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【追い詰められたユダヤ人の奇策】「タルムード」金言集(26話/37話) 解説

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『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。

その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。

それでは早速説話の解説から行くで。

【追い詰められたユダヤ人の奇策】説話の解説

 中世のヨーロッパでは、差別されたユダヤ人が領主から何かにつけて難癖をつけられたり、無実の罪を着せられ、処刑されることが多くあった。

 あるユダヤ人が無実の罪で捕まり、裁判官でもある領主からこう言われた。「お前のユダヤ人の神は、よほど偉い神だというではないか。ここに封筒が二つある。中には紙が入っており、一つには『無罪放免』、もう一つには『死刑』と書いてある。

さあ、お前の神が奇蹟を起こしてくれるのを見たいものだ。どちらかを選んで取れ。その封筒に書かれている言葉に私は従うことにしよう」

 追い詰められたユダヤ人は必死で考えた。
「何としてでも生き抜くぞ。この領主は私を死刑にするために、両方の封筒に『死刑』と書いているに違いない。ならば…」

ユダヤ人は、そう判断して、いきなり奇策に打って出た。

一つの封筒を取るや、ぐしゃぐしゃにその封筒を丸めると、なんと口の中に放り込んで、「ゴクン」と飲み込んでしまったのだ。そして、領主に向かってこう言い放った。

 「領主様、私が選んだ封筒の中に書かれている言葉が『死刑』ならば、私は無実です。ですので領主様、残っている封筒に書いてある言葉を声に出してお読みください。」

ユダヤ人の読み通り、封筒には両方とも「死刑」と書かれていた。こうしてユダヤ人は生き残ることができた。

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)p193〜194

教訓

美人先生

命を奪えるのは神のみー命をあきらめない

これがこの話の教訓やねん。

なぜなら、ユダヤ人に滅びの美学はないからやねん。
日本人やと物事を潔くあきらめることを美徳としとる。パッと咲いてパッと散る桜が大好きで散り際の美しさを称える文化があるな。つまり、物事に執着しない民族ということもできるな。

だからこそ、戊辰戦争の際の白虎隊は、最終的には自決することを選んだという背景があるかもしれんし、そのことに対してむしろかっこいいと思うような気持ちが日本人の心にはあるかもしれん。

またそもそも武士の時代においては、切腹といって自分で自分のお腹を切って自殺することが誇らしい死に方やと思われていた時代もあったんや。

ただ死についての考え方は、日本とユダヤとでは全く違うんや。ユダヤ人は、命は神から与えられたものであり、奪えるのは神のみやと考えるねん。だからこそ自殺をすること自体、ユダヤ教では禁止されていることなんや。

ユダヤ人が日本人の「滅びの美徳」のような精神を持っておったらナチス・ドイツによるホロコーストで600万人もの大虐殺を生き延びることはできんかったやろ。

もし滅びの美徳を持っておったら、以前も紹介した、世界的投資家のジョージ・ソロスもそこまで生きることに執着してなかったかもしれんな。

今回の説話においても、ユダヤ人は何としてでも生き残るために、2つの封筒どちらを取るでもなく、第三の選択肢として、絶対的な事実を述べて、論理的に領主を説得することができたんや。

結論として、命を奪えるのは神のみー命を諦めない

これがユダヤ人が肝に銘じている、人生や生き方に関する原則やねん。

現代の日本での活かし方

現代の日本のイメージ

ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。

この「追い詰められたユダヤ人の奇策」の話を現代の日本で活かすのであれば「どんな逆境の中でも、起死回生のチャンスを探し求める」ということや。

なぜなら、諦めたらそこでどんなことも達成することはできないけど、諦めなければたとえ少しでも起死回生のチャンスがあるからや。

例えば、自分がどうしても就職したい一流企業があるとする。普通に試験を受けに行って、面接を受けて、それでも不合格やった。普通の人やったら、ここで諦めて他の企業を探すやろうな。

ただどうしても入りたかった企業であれば、人事部の人に声を掛けたり、自分がどんなことができるかを直訴してみるとか、社長に直接会いに行く熱意を見せるとか、そういうこともできるんちゃうやろかな。正門から入れなかったとして、諦める人はかなり多い。ただ物事は裏口だって、煙突だって、他の方法はいくらでもあるもんや。

多くの人は、裏口や煙突から入る方法に関して、断られるのが怖いからそもそも挑戦しようとせえへん。

「自分なんかじゃ無理や」
「やっぱり自分はダメ人間や」

そう決めつけて、妥協した会社に就職していく。

ただ自分の心に嘘をついて、そのままでいいのかは少し疑問が残るな。
結局そのまま妥協した会社で働いていたら、数年後、「あの時、もっと熱意を持って、アピールしていたらあの会社に入れてたかもしれん」と後悔している可能性もあるかもしれん。

これは何も就活に限らず、営業や恋愛などあらゆることに関して、関係してくることやと思うねん。

どんな逆境の中でも起死回生のチャンスを探し求める

それが現代でのこの説話の活かし方やと思うねん。

まとめ

まとめ

 今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、

【追い詰められたユダヤ人の奇策】

を紹介したで。

今回の教訓は、【命を奪えるのは神のみー命をあきらめない】やったな。

また現代の日本での活かし方としては、【どんな逆境の中でも起死回生のチャンスを探し求める】やったな。

また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。

もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。

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最後まで見てもろて本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。

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