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良×愚はとれ、愚×愚はとるな【麻雀】★★

前回の記事で、愚形含みのイーシャンテンは少し弱いという話をした。

(45秒で読めます)

今回はそれを踏まえた手組みの話。

■良×愚はとる

例えばこんな手牌から何を切るか。

手牌①

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ペン3mを払いたくなるけど、良形(67s)×愚形(12m)はイーシャンテンにとる

・愚形から埋まったとき(ツモ3m)が超偉いし
・4pと3sにキレイにくっつくかわからないし
・くっついても打点は変わらない

からである。
4pか3sを切って良形変化を1つ減らしつつもイーシャンテンは維持する選択が吉なのだ。

では3sを切って1mをツモってきたこの形。

手牌①ー1

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も自然と4pを切る。
シャボ部分が3枚以上見えているとか、4p周りにくっついたら打点がアガる、などでない限り、受け入れを最大に構えよう。

■システム化の重要性と罠

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「いやいや、ペンチャンを払うべき手牌もあるでしょう」
「選択はその手牌や点棒状況、場況によって変えなくてはいけないのでシステム化は危険だ!プンスコ!」

という人もいると思う。
たしかにおっしゃるとおり。

さっきの手牌だって3mが2枚以上切れていたらペンチャンを払うし、浮き牌が2枚とも強いケース。例えばこんな手牌。↓

手牌②

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5m(8m)は良形変化の強浮き牌、5pは打点向上の強浮き牌(ドラそばと567の三色)なので中盤まではペンチャン払いを推奨する。

他にもペンチャン部分が弱くて、相対的に浮き牌が強くなるケースもある。↓

手牌③

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12mを払えばタンヤオやピンフがつきやすい。

など例外はたくさんあり、システム化することは弊害しかないように見える。それでも私はある程度のシステム化は成績向上に必須だと思っている。

1つの手牌を与えられた時に
「こっちを切ると受け入れが~打点が~」
と1から考えだすよりも
「良×愚はとりあえずイーシャンテンにとっておくか」
とベースの打ち方を固めてから例外を探したほうがてっとり速い。

速い分、他の部分(場況や点棒状況など)にも頭が回るので、結果的に精度も高くなるのだ。

これは思考のショートカットであり、いわゆる「ゼロ秒思考」である。

↑4年も前の本ですがおすすめです!

良×愚のイーシャンテンは、浮き牌2種とも強いか、愚形部分が弱くない限りイーシャンテンにとれ!

■愚×愚はとるな

今回、どちらかというとこっちの法則の方が重要かもしれない。

愚形×愚形のイーシャンテンはとるべきハードルがグッと下がる。

なぜなら愚形はテンパイしづらい上にテンパイしてもアガりにくいからだ。
価値は掛け算(テンパイ率×アガリ率)で決まるので、愚形×愚形の価値も思ったより低くなるというわけ。

手牌④

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6mか3pを切ればイーシャンテンを維持できるが、これまでの手牌と違って愚形×愚形なので、いずれかの愚形を払うべし。
789の三色があるので打1mとする。

もちろんこのシステムにも例外はあり、ベースの考え方にしかならないのだが「愚×愚のイーシャンテンの価値は低いので、無理してとる必要はないよ」ということを頭の片隅に置いておくだけも随分変わってくる。

この実戦譜を見ていただきたい。

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ツモ3mでイーシャンテンになった。
2mか赤5pを切ればイーシャンテンを維持できるが、2mはリャンメンの種だし赤5pは打点の種だし、できればどっちも切りたくない。

そこで「愚×愚のイーシャンテンの価値は低いので、無理してとる必要はないよ」を思い出した私はイーシャンテンにこだわらず…

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6sを切った。
これでツモ14m、456p、134sあたりで現状よりよいイーシャンテンになる。

結果的に

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ツモ4p打4sでイッツーのイーシャンテンになり

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ツモ1p打2pで良×良の完全イーシャンテンになった。

ちょっと巻き戻して、ツモ4pの場面でツモ3sだったら…↓

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今度は「良×愚は取れ!」の法則で打2mもしくは打r5pとするのがよいだろう。

全部あてはめるわけでなく、心のベースキャンプとして

良×愚はとれ!
愚×愚はとるな!

を留めておくと、打牌選択の指針になるかもしれない。

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