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【選手ブログ】 水本華 / 1年目

こんにちは。水本華です。

2023年の8月から、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるUniversity of Southern California (USC)で、サッカー部の一員として大学生活を送っています。高校時代はスフィーダ世田谷FCのユースチームに所属していました。

8月から11月末までの、長いようであっという間に終わってしまった、NCAA D1 女子サッカーの1シーズン目を振り返りながら、自分が学んだこと、感じたことを、このブログに書いてみます。

フレッシュマンシーズンは、20試合中13試合、約340分の出場、2試合スタメン、約9本シュートを打ち、0ゴールという結果でした。アメリカのトップレベルと言われるチームで、自分がどれだけ試合に絡めて活躍できるのか分からない状態で立てた「得点」という目標を果たすことはできませんでした。ただ、1年目として様々な素晴らしい経験ができたことは、これからの自分の成長につながると思います。

USCは、PAC-12と言うカンファレンスに所属しています。UCLAやStanfordなど、最近の全米大会で優勝しているチームも所属しているレベルの高いカンファレンスです。(USCも過去に2回全米制覇をしています。)そして、University of North Carolina at Chapel Hill や Duke Univeristy といった、全米有数のチームと対戦をする機会もありました。また、全米大会の2回戦ではBrigham Young University (BYU)との対戦で、観客6,000人以上、完全アウェイの舞台を経験することもできました。

渡米してまず感じたことは、スケジュールのハードさです。8月頭から練習開始、その1週間後には試合が始まりました。シーズン中は週に2回の試合が行われました。移動も多いスケジュールの中、疲労度を管理しなければいけないため、「もっと練習をしたいのに」と感じるほどに、全体練習の強度や時間はコントロールされていました。

私は試合出場時間が少なく、他の選手のフィジカルレベル、サッカーの上手さで負けないために、個人のトレーニングを増やさなければいけないと自覚していました。そこで、練習の後にコーチにシュート練習に付き合ってもらったり、ファーストタッチの向上のために細かく指導していただきました。試合の映像はもちろん、練習の映像も動画に収めているため、チームミーティングとは別に、個人のフィルムセッションもお願いすることができました。ここでは、良かった点も改善点も、自分の気づかなかったことを、映像を使って教えてくれます。例えば、「華はシーズンの初めの方だったらこんなに両手でボールを要求したり、遠慮なくファールしたり、マークの指示をしたり、ここで前を向いたりできなかったよね。」という感じです。毎日、ほんとに小さなことでありながらも、自分が成長していることを感じ、また改善すべき点を示してもらうことができました。

このような恵まれた環境で実感したことは、自分は本当にサッカーが大好きだということ、そして、自分が成功したいなら、この与えられた最高な環境を、最大限に活用することが大切だということです。 

試合に出場できない時、出場時間が少ない時は、リザーブトレーニングが行われます。少人数でのトレーニングを「嫌だ」「つらい」と思う選手も少なくありません。しかし、私は、少ない人数、高い強度でボールに触れる機会が多くあり、コーチにたくさんみてもらうこともできるチャンスとして、楽しみながら取り組んでいました。試合に出られないとしても、それがチャレンジなんだと思い、モチベーションにすることができました。

“Be the hardest working person you know.”「自分が知っている中で一番努力をする人になれ」は、私の好きなことばです。ベストと思える恵まれた環境で、文武両道を実現しながら、大好きなサッカーに集中できることに、改めて感謝の気持ちを持ちました。

シーズン中は「練習」「移動」「試合」「授業」と忙しく、時間は限られていました。ただ、自分ができることを最大限にやれば、この経験をもっとすごいものにできると信じてやってきました。 

これから、スプリングシーズンが始まります。他のチームと試合ができるのは5試合と決められています。そして、ポジション別練習などが多くなったりして、じっくりサッカーに取り組めて、個人として成長できる時期と言われています。

誰よりも向上心を持ちながらトレーニングを続け、2年目のシーズンは、より自分の強みを伸ばし、試合に絡んで、もっと自信を持ってプレーし、得点という形でも結果を残せるよう、頑張ります。

引き続きよろしくお願いします。

水本華

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