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読者が間違えた何切る問題集【麻雀】★★

ここのところ、「量産化デジタルを目指せ!」とか「鈍感力」とか「諦める力」などの抽象的な記事が続いてしまった。

具体と抽象って、ビジネス書や自己啓発書を読んでると必ず出てくる言葉である。
どういう意味かというと、カーナビの縮小で解説するとわかりやすい。
最初は大体どっちの方角に行けば良いかを示してくれればよくて(抽象)、目的地が近づくに連れ詳細な場所(具体)が大事になってくるよね。

麻雀で言うと、抽象に従って方向性を決めるけど、具体的に何を切るかも大事。…つまり、具体と抽象、どっちも大事なのだ。

というわけで、本日は牌譜検討の際に読者さんが間違えた牌姿から「具体的に」学んでいこうと思う。
私の牌譜検討の際には、おおまかに

◯ 良い
★ 疑問
☆☓ 悪い

で印を付けてミスの度合いを示しているんだけど、今回は☆もしくは✕をつけた、つまり差の大きい問題を11問選りすぐってみた。

レベルは高度なものからシンプルなものまで様々。

あらゆる技術を必要とするので、これまでの記事の総復習編と言ってもよい。

それではいってみよう!

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① VS ホンイツ押し引き


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(上家8mチー→打9m)
タンヤオドラ3でテンパイした場面。
3mは上家に危険。
6p切るとフリテン。
5p切るとお値段半額に。
この3重苦における、あなたの選択は?







ZEROの選択 打3m

この押し引きで一番大きなポイントとなるのが、上家に6mが100%通ることを認識できていたか…ということ。

条件なし、例外なし、出現頻度高い、それなのになぜか誰も覚えない鳴き読み【麻雀】★★

この有名になりすぎている感のある鳴き読みだが、実戦でどれくらいの人が使えているかというと、ごく一握りだと私は思っている。
実戦だと気付くことすらできないのだ。

具体で覚えても、使えなかったら意味がない。
使えていない人たちは、一歩抽象度を上げて「鳴きを見る」ということから始めないといけない。

もう一度問題図を出す。

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ペン3mやカン3mは当たりうるものの、36mが100%ありえないのであれば、3mを勝負する価値はあるだろう。2mが3枚見えている。

そして次に見るべきなのが、字牌の切れ具合だ。
染め(ホンイツ・チンイツ)仕掛けの時は必ず字牌をチェックする。
チンイツとホンイツでは打点差が大きいし、数牌の当たる確率も大きく変わってくるからだ。

今回は1枚切れている発以外全部見えているので、発にラグがなかったらチンイツ濃厚であり、鳴き読みで3mの危険度が下がることを把握できていなかったとしたら3mはかなり厳しい牌と言える。

・鳴きを見る
・字牌をチェックする

の他にも

・他家の動向
・自分の手の価値
・次に◯をツモったら何を切るか

など、麻雀中は考えることが膨大に出てくる。

そういう意味で、麻雀は準備のゲームだと言える。
一周回ってくる間に、ひたすら上記のことを考えておくことが大事で、準備しておけばおくほど、さらに深いことを考えることができる。

② 勝負手リーチ判断


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3人にやたらめったら仕掛けられている。
そこへピンフドラ3テンパイ。あなたはリーチするか?







ZEROの選択 打南ダマ

この読者さんはリーチを打った。
おそらく押さえつけて下ろしてしまおう…という判断だと思う。

画像4

まず大切なのは、ほとんどの局面でアガリ率は 
ダマ>リーチ
となることを覚えておこう。

ダマって相手に好き放題打たれてアガられてしまうと、「あーリーチだったなかー」って思うかもしれないけど、もうこの状況はどちらにしてもアガリの目は薄い。

どちらがマシかと言うと、満貫(7700)確定しているならアガリ率のマシなダマだろう。リーチ棒を節約しつつ、スライドできたり、5sポンに備えたりすることができるのが大きい。

降ろそうと思っても2フーロでテンパイしていたらそうそう都合よくオリてはくれないしね。

③ 4トイツ判断


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2巡前の打5pのところで、チートイツを強く意識したという読者さん。
この発をツモって何を切るか?









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