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【あるラバイの最悪で最良の災難】「タルムード」金言集(21話/37話) 解説


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『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。

その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。

それでは早速説話の解説から行くで。

【あるラバイの最悪で最良の災難】説話の解説

あるラバイが旅をしていた。

ラバイは犬と羊を連れ、聖書を読むためのランプを持っていた。一日歩き続け、陽もとっぷり暮れたので、ラバイはその夜泊まる場所を探した。ほどなく粗末な納屋を見つけて、そこで寝ることにした。

 しかし、まだ寝るには早いので、ランプをともして聖書を読むことにした。すると、まだ残っていると思っていたランプのオイルが切れて、灯りがふっと消えてしまった。ラバイはしかたなく早めに寝ることにした。

 その夜は本当に悪いことが重なった。連れていた犬が毒虫に咬まれて死んでしまった。次にオオカミが来て、羊も殺して食べてしまった。

朝になって、ラバイは空腹のまま出発した。

乳をくれていた頼りの羊ももういない。少し歩いて、ある村の近くに来ると、ラバイは異様な気配に気づいた。人影がまったくない。

よく見ると、あちこちで村人が惨殺されていた。前の晩に盗賊がやってきて村を襲い、村人たちを皆殺しにして、金品を奪っていったことを知った。

 彼は恐ろしさに打ち震えながら思った。もしランプが消えていなければ、彼も盗賊に見つかっていたはずだ。犬が生きていたら、キャンキャン吠えて、やはり見つかっていただろう。羊も騒いで音を立てたに違いない。

 すべてを失っていたからこそ、自分は助かったのだと。

そこでラバイは深く悟った。「どんなに災難が降りかかろうと、人は希望を見失ってはいけない。最悪なことが最良のことだと、信じなければいけない」

ラバイ・・・日本語で「祭司」という。意味は、ユダヤ教で、神殿に奉仕し  
      て儀式をつかさどる者を指す。

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)p161〜162

教訓

美人先生

最悪の事態はそれよりもっと悪いことから救ってくれることかもしれない

物事には人知ではうかがうことのできない面がある
「どんなに災難が降りかかろうとも、人は希望を見失ってはいけない。最悪なことが最良のことだと、信じなければいけない」

これがこの話の教訓やねん。

なぜなら、最悪の事態だと思って意気消沈して何もしなくなったら、事態が好転する可能性は運否天賦でしかないし、プラスに物事がならへんということはマイナスになる可能性の方が高いからや。

今回の説話においても、ラバイは、ランプをともして聖書を読もうとしたんやけど、灯りがふっと消えてしもた。また連れていた犬が毒虫に咬まれて死んでしもた。オオカミが来て、羊も殺されてしもた。

これはランプと犬と羊を一夜にして、失ってしもたからラバイにとっては最悪の出来事やな。

ただこの日そのままラバイがランプをともして聖書を読んでいたら、犬や羊が生きていたら、一体ラバイはどうなっていたやろか。

もしかしたら、ランプの灯りに気づいて、盗賊に襲われたかもしれん。
もしかしたら、犬の鳴き声に気付いて、盗賊に襲われたかもしれん。
もしかしたら、羊の騒ぎに気付いて、盗賊に襲われたかもしれん。

全て(ランプ、犬、羊)を失っていたからこそ、ラバイは助かったんや。

他の例としては、世界的な投資家のジョージ・ソロスがおる。

ジョージ・ソロスは、投資家としても慈善活動家としてもよく名前が知られておるで。

ソロスは、1930年、ハンガリー生まれでナチス・ドイツによるユダヤ人狩りに遭い、強制収容所行きは何とか免れたものの、父親とともに死体だらけの瓦礫の中を逃げ続けたという過酷な体験を持っとる。

実際ソロスは、「このときの体験に比べれば、後の金融市場でのどんなリスキーな体験も大したことではなかった」と語っているんや。

もしここでソロスが、ユダヤ人狩りを最悪のこととして諦めていたら、きっと、世界的な投資家・慈善活動家にはなれへんかったやろ。諦めずに未来に希望を灯し続けていたからこそ、今のソロスがあるんやと思うで。

だからこそ、結論として、
どんなに災難が降りかかろうと、人は希望を見失ってはいけない。最悪なことが最良のことだと、信じなければいけない

これがこの説話の教訓や。

現代の日本での活かし方

現代の日本のイメージ

ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。

この「あるラバイの最悪で最良の災難」の話を現代の日本で活かすのであれば「自分の身に起こったことをプラスに考えて、その失敗から学べ」ということや。

なぜなら、失敗は最高の経験となり、後の成功のための布石になるからや。

例えば、自分は昔死ぬほど女性にモテなかった。中学・高校で彼女ができたこともなければ、大学でも4年生まで彼女がおらんかった。

大学のサークルで好きになった女性をデートに誘ったら、既読無視された上、その女性からサークルのリーダーに「ゼロに対して私に近づかないよう、話しかけないように言ってくれる?」と依頼されていたそうや。

またその後サークル内のムードも気まずくなり、その女性は来なくなってしもたし、サークルでの旅行の計画も無くなってしもた。

挙句の果てに、みんなは女性の味方だったためになぜか俺が責められた。
「サークル内のムードを悪くしたのはお前だと」

今でも思う。好きな女性をデートに誘うことの何がダメだったのか。もちろん何回もしつこく電話したり、デートに誘うことは、ダメやと思う。ただ、1回デートに誘っただけなのに、なぜ自分がそこまで責められないといけないのか、意味が分からんかった。

そして、それが大学3年生の出来事だったが、自分はその後から大学4年生で彼女ができるまで恋愛に絶望するようになった。

今となっては、恋愛の「れ」の字も知らない自分が、何とも思っていなかった(というよりむしろ嫌われていた)男性に言い寄られることの気持ち悪さは分かるで。

その後、色々な恋愛本を読み漁り、実際に女性とデートし、付き合う中で様々な経験をした。なぜ自分がその時に、気持ち悪いと思われていたのかの理由も何となくだが理解できた。

だから今となっては、その出来事に関しては、最高のパートナーに出会うための最良の出来事だと思えるようになったんや。

これは恋愛を例に出したけどな、仕事やお金関係のトラブルなどあらゆることにおいても、同じことやと思うで。

だから結論として、この「あるラバイの最悪で最良の災難」の話を現代の日本で活かすのであれば「自分の身に起こったことをプラスに考えて、その失敗から学べ」ということになるんや。

まとめ

まとめ

 今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、

【あるラバイの最悪で最良の災難】

を紹介したで。

今回の教訓は、【最悪の事態はそれよりもっと悪いことから救ってくれることかもしれない】やったな。

現代の日本での活かし方としては、【自分の身に起こったことをプラスに考えて、その失敗から学べ】

ということになるんや。

また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。

もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。

今後も偉人の名言や行動を通して、あなたの人間関係やお金、生き方、健康などの悩みを解決する手助けをするから、良ければフォローお願いするわ。サポートもお待ちしてるで。

最後まで見てもろて本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。

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