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リーチ判断にスライドメリットを取り入れる【麻雀】★★★

■今年一、衝撃の走った選択肢

衝撃が走った。

とある記事にて、まったくもって選択肢にすら挙がらなかった打牌が奨励されているのである。

それはこの記事の中にあった。
著者の山本さんはサンマのスペシャリスト。「都内三麻フリー攻略」と題されたシリーズは現在4つまであり、どれも質が高いのでオススメである。
(ただし有料)

そのうちの1つにこんな牌姿があった。

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まぁ8sを切ってリーチを打つか、ダマにするか、もしくは2pを切って外すかの3択だろう。

ヨンマ(4人打ち)だったら即リーチにいく。
しかし同じ感覚でサンマ(3人うち)でもリーチにいくと痛い目に遭うそうな。

ヨンマと比較してサンマは

・ひょっこりツモの可能性が高い
・手替わる可能性も高い
・追いつかれる頻度が高い
・出アガリできないデメリットが2人と少ない

などなどの理由から、山本さんは取りダマ(テンパイ取ってダマテンに構えること)を奨励している。

ここらへんまでは、へぇたしかになーと思いながら読んでいたのだが、打8sもしくは打5sダマと書いてあって驚いたのだ。

へ?5s?
赤いよ?ここから5sを切ってなんかメリットある?

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なるほど、5sを切った下の牌姿は、47s6sをツモってきた時に打9sとすることでタンヤオがつく。
69sでイーペーがつく上の牌姿と比較して、スライド(入れ替えられる)できる牌が少し多い。

特にリーチを受けた際、危険筋の1つであるツモ47sを安全に処理できるのは大きいのかもしれない。

「アガリ率」の1点においては打r5sが優秀であり、ドラの多いサンマにおいてはその「アガリ率」を高めることが重要なことは理解できる。

赤の1ハンを犠牲にしていいのかは置いといて、この牌姿から赤5sという選択肢は全く浮かばないので、脳内に衝撃が走ったというわけ。
例えば華を1枚抜いていたら、ひょっこりツモが同じ満貫になるので、赤5sを切ったほうがいいのかもしれない。
めっちゃ抵抗あるけどw

■スライドメリットを取り入れる

ヨンマでは、先の例のように牌の入れ替え効率=手牌の柔軟性を考えることはあまりない。

入れ替えられる牌をツモってくる可能性は低いし、その牌でロンと言われる可能性も低い。
あとサンマと比較してリーチや赤の打点上昇が大きい。

入れ替え効率なんて微々たる要素にすぎないのだ。

とはいえ、全く考えなくていいわけではない。

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2つの手牌は、リーチに対しピンフのみの36sテンパイであることは共通しているが、柔軟性は大きく違う。

上の手牌は入れ替えによって助かる牌が0であることに対し、下の牌姿はツモ2536pで打8pとしてテンパイを維持できる。またツモ6mで安全に9mを切りながらタンヤオもつく。

5種の牌を吸収できるのだ。

■ヨンマにおいては最後に考えることである

こうやって、手牌の柔軟性を考えていくと、意外と入れ替えられる牌が多いケースや、逆に全くないケースなど、様々なケースがあることに気付く。

とはいえ前述の通り、ヨンマにおける柔軟性メリットは微々たるものである。
下手に柔軟性を取り入れるよりは、打点と形、点棒状況といったリーチ判断の基礎となる部分だけで勝負したほうがよっぽどマシだ。

危険牌の吸引力がダイソンのようにある手牌でも、ピンフドラ1のリーチ判断が覆ることはない。

先制がいる中でのカンチャンタンヤオのテンパイ…
親が高そうな仕掛けをしているときのピンフのみテンパイ…

いろいろ要素を取り入れてそれでも迷ったとき、最後に「手牌の柔軟性」を考えるくらいで丁度いいと思う。

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