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【大宮vs八戸 4-1】大宮の開幕戦から学ぶサッカー観戦のコツ

どうも、ゼロファジです。

今回はJ3リーグ開幕戦、大宮vs八戸の試合を題材に、サッカー観戦に役に立つ基礎的な知識について紹介していきます。

J3に降格して迎えた最初の試合を、見事4-1で快勝した大宮アルディージャですけども。監督の長澤徹さん、そして選手の方では濱田水輝選手、中野誠也選手、下口稚葉選手と過去に僕の応援しているJ2ファジアーノ岡山に在籍していた人が今季はたくさん在籍しているということで非常に楽しみにしていたゲームでした。

スコアの上では4-1と大宮の圧勝となりましたが、名将石崎監督率いるヴァンラーレ八戸も好印象のサッカーをしていて、決定機もいくつか作っていましたし、なるほどJ3も手強いなという印象を強めたゲームでもありました。

今回は、大宮アルディージャの左SB下口稚葉選手に注目してポジションについてのお話しをしていきたいと思います。まずはフォーメーションの話から。

フォーメーションはこのようにDFのライン→MFのライン→FWのラインと後ろから読み上げるので、この試合の大宮のフォーメーションは4-4-2でした。

下口稚葉選手は左サイドバックといって、ここのポジションを担当していました。左SBとかゲームとかだとLSBとか表記したりします。

この試合、下口選手は左サイド奥の方からクロスを上げて、それが得点に結びつくというアシストを記録してるんですけど、通常サイドバックというとこんな感じでサイドの縦のエリアを上がったり下がったりするのが普通ですよね。

ところが大宮が後ろからボールをつないでいこう!というとき、こんな位置でプレーしていました。大宮の右サイドからのパスを受けて左に流すシーン。試合時間でいくと54分30秒あたりからの展開で、下口選手がボール受けたのは54分56秒でした。

サイドバックのメインの持ち場からするとかなり中より、というか逆サイドぐらいまで出張していますよね。もはや、ボランチの位置です。このシーンはとくに顕著だったかなと思いますけど、その他の場面でも大外ではなくてほぼ中央くらいでプレーするシーンはいくつも見られて、通常のSBの立ち位置とはだいぶ違った形を見せていました。

このように、サッカーの試合中、選手が本来の持ち場を離れて、違うエリアでプレーするってことがちょくちょくあったりします。ポジションを移動するんですね。特に多いのがFWが一列降りてMFの位置でプレーしたり、MFの選手が一列降りてDFの列でプレーしたりってパターン。これはたぶんよく見かけると思います。

別に選手が「はい!これから中でプレーします!」って観客に宣言してくれるわけじゃないので、多分この試合をリアルタイムで観戦していた大宮サポ、八戸サポのひとでも「え、そんなことあったの?」ってなったひとも少なくないと思うんですね。よかったら、DAZNで54分あたりだけでいいのでチェックしてみてください。

なんらかの狙いがあってポジションを意図的に代えてる場合、チームとしての狙いがあるはずなんですけども。そもそも選手が移動していることを見逃していると、狙いどうこうの以前に気が付かずにスルーしちゃうってことがよくあります。

じゃあ、選手が移動するのを見逃さないためにはどうしたらいいの?って話なんですが、

最初のこの図のように、そのチームの初期配置を頭に入れておいて、「誰がどこにいる」っていうのをまず把握しとくのがおすすめです。そうすると、この下口選手みたいにいつもいるはずの場所にいない場合「あれ?あんなとこにいるな?」って発見することができるってわけですね。

下口選手はもともとSBとかWBとかサイドの選手なんですけど、確か岡山時代も交代で出てきてボランチでプレーしたこともあったと思います。なので、中盤においても問題なくプレーできるだろうということだと思うんですね。

ところが、中にはサイドは得意だけど、中の方でプレーするのはそうじゃないってタイプの選手がいたりするので、誰でも同じように中盤に入れてプレーしてもらうことができるってわけでもないんですよ。

そう考えると、たとえば下口選手の代わりにそういうタイプの選手を使うとなると、同じように中盤に入れてプレーさせることはできないので。そのあたり、誰がその役割をできるのか?タイプを知っておく、というのもゲームを見る上で参考になるんじゃないかなと思います。

ちなみに、なぜ下口選手がボランチの位置でプレーしてたのか?とか、まだまだ疑問がありますよね。そういう疑問点みたいなのってサッカーを知っていくと1つの試合で一杯あるんです。それを自分なりに考えて解いていく作業がまたこれ楽しくてですね。よりサッカーの深みにハマっていくわけです。よかったら、なぜ下口選手がボランチでプレーしてたのか?ご自分の解答案を考えてみてください。


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