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量産化デジタルを目指せ!【麻雀】★~★★

がんばらない働き方

今、この本を読んでいる。

この本はGoogleの元エリート社員である著者が、仕事の生産性を高めるために「がんばらないこと」に注目して書いた本だ。
がんばらない、と言っても適当にヘイヘーイ!今日はサボっちまおうぜ!と遊びに行くわけではない。

「やるべきではないこと」「捨てるべき仕事」をリストアップし、それらを徹底的にがんばらないことで、結果的に「やるべき仕事」に集中できて生産性がアップするよ!という話だ。

私の例で言うと、ウーバーイーツや家庭代行(プロに任せる)を頼んだり、靴下やトランクスを統一してること(揃えて畳む手間が省ける)朝食を食べないこと(朝の時間に余裕ができる)がこれにあてはまるだろうか。

さて、私はどんな本を読むにせよ、必ず麻雀とのつながりがないか考えながら読むようにしている。

ふと閃いた。
今はゼロマガを含め、あらゆる動画・ブログ・書籍・サイトで麻雀戦術が紹介されている。氾濫状態と言っていい。
玉石混交であるこれらの情報をランダムにたくさん取り入れても、到底処理しきれないし、自分のレベルに合った戦術だけを取り込むのは難しい。

量産化デジタルという概念

「量産化デジタル」という言葉がある。

ASAPIN(朝倉康心プロ)の最初の本に出てくるくらいだから、最低でも7年前には存在した言葉だ。

(2014/04/15 発売)

どちらかというと、あまりいい意味では使われていない。

>愚形で先制リーチをバンバン打ち、序盤から鳴きまくって甘い牌を切れなくする。こちらがリーチを打つと完璧にベタオリ、というようなタイプの打ち手である。

↑は、ASAPIN本の引用だが、量産化デジタルを定義すると「相手の河とかを考慮せず真っ直ぐ打ち、後手を踏んだらベタオリ…」という端的なセオリーに従った打ち方のことである。

ちょっと短絡的と言うか、知識を鵜呑みにしすぎというか、とにかく少しバカにしたニュアンスを含んで使われることがほとんどだ。

「終盤にカンチャンドラ1でリーチ打ったら、親にツモ切り追っかけくらって18000放銃した~量産化デジタルの俺は応用がきかないんだよぉ!」

という感じで自虐で使う人もいる。

量産化デジタルを目指す理由

私はまず、初中級者が目指すべきはこの「量産化デジタル」だと思う。

まっすぐに打ち、まっすぐに鳴き、まっすぐにオリる。

単純でバカっぽい…と感じる人も多いかもしれないが、その「まっすぐ打つ」ということができていないのが初・中級者である。

天鳳で言うと特上卓以下(六段以下)の打ち手だ。

いつしか
「麻雀は、自分で考えることが重要」
と語ったが、量産化デジタルだって考えている。
自分の手牌のシャンテン数、受け入れ枚数、徹底したオリの技術…全てが身に付いていないと量産化デジタルになることはできない。

量産化デジタルには無駄がない。
場況や相手の切り巡、細かい鳴き判断や押し引き判断を必要としない分、他のことにリソースを割ける。

これは冒頭で紹介した「がんばらない働き方」に通じるものがあるのではないか。
徹底的にがんばらないことをリストアップすることで、やるべき部分に集中できる。

基本フォームみたいなものだ。

6年前、私は初めてのスノボを体験した。
昭和のスキー勢だったので、まぁスキーと似たようなもんだろと気楽に構えていた。

が!コケまくりの追突しまくりで、全身筋肉痛になった。

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一番痛かったのどこだと思う?
尻?うん、尻も痛かったんだけど、腕だよ腕。
なんでかって言うと、転ぶ度に腕の力を使って起き上がっていたからね。
1日100回転んだとしたら、100回腕を使って起き上がっていたということ。

以降、4回くらいスノボにチャレンジしたけど、変わらずにずっとコケまくって、何も面白くなかった。

はじめてスノボ行く人は、悪いことは言わないからノータイムでレッスンを受けるべし。
どこのゲレンデにもある、インストラクターのついた教室みたいなものだ。

友達が教えてあげるよ!って言うかもしれないけど、友達も自由に滑りたいだろうし、何より教わるなら教えるプロに学んだほうが結果的に早い。

これもある意味「がんばらない技術」だな…と今は思う。

私は5回目でビギナーコースを受講し、そこで基本フォームを学んだ。
すぐに思うがまま滑れるようになった。

ジャンプとか、カービングターンとか、独特のトリックをやりたい気持ちはわかるが、全ては基本フォームを学んでからの話だろう。

麻雀にも同じことが言える。
深い鳴き読みや残り筋による繊細な押し引き判断を学ぶより、まずは基本フォームを身につけることだ。

その基本フォームを身につけるにあたって、量産化デジタルは格好の目標になる。

初心者→量産化デジタル→さらなる知識
           →自分の特色
           →高度な技術

このように、量産化デジタルは、初心者がまず目指すべき中継地点になりうるのだ。

思えば…

金プロのこの本にも、初心者に麻雀を教えるにあたって

「まずは字牌を切って真ん中の牌を集めよう!」
「役牌は1鳴きしよう!」

と、基本フォームを固めていくようなことが書いてある。
字牌を残す例外や、役牌を2鳴きする例外などについては書いていない。
それは初心者にとってはまだ不要な知識だからだ。

というわけで迷える初・中級者が、量産化デジタルに向かって何をすればいいのかを書いていこう。

量産化デジタルへの道

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