麻雀・間違った山読み
【連続note 14日目】
昨日の記事が跳ねている。ハネマンだ。
(多くのMリーガーの方たちがリポストしてくれたおかげ)
ふふふ…これで最強戦の舞台へ一歩進んだぜ。
一歩進んだのは河野さんのような気もするけど、そんなことは忘却の彼方に追いやって、本日もやっていきましょう。
不正確な情報
現代では当たり前になった山読みの技術。
強者たちの検討配信や、Mリーグなどで解説が言っているのを見て学んでいる人も多いが、配信では端的に話す必要があり、間違って伝わってるケースが多いように感じる。
間違うというよりかは不正確に伝わっていると言ったほうが正しいか。
どういうことか具体例を見ながら解説していこう。
序盤の1切りは2を持っていない
「1を切っている人は2や3を持っていないことが多いので…」
とよく言われる。
これは正しいのだが、大事なのはどれくらいの影響があるかだ。
みーにんさんの統計で勝つ麻雀によると
と書かれている。
つまり0.13枚しか変わらないのだ。
例えば東家が一打目に1mを切っていたとすると、東家が2mを持っている確率は低くなるが、その分他家が持っている確率が上がる。
こうして山に残っている枚数は微差になるわけ。
だから、一人が1を切っているという程度で選択はほとんど変わらない。
牌図①
牌図①はカン8mとカン8pどちらを払うかという手牌だが、親が1打目に9mを切っている。
他の条件が同じであれば、たとえ微差であろうともこの山読みが発動して打9pが有利になる。
山読みというかは9mが親の現物であるという安全面での要素のほうが大きいのかもしれない。
あくまでも「他の条件が同じであれば」というところがポイントである。
9mを一人が切っている程度の情報では
牌図②
カンチャン>ペンチャン
という優位は変わらないし
牌図③
枚数には抗えない。
そして
牌図④
形にも抗えない。
まとめると、一人が9を切っている程度では、牌効率に逆らってはいけない。
条件が全く同じのときに使う、という認識を持つべきなのだ。
ここからが面白い。
9を切っているのが、一人ではなく二人だと話が変わってくるのだ。
牌図⑤
8m1枚切れでも打9pが有利、と途端に逆転。
これは9が2人に安全というのも大きいか。
ただ変化でいったらツモ9pの分、ピンズが強い。
やはり山読みが選択に大きな影響を与えているのだろう。
牌図⑥
なんとカンチャン>ペンチャンですら覆った。
牌図⑦
ペンチャンかつ1枚切れとしたらようやくマンズ払い寄りに。
キリがないのでここらへんにしておくが、一人情報と複数情報でこれだけの差があるのだ。
(なお、さきほどのみーにんさんの本にはここまでの差は出ていない。「9が場に2枚見えている」という条件なので一人が9を連打している場面も含まれているからだと推測する)
内側のほうがより使える
1切りの2より、2切りの3、3切りの4(2)のように内側に寄っていったほうがこの読みは使える。
みんな大好き堀さんも言ってた。
122から1を切ることはある。
例えば1224とか12245とかで1がほとんど機能していないときなどだ。
これが一個ずれて233になると話が変わってくる。
2335から2を切ることはほとんどないし、23356も同様である。
つまり「1切りの2」より「2切りの3」の方がより持っていない率がアップするといえる。
1→2は4を持っている理論
ついでにもう一個。
よく「1を切った後に離れて2を切ったら4を持っている」と言われるけど、これもそこまで確実ではない。
たとえば親の捨て牌に全て手出しでこうあったとして、4は1枚持っていると考えがちだが
これくらいの手牌で、ダブ東とタンヤオを見て1mを切るなんてことはよくある話。
特に最序盤の場合は、タンヤオだけではなく3を引いたときのフリテン両面ターツ採用も考えてペンチャンを端から切るケースが増えるので「4を1枚持っている」はうまぶり山読みストになってしまう。「0.5枚持っている」くらいの感覚でよいと思う。
まとめ
1切っているから2と3を持っていない理論は
・一人情報程度では牌効率は覆らない
・複数情報で信頼度が大幅アップ
・内に寄ると信頼度がアップ
・1→2に4を持っている理論も過信しない