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【デボラの闘い】「タルムード」金言集(12話/37話) 解説

今日も記事を見てもろてありがとう!。見てくれるあなたがおるおかげで、記事執筆を続けられとる。本当に感謝👏

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。

その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。

それでは早速説話の解説から行くで。

【デボラの闘い】説話の解説

ある村にデボラという名の美しい娘がいた。

裕福な両親に育てられ、デボラはユダヤ人として、きちんとトーラーを学んでいた。年頃になったデボラは、両親の選んだ青年と結婚することになった。

しかし、結婚式当日の夜、新郎が突然死してしまった。

 それから何年か経ち、デボラはまた親の選んだ素晴らしい青年と結婚することになった。ところが、またも結婚式当日の夜、新郎が突然死してしまった。そして、なんと三度目の結婚式でも新郎が結婚式当日の夜に死んでしまった。

 デボラは結婚をあきらめかけた。

その後しばらくして、親戚の息子が遠い村から来て、デボラの両親にたいそう気に入られた。すると、その男性は「デボラを嫁にしたい」と言ってきた。

両親は、過去に三人も新郎が亡くなっていることを彼に話、何とか思い止まらせようとした。

 しかし、彼は「私は神に対し誠実で気に入られています。そんなことは起こりません」と食い下がった。それで両親も折れ、デボラとその男性は結婚することになった。

神は、その結婚式当日、その男を天国に召し上げるため、使いの天使を地上に寄越した。死の天使は新郎に向かって「私と一緒に来てもらいたい」と天国への旅立ちを促した。

そこへ、今度こそはと待ち構えていたデボラがいきなり割って入った。
「あなたが今まで私の新郎を奪って行った死の天使ね。天に戻って神に伝えて」

デボラは大きな声で死の天使にこう告げた。

デボラー「トーラーによると、男は結婚したなら花嫁と一緒にいるべきだと書かれています。したがって、神は私の花婿を天国に連れて行くことはできません」

死の天使ー「なんと、お前は神の決定に異議を唱え、議論を挑むのか」

デボラー「そうです。トーラーには『男が結婚した場合には、仕事よりも家庭を優先して妻と一緒にいるようにしなくてはならない』と書いてあります。結婚式の夜に私の夫を天国に拉致するのは、この教えに反します。トーラーの教えは神が作ったものではないのですか。神は自分の作った教えを踏みにじるのですか。それなら私は神を被告として宗教裁判に訴えます」

 このように一気に述べて、デボラは死の天使をにらみつけた。驚いた死の天使は、あわてて天国に一人で戻り、神と相談した。

死の天使ー「デボラは神様を法廷に引きずり出すと言っています。法廷で決着をつけると言っていますが、どうなさいますか」

神ー「う〜む、まいった。デボラのところにはもう行かなくてよい。他の娘のところへ行け」

こうしてデボラは、愛する夫を死の天使から取り戻し、末長く幸せに暮らしたということだ。

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)p108〜p110

教訓

美人先生

権力者にも臆するなー日頃から議論の勉強を積め

正々堂々と自己主張するには、相手を論破または打破できる論拠ないし仕組みを持っておらんとあかん。だから日々勉強に励んで知識を備える必要がある。

これがこの話の教訓やねん。

今回の説話においても、デボラはきちんと勉強をして神の教えとの矛盾を指摘し、神を法廷に引きずり出す覚悟があるとまで言い切れたんや。

もちろん日々の勉強だけじゃなくて、神(権力者)に対して物申す勇気と度胸を兼ね備えておく必要があるで。

他の例を出すと、ベンチャー企業が資金調達をする時に、ベンチャーキャピタルの査定を受けて、認められたものだけが出資を受けることができるねん。

だから相手の査定者がどれだけ、偉い人でもその相手を納得させられるような自社の強みや出資する価値などをしっかりと調査して、発表することが必要や。

逆に知識や勇気がなければ、相手の言うがままにされて、自分の状況は変わらへんかどんどん悪くなってしまう。

現代では、権力者に逆らっても、殺されることまではまずない。だからこそ、権力者に臆せず、自分の論理をしっかりと組み立てて、話すことが大切やねん。

これがユダヤ人が肝に銘じている、お金に関する原則や。

現代の日本での活かし方

現代の日本のイメージ

ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。

この「デボラの闘い」の話を現代の日本で活かすのであれば「相手がどんな人であっても、自分の根拠が正しければ、勇気を持って反論しなさい」ということや。

なぜなら、今の言論の自由が許されている社会やと、相手に対して自分の意見を根拠を持って伝えることで、通じる場合があるからや。

基本的に、権力者は今の体制を保ちたいから、部下や庶民に対して、馬鹿で声を上げずにいて欲しいんや。その方が権力もお金も大きく使うことができるからな。

ただ、自分が庶民でそういう状況を変えたいのであれば、どんな権力者であっても、自分の根拠が正しければ、勇気を持って反論した方がええで。

そうすると権力者も意見を変えてくれる可能性もあるし、自分の立場も変わる可能性もあるからな。

例えば、「上司に自分の不満を根拠を持って伝えてみる」「自分の自治体の市長に不満を根拠を持って伝えてみる」とかしてみるといいんちゃうかな。

それが現代でのこの説話の活かし方やと思うねん。

まとめ

まとめ

 今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、

【デボラの闘い】

を紹介したで。

今回の教訓は、【権力者にも臆するなー日頃から議論の勉強を積め】やったな。

正々堂々と自己主張するには、相手を論破または打破できる論拠ないし仕組みを持っておらんとあかん。だから日々勉強に励んで知識を備える必要がある。

これがこの話の教訓やねん。

また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。

もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。

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最後まで見てもろて本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。

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