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来る春こそ腱トレ!なぜ「腱」がパフォーマンス向上につながるのか

みなさん、こんにちは。

春一番が観測されましたが、まだ寒い日が続いています。
しかし、もうそこまで春はきていますね。

春の訪れと共にトレーニングの内容も変化してきます。
春に鍛えるべき運動器について、深堀していきます。

まずはラボ式トレーニング構成術より、
春はどのようにメニューを組むのか全体像から考えていきます。

<春に養生する/鍛えるべき○○>

臓器(五臓六腑) - 肝臓・胆のう
筋肉 - 中殿筋(お尻の筋肉の一部)、前脛骨筋(スネ)、半腱様筋・半膜様筋(ハムストリングスの一部)
運動器 - 「腱」 瞬発力、ジャンプ力

春はジャンプ力を鍛えるのに最適な季節なのです。
そして、ジャンプを必要とする運動部ではこの能力を伸ばしたいと思い、トレーニング依頼をするケースが多いです。

トレーニングを考える上で、「腱反射」がカギとなります。

腱反射×ジャンプ力・瞬発力

腱反射とは…
外的から受ける急な力によって、筋肉が損傷するのを防ぐための生理的な防御反応。
緩んだ筋肉は損傷しやすいため、外力のかかった際はすばやく筋肉を緊張させている。

このようなシチュエーションになる例えを上げてみます。

みなさん、一度は縄跳びをしたことありますよね?

おそらくその際、つま先で着地していますよね。
縄の回転スピードを遅くしたら、膝が曲がってかかとが地面につき、
逆に縄を回すスピードを上げると、かかとが上がったままで縄跳びをしていることでしょう。

・縄の回転スピードが遅い = かかとが地面につく
・縄の回転スピードが速い = かかとが地面につかない

この、縄の回転スピードが速い状態が、外的から受ける急な力(=着地)によって筋肉(=ふくらはぎ)が損傷を防ぐために、腱反射の状態となります。
そして、次のジャンプにつなげるのです。

この腱反射は、ふくらはぎを保護するために働いているのです。

腱反射が起きなかった場合、最悪アキレス腱断裂になってしまいます。
"ふくらはぎ" を守るために、腱反射が使われるのが自然なヒトのカラダの原理です。

そして、腱反射の一瞬の筋収縮スピードの速さはとても早く、それをパフォーマンス向上にも活かすことができるのです。
活かすことができたとき、爆発的な瞬発力をそなえることができると考えています。

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