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Leo the footballさんはなぜ挑発的な言動をするのか?について考えてみた話


YouTubeをはじめて3カ月が過ぎようとしている。

サポーターの立場からサッカーの見方の教科書になるものをつくりたい。そんな決意ではじめたこのチャンネル。大変ありがたいことに登録者数600を超え、少しづつ見ていただけるようになってきていることがうれしい。

いつも本当にありがとうございます。

サッカー系YouTuberをやっていて、避けて通れないのがLeo the footballさんという名前である。

先駆者としてトップを走り、メディアへの出演やオンラインサロンの開設など、その活躍は自分のような後発YouTuberからすれば遠い先を走る、まさに坂の上の雲のような存在だ。

彼は常々あえて敵を作るような挑発的で扇動的な発言をする。

自分が彼のそうした言動をはじめて認識したのは、現日本代表監督である森保一さんのことをバカにしたような口ぶりでけなしたおすところを見たときだった。

正直不快でしかなかった。
こんなやつは嫌いだとシャットアウトしてもよかった。

しかし、彼は現時点で10万人のフォロワーをもつインフルエンサーである。「SNSやYouTubeのフォロワー集めなんて下らない」という意見もあるだろう。たしかにそうだよなと思わなくもない。けれども、10万人のひとに存在を認知させ「登録する」のボタンを押させるのはそんなに簡単な話ではない。全く何も持っていない人がたまたま偶然にあのような支持者を集めることは不可能である。何も持ってない人に時間を消費するほど現代人は甘くないからだ。それに暇でもない。


どうしてLeo the footballさんはあんな口調でJFAや代表監督を罵るのか?


このことがずっと頭の片隅にこびりついていた。YouTubeをはじめて登録者の数を増やしたいと思うなら先行者のマネをするのが最も近道である。先行者を研究してエッセンスを拝借し自分の動画に活かすことの方が0から試行錯誤するより手っ取り早いからだ。

サッカー系ならばまずLeo the footballさんだろう。ならば、彼の思惑を推察して背後にある狙いをつきとめねばなるまい。いろいろと観察すべきことはあるとは思う。・・・しかし、しかしなぜ彼はあのような振る舞いを?頭にこびりついた疑問が毎度浮かんで離れない。そこで、自分はまずこの疑問についての答えを持つことが大事だと考えた。

以下に記すのは駆け出しサッカー系YouTuberという立場から彼の言動の背景にありそうな思惑を自分なりに推察したものである。

あらかじめ断っておくと、自分自身はLeo the footballさんのことが好きでもなければ嫌いでもない。ただ、サッカーについてかなり深い見識を持っていること、彼のことをウォッチする10万人以上のフォロワーがいること、そして彼をとりあげるメディアの評価があることは承知しているし、YouTuberとしてみたら相当なスキルがあることは明白である。実際にやっている人ならお分かりいただけると思う。そのあたりについて敬意を持っていることはお伝えしておきたい。

また、彼のことを深く知っているわけではないので間違いや知らないこともあるだろうと思う。そういう点があったならば、先にお詫び申し上げます。あくまで、そういうものとして受け取ってくだされば幸いである。


1.「仮想の敵」がコアなファンを結びつける


YouTuberは再生数がキモである。なぜなら、たくさん動画が再生されることでその動画に差し込まれた広告もまた視聴されることになり、それによって発生した広告収入が利益となるからだ。たくさん動画を再生してもらうにはやはりたくさんのファンが必要になってくる。なので、YouTubeをやる人は工夫を凝らし魅力的なコンテンツを作ることでファンを増やし再生数を安定的に獲得しようとする。

では、ファンを増やすにはどうしたいいのか?
これにはいくつか方法がある。

たとえば、「この人の情報は役に立つ!」というような有益な情報を発信するとか。あるいは、「この人は自分の言いたいことを言ってくれる!」というように不特定多数の代弁者になるとか。その中でもとりわけ手っ取り早い方法が「仮想の敵」をつくることである。

「仮想敵をつくること」とは何らかの対象を「敵」にみたてて、その敵と戦う姿を見せることで共感を得てファンを獲得していくやり方である。また、誰かを仮想の敵に仕立て上げ、それと戦う俺たちという構図にファンを誘導することでグループ内の結束もより強固なものとなっていく。いわゆるコアファンを作るにはもってこいな手法である。大嫌いな先輩や上司の悪口話なら、さほど親しくない人同士でも不思議と親近感や連帯感を覚えてグッと距離が近づく。みたいな経験をしたことがある人も多いだろう。まさにあの感じだ。

これは推測だがLeo the footballさんの仮想敵は「JFA」や「欧州の先端を取り入れようとしない日本の指導者界隈」、あるいは「その現実を知らない、直視しない層」あたりではないだろうか?と考えている。ちなみに「アンチ」は最後の「その現実を知らない、直視しない層」として処理しているように見受ける。つまり、敵だ。軍に加わる見込みのない人、説得に時間のかかる人としてバッサリ切り捨てられている。だから、twitterでもバンバンアンチをブロックしていくのだろう。

こうした人たちを「敵」と設定し、それと戦う「レオザ軍」という図式を描いて見せることで、ファンを誘い込み結束を強めていくのがLeo the footballさんの取っている戦略なのだと思う。叩けば叩くほど、レオザ軍の義勇兵は増えていく。内部の結束を高めながら。レオザ軍もいまや10万人規模となっている。この数を背景になにか・・と考えても不思議ではない数だ。

だから、愚かなる日本の象徴として「敵」に設定された日本代表監督の森保一さんや田嶋会長を叩くのかもなと自分は見ている(森保さんのサッカーがつまらなかったり、田嶋さんがモニョモニョはあるかもしれないが)。日本代表は最も日本で人気のあるサッカーチームだ。いわば、見込客が最も取れるコンテンツになる仮想敵と言える。

また、ひとは自分に火の粉が飛んでこない騒動や争いが大好きだ。だから、ワイドショーはいつまでたっても死なないし、おつまみ感覚で他人のいざこざは消費されていく。Leo the footballさんがケンカをふっかければ興味本位で人が群がってくる。そういう意味でも、この手法はかなり効果的なのではないだろうか。

敵は大きければ大きいほどいざこざのスケール感は大きくなるものだ。しらないどっかのにーちゃんとケンカしてても勝手にやれば?だけれど、相手が代表とか協会とかになればスケールの違いは歴然だろう。あたかも巨悪と立ち向かうLeo the footballさん率いるレオザ軍であるかのような。そうそう、「仮想敵」を作るもうひとつのメリットはリーダーシップを見せることができること、だ。

しかし、ひとを罵倒するさまを喜んで集まったフォロワーはやはりひとを罵倒する人が多いように見受ける。敬意を欠いたひきつけ方はやはり敬意を欠いた人を集めるのではないか?はたしてそれはいかがなものだろうか?と思う。


こんなことがあった。


アビスパ福岡に所属する鈴木淳選手がLeo the footballさんについてdisるインスタでの投稿(だったと思う)をしたことがあった。内容は覚えていない。なんか試合について後から言うのは何とでも言えるみたいなことだったかな。まあその発言自体プロとしてツッコミどころ満載ではあると思う。何もプロサッカー選手に限らずどんな仕事でも外部からは好き勝手に言われてしまうものだからだ。これに対してLeo the footballさんは反論動画をアップロード。鈴木淳選手が謝罪するツイートを投稿してことは終わった。今年の1月だったかな。

これについてのやり取りが十分だったかどうかはわからない。鈴木淳選手はそれ以上なにもいわなかったので。しかし、twitterをみていて時折飛び込んでくるレオザ軍のシンパと思われる方たちの発言のひどさたるや目も当てられない程であった。「極東のしらねー選手のくせに」とか「2部のケツの降格ギリギリチームのキャプテンごとき」とかね。まあ敬意もクソもあったもんじゃない。

何様なんだろう?名誉白人ですか?とでも言いたくなるような発言がいくつも散見されうんざりした。自分たちの好きなひとをdisられて頭に来るのはわかりますけどね、Leo the footballさんにdisられてる人や家族や友人は好き勝手に言えずにずっと耐えてるわけで。Jリーグでもよくみかける安全地帯からヤジなげる酔っ払いの迷惑なオヤジとなにもかわらないのでは?と。


「旗を掲げる人のカラーによって集まる人のカラーが決まるんだ。」


かつてJリーグで活躍していたカリスマコールリーダーさんから直に教えてもらったことです。

他人の楽しみ方にとやかく言うのは野暮である。なので、おのおの好きにやったり言ったりすればよろしい。しかし、ゲームがなければサッカーファンの楽しみもまた、ない。あくまで演者あっての出し物である。そういう演者に対する敬意はどこの国のサッカーを見ようが日本人だろうが外国人だろうが最低限度は持っておいた方がより幸せになれるのではないか?個人的にはそのように考えている。

Leo the footballさんがなぜ挑発的な言動をするのか?について自分が考えたことはこんな感じ。ここからは”つまらない”話。


2.レオザ軍はどこへいくのか?


先述した通り、自分はLeo the footballさんに少なからず不快感を持っていた。しかし、「嫌いだなこの人」とばっさり切り捨ててシャットアウトすると自分の学びが減るしかも結構減るということを経験しているので、彼のことは静観していた。「嫌いな人がいうことはしょーもないので切り捨てていい」というのは嫌いな奴は無能であってほしいというただの願望に過ぎない。嫌いな奴だけど有能というパターンはかなりある。シャットアウトしてしまうとその分学びが減るので、大嫌いな人は9割シャットアウトして1割くらい窓を開けておくのが自分のやり方である。まあ、どうにも無理!って人は存在するのでその時は仕方ないけれども。

彼のことを「おっ!?」と再び思うきっかけになったのは、彼がLeo the football学園というオンラインサロンをはじめるという報を目にした時だった。

このLeo the football学園について紹介した彼の動画がこちら。

この中で彼は尊敬する高杉晋作の家紋をサロンのエンブレムの中心にすえて、おもしろきこともなきよをおもしろくしていこうという心づもりで進めたいという意向を表明している。

また、

・日本サッカー界の現状は幕末と似ている
・日本はJapan'sWayとか言って鎖国しようとしている
・ピッチ上の戦術や育成における戦術教育について遅れている
・そういう指導ができる指導者が日の目をみない現状がある
・スポーツベッティングが導入されていない分ビジネスとして規模感が小さく、お金があらゆるところに行き渡っていかない
・資金力に劣る分海外に有能な選手を引き抜かれてしまう

と現状を分析。

その現状を打破するうえで彼ひとりでできることはキャパ的にいっぱいいっぱいになってきているので、広く人を募集して松下村塾的に人材を輩出していきたいと述べている。つまり彼や彼のもとにあつまる人材が成長できる場としてサロンに集結し、少しづつ現状を変えていこうということだと思う。レオザ軍は静かな革命を起こしていきたいのだな。


・・・・悪くないだろう。


日本と欧州の差やスポーツビジネスについて関心がある方であれば、規模感の違いや日本が変わっていかないといけないところについてご意見をお持ちのことだろうと思う。自分も10年ほど1部から6部まで日本のサッカーを見てきたのでいろいろと思うところはあった。そういう自分から見てもLeo the footballさんが10万人YouTuberという影響力を背景に進めていくというのは興味深いと思う。また幕末を例えに持ってきたのは秀逸だな、と。イメージを喚起しやすいし問題点を意識しやすい。さすがに長いこと情報を発信してきた人だけのことはある。


自分はうれしかったです。


Leo the footballさんはこの国の現状の問題点を把握して、自らの影響力をその改善のために使わんとしている。業界以外の立場でそういう人が出てくるとは全く思っていなかったから。

彼とはくらべものにはならなけれど自分もこの国のサッカーのあり方については思うところがあった。下のカテゴリを見れば見るほど「この国のサッカー文化ってほんとにこれでいいのだろうか?」と現実を突きつけられるものだ。楽しい試合を見せてくれた選手たちはそれぞれ全国大会に出ていたりすごい実績を持った実力者たちなのに、待遇はこんなにひどいものなのか?とか。華やかな部分だけを見ていては絶対に気がつかない現実がある。

いちサポーター風情であっても問題点は見つけられる。しかし、どうしたらよいかがわからない。ひとまず自分は自分のできることをと思ってマッチレビューを書いてきた10年だった。偉そうに言わせてもらえばそれはたった一人のゼロファジ軍の抵抗だったかもしれない。しかし非力に過ぎる。無力に近いよ。

そこで、Leo the football学園はどんなものだろう?どういうことをしたいのだろう?何かヒントがあるかもしれないと思いオンライン参加という形で課金し入会してみた。現在は仕事などが忙しすぎてどうにもならないのですぐ退会してしまったが、サロンはまだまだ始まったばかりでこれからどんどん良くなっていくのであろう。集まっているメンバーはみな礼儀正しく、サッカーに対する愛情を感じさせる方々が多かったように思う。レオザ軍は少しづつ歩んでいくのだろう。奇兵隊のようにジャイアントキリングを見せてくれるかもしれない。

しかし、ひとつだけ危惧すべきことがあるなと感じた。それはLeo the footballさんが主に海外のサッカーを話題にすることが多いため、海外のサッカーが好きな人が多めのファン属性になっていること。日本でことをおこしたいのであれば、日本のサッカーファン層に受け入れられずして果たして大きなことが動くだろうか?鈴木淳選手の一件や、森保一監督の一件を考えてみても、はたしてうまくいくのか。少なくともこの2人の在籍したクラブのサポーターから激しく嫌悪される可能性は高い。日本のファンの感情を逆なでしたところでことがスムーズに進むとは思えない。そんなに簡単に薩長同盟は成立しない。そのあたりが気がかりではある。

この国サッカーのあり方はこれでいいのか?という問題意識は彼とそんなに遠くないと思う。しかし、自分が思う変革の仕方は彼の取っているスタンスとは真逆である。なぜなら自分はJ2ファジアーノ岡山という地方クラブを応援しているJリーグのサポーターだからだ。もっと言えば、この国で行われているサッカーにお金や時間を投じている愛すべき日本のサッカーファンの一人だからだ。


3.ゼロファジ軍はどこにいくのか?


自分は2011年から試合のレビューをブログにアップするいわゆる戦術分析系ブロガーとして活動してきた。シーズンを重ねるごとに様々な問題点に気づき、自分にできることは何かないのか?と考えた結果、最終的にたどりついたのが今のYouTubeでの活動である。

戦術分析系のブロガーとしての活動はそれまで受けたどの教育よりも自分を成長させてくれ、多くの仲間と知り合う機会を与えてくれた。この10年がなければしょーもないおっさんの人生をあるがままに過ごして終わっていったことだろう。まあ、今現在も割としょーもないおっさんなんだけれども。

その戦術分析系ブロガーとしての活動が教えてくれた1番のことは何か?というと、スタジアムでサッカーを見にきている人のうちサッカーにある程度通じていてゲームを自分なりに解釈して楽しめる人は実は相当に少ないという現実だった。体感では100人ひとりいればいいほう。これには驚いた。

そのあたりの話についてはこちらの動画で説明してあるので、ここでは割愛する。


この重たい事実はおそらく20年前からちっとも変わっていないのではないか?あいも変わらず"サッカーはなんかよくわからない難しいもの"というポジションにとどまっていて、多くの人は楽しむための知識が不十分なままスタジアムに行き、試合を見る。サッカーは、ゲームの中身は、上っ面のところだけしか届いていないし、刺さってもいないのだ。

たとえば、試合後に行われる監督の記者会見はたぶんあまり届いていない。そもそもそこで出てくる発言はサッカーにあまり詳しくない人にとってはハードルが高すぎて理解しきれるものではないことが多い。なぜそう言えるのか?というと、自分のレビューのなかで監督のコメントを取り上げて解説するととても喜んでもらえるから。みんな知りたがっているのだ。無論会見で目線を下げてくどくどと話すことはできないことは承知している。とはいえ、せっかくの発言があまり届いていないならあまりにももったいない話ではないか。なんのための会見なんだ?という話にもなってくる。


ゼロファジ軍の仮想敵は、"そうしたサッカーについて関する知識不足や学べる機会が少なすぎる現状そのもの"である。あいつがどうとか組織がどうとかそういう話ではなくて、現状こそが敵なのだ。


知らない人が悪いわけではない。知ろうとしても知ることができない現状こそが悪である。なのでその現実を少しでもいい方向に改善していきたい。大それたことであることは承知している。

それにしても25年サッカーを見てきてそこのところがまるっきり変わらないのは明らかにおかしい。あまりにも進歩がなさすぎるのではないだろうか?誤解を恐れずに言えばこの国のサポーターはほったらかしにされ勝手に学べと突き放されている。本当にこれで良いのだろうか?これがサッカー文化ですか?

欧州サッカー専門雑誌footballistaが主宰するフットボリスタ・ラボに参加したときの自己紹介で自分がやりたいこととして挙げたことは、「初心者でもサッカーのみかたがわかるような教科書」をつくりたいということだった。これはなんとしても達成したい夢である。長年レビューをやってきてこれだけはやらないといけないと思っている。それにしても、サッカーのふところは実に深いな。40も越えたおっさんに年甲斐も無くこのような夢物語を描かせるのだから。


まさかここまで長くなるとは思わなかった。もうこの際なので思っていることを洗いざらいぶちまけさせてもらうことにしよう。Leo the footballさんには良い機会をいただいた。


自分がYouTubeで活動をはじめる動機となったのは、2018年に発生した西日本豪雨災害だった。当時の避難中の経緯をまとめた手記がこちら。


大変ありがたいことにこちらの手記には投げ銭機能を通して全国のサッカーファンからサポートを頂戴した。その多くが顔も見たことのない話したこともない人たちであった。その方々から寄せていただいたサポートは実に総額で40万円を超える額となった。これがどれほどありがたかったか・・・。こうして書いていても目頭が熱くなる。まさにサッカーに窮地を救われるというとても得難い経験をさせていただいた。

自分は今後暮らしを立て直していくためにこのお金を使わせていただくことにした。というか、本当にこのお金をあてにする以外にすぐに用立てられる資金がなかったというのが本当のところで・・・。具体的には収入源を増やすためにビジネス上の師匠について学ぶために使わせていただいた。幸いなことにこれ以上ない最高の師匠のもとで学べていることで少しずつだが成果が出始めている。捨てる神あれば拾う神ありとはこのことか。

被災後の我が家の財政は?というと、家庭の事情なので詳しくは説明しないが簡単に言えばかなりの借金があるようなものである。かなりの。しかも自分は3歳の娘がいて、40歳をこえたところだ。あと何年働いていくら稼ぐのか?怪我や病気のリスクもある。まあ、サッカーどころじゃねーよマジで。他人の何倍も働いて稼いでどうにか前に戻るかどうか?だ。どうして事前に自分の力でお金を稼げる力を養わなかったのだろうと激しく自分を責めた。何があってもどこへ行ってもお金を稼げるならまたがんばりゃいい。でも、そうできなかった。これはようするにじぶんがしょぼいからなんかあったときすぐに復旧できねーんだよってことだ。単なる努力不足だ。まことに情けない話である。

スタジアムには被災してからたぶん2回しか行っていないと記憶している。そもそも自分の楽しみのためだけに時間を使うという感覚はだんだんなくなってきた。時間は限られている。可能な限りお金に換えられるようにしなければならない。休みなどなく、毎日なんらかのタスクに追われている。そうでもしないともったいない。

しかし、YouTubeを通じた教科書作りを諦めることだけはできない。カツカツなスケジュールの中で、信頼すべき編集さんとタッグを組んでコツコツやっていく他ない。現状収益化していないので一銭も発生していないし、今後もあまり広告収入は得られないかもしれない。しかし、自分はサッカーファンに助けられ励まされて、なんとかもう一度戦おうという勇気をいただいた身である。やはり、その恩返しだけはしたい。サッカーに何かできることを返したいのだ。これがゼロファジがYouTubeをやる理由である。だから、YouTubeで収益化ができなくても別にいいと思っている。これはライフワークだから。もちろんいただけるなら遠慮なくいただくけれども。

お金を稼ぐことは家族のため暮らしのためがまず第一ではあるが、自分は根っからのサッカーファンである。サッカーのことを考えたり調べたりするための時間をもっともっと取りたい。人に会ったり教えを乞うたりもっとしたい。そのためにはやはりお金で時間を買うしかない。なので2つも3つもタスクを走らせながら休みなく働いているのが現状である。身の上話ばかりで申し訳ない。

自分はサッカーを楽しんでいる方々を仲間だと思っている。とりわけ、国内のJリーグ・JFL、各地域リーグ、それぞれの場所でそこにあるサッカーを楽しんでいる人にこそサッカーのことをより味わって楽しめるようになってほしいと願っている。

彼らあっての日本サッカーでしょう?指導者だけが立派になっても、選手だけが立派になっても、サッカーファンやサポーターにそれを解する見識がなければ絵に描いた餅、豚に真珠なのではないか?そういう話が多すぎるよほんとに。いいものをつくればお客さんが集まってうまく運んでいくはずだと愚直に信じて存亡を危うくしたクラブはいくつもあった。それとどこが違うのだろう?自分にはよくわからない。この国のサッカーに時間やお金を投じているファンサポーターを決して軽視してはいけない。彼らもまたサッカーに参加して支えている貴重な存在なのだから。

サッカーについて学ぶと言ってもそんな大学教授みたいな専門家にならなくてもいい。親しみやすい塾のお兄さんみたいな存在がもっともっと増えれば知識を得られる機会はどんどん増えていくだろう。

今はまだどんな形に発展していくのか想像もつかない。しかし、ゼロファジ軍に参加してくれる仲間を全国に増やしてさらにおもしろいことができたらいいなと考えています。無論カテゴリや地域、年齢性別は不問です。もし、この隊列に加わってくださる方がおられるならばぜひ自分のチャンネルにお越しください。一緒にこの国のサッカーをもっと楽しくしていきましょう。


まさかこんな長くなるとは思っていなかったな。レオザ軍はどんな風に進んでいくだろう?ゼロファジ軍はどう発展していけるだろう?あちらが高杉というならば、こちらは何になりましょうかね、とか言って。ともあれ、この国のサッカーを良くしたいと思う人達がいるという事実は大変心強いし純粋にうれしい。Leo the footballさんのさらなるご活躍をお祈り申し上げます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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