマに耳を傾けてはいけない!」という論調で、そうした疑惑の指摘を「一方的に言論封殺する(口を塞がせ黙らせる)」ことを狙う。


②【隠蔽戦術(隠蔽体質)】
不適切会計等の疑惑に対しては「領収書や会計資料等の開示」「事業内容の実績詳細開示」等の「真正面からの正攻法対応、事業の透明化」は極力避け、それらを世に隠蔽し続けたまま、曖昧且つ抽象的な美辞麗句で誤魔化して最後まで有耶無耶にして逃げ切ることを狙う。


③【利権死守戦術】
「会計上の不正や問題は一切なかった」ということにして、制度の抜本的見直しやチェック体制の強化などを絶対に許さず、今後も「お手盛りでザル同然の税金つかみ取り」の美味し過ぎる利権や甘々ノーチェック体制の死守を必死に図る。


④【一点突破戦術】
「Colabo等の不適切会計等の疑惑や問題を指摘・追及する者達」の中で、上記①のレッテル貼り戦術の敢行をする対象として不向きな者達は全力で無視して「見なかったこと」にする。レッテル貼り戦術に都合の良い対象(今回は暇空茜氏)のみを一点集中攻撃し、今後一部でも有効な攻撃が通ったらお仲間のマスコミ(朝日、毎日、東京新聞等)が総出で一斉にレッテル貼りに加担して畳み掛け、「やはり不適切会計等の疑惑はおかしな(女性)差別主義者や陰謀論者のデマに過ぎなかった!」ということにして幕引きと誤魔化し・逃げ切りを図る。



■Colabo側の上記戦術を推定する根拠について

①【レッテル貼り戦術】の根拠
11月29日の「リーガルハラスメント記者会見」がまさにこの戦術(論点ズラし&レッテル貼り戦術)そのものであったし、その会見を踏まえた朝日、毎日、東京新聞等のメディア記事も、完全にそうした「Colabo側によるレッテル貼りストーリー」に忠実なColaboの提灯記事であった。立憲民主党の岡本あき子議員による国会質問も同様で「ただColaboに渡された台本を読んだだけ」も同然の内容。

本件が巷で「ネオ同和」などと噂され、手法において「エセ同和問題」と同一視されるケースが少なからずあるのは主にこの戦術の手口による部分が大きいと考えられる。


②【隠蔽戦術(隠蔽体質)】の根拠
実際、Colabo側は「領収書や会計資料等の開示」「事業内容の実績詳細開示」等を異常な迄に忌避している傾向が顕著。

前回記事(その29)で言及した例の「尾島ツイート」へのColabo公式側の反応等でも。

https://i.imgur.com/YJYtozU.jpg


「事業の実績報告にかかる対象人数の修正等」などと言うのみで、「具体的に何処の数字をどれだけ修正した」というような数字・データは一切見せようとしない。
これは「その23」で言及した11月29日のColabo配布資料のQ16なども同様。

要は「不正は一切ない!」と強弁を繰り返すのみで、「じゃあその証拠を見せろよ」と言われてもColabo側は具体的な数字の開示は極力徹底拒否、みたいな姿勢であって。

かの有名な「リーガルハラスメント」発言も住民監査請求を忌避しての発言であったし、公文書開示請求に対して本件で東京都(小池都知事)側が公約違反の酷過ぎるのり弁連発状態なのも、(都側も酷いが)Colabo代表仁藤夢乃氏が公文書開示に反対していた事実が既に発覚している。

Colabo代表がColaboに関する公文書の開示に反対

「これはガチで酷い『隠蔽体質』ですねぇ」

③【利権死守戦術】の根拠
上記②の根拠がこちらの根拠にも概ね兼用できる。
更に、ロクに調べもしない内から「会計に一切やましいところはありません」などと「結論ありき」で断言してしまうColabo側の姿勢も根拠と言えるだろう。

「合法か違法か?は置いといて、誰が見ても酷い水準のあれだけ杜撰な会計処理を、『一切やましいところはありません』などと平気で断言してしまう姿勢が、傍から見ると異常極まりないです」

うむ。そもそも「当初は東京都側も普通にきちんとチェックしていた」のが、仁藤夢乃氏やお仲間の議員達の不当な圧力で今のようなザル会計になったらしい?との情報も出ているな。



④【一点突破戦術】
これは最近になってほぼ確定に至った戦術。
Colaboの不適切会計疑惑等を指摘しているのは、決して暇空氏だけではない。

たとえばエコーニュースさんはかなり以前からそうした疑惑を指摘し続けていた。

Colabo側の貸借対照表の公告義務違反の件についても、実は7年も前(2015年)の時点で既にエコーニュースは指摘していて。

ある意味「Colabo疑惑追及の第一人者」的な立場であり、少なくとも11月末の記者会見の前時点では「本件の主要プレイヤーの一人」であったと言えそうなエコーニュース。しかし、Colabo側はエコーニュースをほぼ無視しているように見える。

「ちょっと不自然なレベルで無視していますね」

更に、冒頭にもリンクを貼った最近の文春記事。書かれたのは12/15(木)であり、既に4日も経過しているのに、Colabo側は文春に対してはほぼ無反応に見える。

ネット上での都議や暇空氏のツイート等には即座に化学反応的な?反応を示すColabo公式や支える会らが、冒頭の文春記事(不適切会計等の疑惑にもわりとガッツリ言及)に対しては何故か必死に無視し続けているような、あまりにも不自然で異様な状況(文春記事に気づいていない訳がないのに)。当然、それには理由があるはずで。


「その28」でも考察した通り、「不適切会計等の疑惑への言及」という点では、朝日や東京新聞等とは全く異なり、文春は以下のようにきっちり言及している。

>東京都からの委託事業や交付金を受け取っていながら、都などに報告する活動計算書ほかの書面に不適切な仕訳の支払いがあることが発覚した

>事業報告も雑であって、結果的にザル同然の税金つかみ取りになってしまっていた

>審議会中に当事者である仁藤さんが堂々と予算を増やすよう要請しており、完全な利益相反になっていて客観的で公平な審議になっていない

>迫害を受けてシェルターに逃げ込んできたはずの少女(若年被害女性)の衣食住を担う団体のトップが、女性を沖縄に連れていき座り込み活動や反基地運動への教導を行っていることが明らかになっており、これらの活動に対して事実上、一部税金で女性をオルグしていることになり、さすがに問題ではないか


Colabo側が「会計に一切やましいところはありません」などと豪語する以上、こうした文春側からの「不適切会計の指摘」に対して「ご指摘の通りです」などと認められるはずもなく、当然「この文春記事は完全なデマだ!」と反論し名誉毀損で訴える…
という展開が、真に後ろ暗いところのないまっとうな法人が本来行うべき「正攻法の名誉回復ルート」なのは明らかだと言える。

にも関わらず、Colabo側は現状そういう素振りを一切?見せず、数日経過した今も必死に無視し続けている。異様である。
Colabo側の攻撃(反論)のターゲットは現状ほぼ「暇空氏一点集中」ということ。

「何故でしょうか?」

上でも述べたが、結局のところ「Colabo側が①の【レッテル貼り戦術】を行う上ではエコーニュースや文春は不都合な相手だから」ということだろう。

冒頭の文春の2つの記事を見ても、今回文春側に「(女性)差別主義者!」「デマを信じる陰謀論者!」「ミソジニー!」等のレッテルを貼れる要素はほぼ見当たらない。

もしColabo側が「文春は女性差別主義者だ!ミソジニストだ!」とただ闇雲に連呼してレッテルを貼ろうとしても、普通の一般の人達から見れば「は?アンタら何言ってんの?」と怪訝な顔をされるだけで、レッテル貼りは上手くいかないだろう。

故に「疑惑を唱えているのはデマを信じ込んでいる差別主義者達のみ!」みたいなColabo側のレッテル貼りは、現状文春にはほぼ通用しない(かなり無理がある)。

つまり、もしColabo側が文春に対してガチで「この記事は全てデマ!一片の真理もありません!」みたいな「記事の全面撤回を要求する」ような全面対決姿勢を示した場合、①の【レッテル貼り戦術】が使えず、正攻法での勝負を強いられることになるはず。

そして文春は「週刊誌の王様」であり、資金力もプライドもあり、訴訟慣れもしている。暇空氏相手に行っているようなSLAPP的な恫喝が効く相手ではない。
Colabo側が文春とガチの全面対決になれば、当然世間の注目も浴びて、会計の杜撰さにも調査のメスが入る可能性が高い。

それは(後ろ暗いところのある?)Colabo側にとって非常に都合が悪いのだろう。


不適切会計等を指摘している文春記事を「ご指摘の通りで、正しい記事です」などとColabo側が認めることも当然できないだろうし、さりとて「文春記事の内容は全てデマです!」などと文春と全面対決するのも非常に都合が悪い。

Colabo側が今回、文春記事を「必死に無視」しているように見えるのは、そんな苦しい事情故のことではないだろうか。

そうした苦しい事情から今回採用されたのが、文春等を必死に無視して「暇空氏のみをターゲットとする一点突破戦術」ということだとワイは推定している。
冒頭に挙げた「のりこえねっと」から暇空氏への不当な著作権侵害申し立て?、も、その戦術の延長線上にあるColabo側の行動と思われる。

「なるほど。そういう背景があるのですね」

■上記を踏まえて疑惑追及側が採るべき戦術について
さて、今度は「疑惑追及側」の視点に立ってみる。

「上記の仮説が正しい」という前提下において、疑惑追及側が採るべき戦術はどのようなものになるだろうか?

当然だが、「相手の戦術が読めている」ならば、「それに対して有効な戦術を採る」のが基本となるはず。

上記の4つのColabo側の戦術への対策としては

①【論点ズラしにより「不適切会計等の疑惑解明の問題」を「(女性)差別主義者による誹謗中傷の問題」にすり替え、差別主義者のレッテルを貼る】ことをColabo側にさせない(させにくくする)為に、「そうしたレッテル貼りがほぼ通用しないプレイヤー」も疑惑追及側の主要な「柱」として推し出し世に訴える

②【Colaboや東京都側の「情報隠蔽・のり弁化」の詭弁、都ファの公約違反】を糾弾し、疑惑の究明や透明化の必要性を世に訴える

③民意を味方につけて東京都や厚生労働省側に「無駄遣い放置やザル会計の支出をやめろ」と正論で世に訴え、ルールやチェック体制の見直しを要求する

④Colabo側の【暇空氏のみをターゲットとする一点突破戦術】を無効化する為に、「レッテル貼りがほぼ通用しないプレイヤー」も疑惑追及側の主要な「柱」として推し出し世に訴える

こんな感じだろうか。

①と④への対策がほぼ同じ対策なんですね。その「柱」として推し出すべきプレイヤーとは、一体誰なのでしょう」

うむ。その「柱プレイヤー」の条件としては以下の3つくらいか。

・「(女性)差別主義者!」「デマを信じる陰謀論者!」「ミソジニー!」等のレッテル貼りに対して十分な耐性がある(そのようなレッテルを貼られても一般の人がほぼ騙されない)存在

・一般人に対して十分な注目度・知名度やネームバリューがあり、Colabo側が必死に無視し続けるのが「不自然で苦しい」状況に追い込めるような有名な存在

・「Colaboの不適切会計等の疑惑についても概ねきっちり言及・指摘している」存在

この3つの条件を満たし「柱プレイヤー」としての条件を満たしている存在。
その位置に最も近いのは、現状ではズバリ「文春」だと思われる。



■疑惑追及側の人達は「2つの文春記事」をもっと推し出し活用・拡散すべきではないだろうか?

「文春記事ですか。でも暇空氏ら疑惑追及側の中には、わりと文春記事に批判的な人もいますよね?」

うむ。その気持もわからんでもない。
山本一郎氏が過去の知己だったせいか?妙に仁藤夢乃氏を擁護・美化し過ぎているように見える部分等、当該記事に不満を感じるのも理解はできる。暇空氏関連の記事内容には一部山本氏の事実誤認もあるっぽい?し。

ワイも別に文春記事を100%支持している訳ではない。

が、現状は「柱として文春よりも適切なプレイヤー(現状使える駒)が他に存在しない」と思われる。

「Colabo等の不適切会見問題」はマスコミも大半が動かず、政党も疑惑追及の方向には積極的には動いてない模様。つまり「ノンポリの一般人」を味方につけて「世論を喚起する」「民意を得る」ことこそが最も重要。

そして、現場の人間にとっては「現状使える駒」で当面はやりくりするしかない。ないものねだりをしても詮無きことであって。


記事内容自体は「示現舎」の記事あたりの方が「すんなり納得できる」という人も多いかもしれん。が、残念だが示現舎では知名度やネームバリューが明らかに不足。大半の一般人からすれば、申し訳ないが「示現舎?何ソレ?」でしかないのが実態だろう。この点はエコーニュースでも変わらない。

そして「一部のネット民が書いたNote上のまとめ」なんて、よく知らない一般人から見れば普通は「眉唾物」でしかない(信頼できるソースだとは思われていない)のも事実。


しかし「文春」ならば十分な知名度やネームバリューを持っている。大半の大手マスコミが何故か?スルーする中で、文春が一定以上にガッツリと取り上げてくれた。これを活かさない手はない。


「結局、Colaboの騒動ってどういうことなの?」などと一般人に聞かれた際にも、「文春の2つの本件記事」を優先的に紹介してあげれば、「なるほど、Colaboの不適切会計等の疑惑の問題なんだね」と概要は理解して貰える可能性が高いだろう。

そして文春に対してはColabo側による「差別主義者!」等のレッテル貼り戦術もほぼ無効化される。
「これは女性差別主義者が女性団体を誹謗中傷しているだけの問題!」みたいな、Colabo側による卑劣な論点ズラしを許さない為には、「文春」のネームバリューはとても大きな武器になるはず。


つまり、Colabo側による「論点ズラし」「レッテル貼り」戦術に対抗する上では、Colabo側が必死に無視したがっている(言及を嫌がっている)「2つの文春記事」を疑惑追及側がもっと猛プッシュし拡散しアピールし、一般世論において「Colabo問題?ああ、文春が記事にしていた、Colaboの不適切会計の問題ね」と誰もが思うような状態、を目指すのが、現在の疑惑追及側としては有効で効率的、合理的な戦術だとワイは考えるのである。

尚、当記事は以下リンク先の個人ブログが本家である
新日本FC その30:文春砲とColaboと今後の戦術考察 | zeromebaのブログ (ameblo.jp)

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