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【完全版】3フーロリーチとは【麻雀】

近代麻雀発売!

今月号の近代麻雀で、私の戦術連載が最終回となった。

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1年と2ヶ月、14回に渡って書かせて頂いた。
打ち切りになった理由は聞いていないが、戦術の斬新感が減ってきたのと同時に、追憶のMとの同時進行への配慮、そして近代麻雀がライト層寄りにシフトしてきたこと(Vtuberやしぬこさんを始めとする有名人のコラム)など理由は1つではないだろう。

戦術が押し出されるような形になって悲しい気持ちがあるものの、「難しい戦術をわかりやすく伝える」ことが私の武器だと思っているので、またの機会に備えて弾を詰めておくとしよう。

毎月「次はどうしよう」と考えるより、こちら側で「1年分こういう記事を作ったんですけど」って持ち込んだほうが良さそう。
それは分かっているんだけど、日々の忙しさにかまけてなかなかできない。
こういうのは暇か暇じゃないかではなく、タイプに分かれるんだと思う。
福地さんとか自分は完全にその場で頑張るタイプで、ウザクさんやゆうせーさんは準備万端なタイプ。
特にウザクさんはまた来年本を出すけど、だいぶ前に「もう全部完璧に仕上がっています」って本命馬の調教師みたいなことを言っていた。

あ、昨日発表したけど、12/1に本出します!
【無料】12月に新しく麻雀戦術本出します!「手役大全」

Mリーガーも使っている3フーロリーチ

その話はいいや。
本日はこの近代麻雀連載の初っ端を飾った「3フーロリーチ」について語っていく。

3フーロリーチは強者の中では共通認識されているほどで、園田プロも麻雀トークの中で3フーロリーチって単語を普通に使っていた。

園田「フーロリーチはリー棒もいらないし、いざとなったら降りられる。普通のリーチより断然得!」 近代麻雀2019/10月号より

Twitter・note勢と近代麻雀を読んでる層って結構違うし、もう1年以上前の話なので3フーロリーチとはなんぞや?という人も多いだろう。

読んでない人はすぐに役に立つ戦術なので是非読んで欲しい。
最後に3フーロリーチを正しく習得できるように練習問題が6問ついている完全版である。

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先手は強い

麻雀は「先手取りゲー」である。
先に攻撃を仕掛けることで、相手にプレッシャーをかけて手を曲げさせたり降ろしたりすることができる。

先手を取る代表的な手段はリーチだ。
先制リーチを受けた相手は捨て牌を見ざるを得ない。
これまで自分中心の世界だったのが、急に空から悪魔が降ってくるようなものだ。
悪魔に対し「危険を承知で押すか」「手を崩してオリるか」…の2択に迫られる。

どんなチャンス手もリーチを受けた瞬間に凡夫に落ちてしまう。

その証拠に、先制リーチのアガリ率は

両面 57%
愚形 43%
(8巡目のもの 「統計学の麻雀戦術 著みーにん」 より)

8巡目・愚形という苦しい条件でも43%とかなり高い。
流局を成功とすると、半分以上成功するのではないか。

先手は強い。
そんな当たり前のことはみんな分かっている。
先手を取りたいからこそ打ち手は牌効率を学び、多少の手替わりがあろうともリーチに踏み切るのだ。

鳴きでの先手

リーチ以外でも先手は取れる。
ドラポンやホンイツなどの仕掛けも先手にあたるだろう。

これらの仕掛けの共通点は「放銃したら高い」ことである。
ただ役牌ポンをした程度では、与えられる影響は小さく、先手とは言えない。

しかし3フーロとなってくると、話は変わってくる。

多くの打ち手には「3フーロ=テンパイ」という常識が刷り込まれている。
実際にはテンパイしていないケースがあることを知っていても

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こんな仕掛けをされたらピンズや字牌…特にドラの白なんかは相当切りづらくなる。

3フーロは先手、3フーロはリーチ。
これが3フーロリーチの考え方になる。

どうやって使うか

この手牌から何を鳴くか?↓ 

牌図① 南家・5巡目

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何を鳴くか考えてからスライドしてもらいたい。










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