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親を見て感じた「介護」の無知

いつか来ることはわかっていた親の介護。でも介護に対する備えがなさすぎるのを実感した、という話。

伝えたいこと
・「まだ出来る」は続かない
・「いざ」という時にはもう遅い
・介護は本人だけでなく家族側にも覚悟が必要

では目次です。


老いは急加速する

後期高齢者(75歳以上)にもなると体の老いは日々加速します。しかも徐々に、ではありません。急加速します。

続けていた散歩の距離が短くなり。
買い物にしたって準備に時間がかかり、歩く速度も遅くなり。
腰や足が思うように動かない。
家の中ですらつまずいて転ぶ。

当たり前のようにできていた事が急にできなくなり、心身ともに変化が急激に起こります。「まだ出来る」と思っていることはそう長くは続かないのです。

想像してみてください。
買い物行こうと思っても重いものは買えず。
家の中ですら些細な段差につまづき。
トイレに間に合わず失敗し。
お風呂入ろうにも背中も洗えない。

日々当たり前の生活行動が、ある日突然終わりを迎える日がきます。

準備は早めに

例えば、家の中ですら歩行が困難になる状況下で、じゃあ「手すり」をつけましょう!となってもすぐにはできません。

介護保険サービスを使うためには介護認定が必要となりますが、役所仕事なので1ヶ月半~2ヶ月かかります。ほしいと思ってもすぐには動けません。自費で全額負担するよ!という方は良いですが。。

生活の中で「あれ?」と思ったり、上手くいかない事が増えてきた際には手遅れになる前に行動を開始しましょう。

家族側にも心構えが必要

介護は家族側にも心構えが必要です。
例えば、トイレに失敗するケース。

トイレに間に合わず失敗してしまうからオムツを履かせよう、となったとして、
・オムツは自力で履ける?誰かの手助けが必要?
・オムツの交換頻度は?
・夜寝てる時に失敗した場合は?
・寝たきりの場合、誰が対応する?
・失敗した場合、衣服の洗濯は?着替えは?

など考えることは色々出てきます。

両親が高齢の場合、一人で体を起こせず手助けが必要な可能性もあります。
息子、娘夫婦は手助け出来る状況にありますか?
介護だから、といって仕事を頻繁に抜けれますか?休めますか?
介護職の方がサポートできる状況にありますか?
息子、娘夫婦が「介護をする」という意識を持っていますか?

人間である以上、介護という現実は必ずやってきます。「まだ大丈夫」と思っていてもある日突然やってくる親の介護に向き合わなければなりません。

準備ができていなくて「こんなに時間がかかるならもっと早くに用意しておけばよかった」とならないように、家族側にも心構えをしておく必要があります。

最後に

これは実際に私の周りで現在進行系で起こっていることを元に書いています。平たく言うなら「準備不足」だった、という反省からきているのですが、介護という現実は本人にも、家族側にも今後つきまとう話です。

そして長い人生を鑑みた時に、私自身にも起こる事です。
だからこそ、自分や嫁が困らないようにこうして記録に残すことにしました。今後、介護関連で得た情報や内容は適宜まとめていく予定です。

ではまた。


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