見出し画像

【鶏の卵の運び方】「タルムード」金言集(34話/37話) 解説

今日も記事を見てもろてありがとう!見てくれるあなたがおるおかげで、記事執筆を続けられとる。本当に感謝👏

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。

その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。

それでは早速説話の解説から行くで。

【鶏の卵の運び方】説話の解説

 ユダヤの母親が、子どもに「鶏小屋に行って、鶏の卵を取っていらっしゃい」と用事を言いつける。子どもは、鶏小屋に行って、両手に一杯の卵を抱き抱えて台所に戻ってきた。

母親は、「どうして両手に一杯の卵を持ってきたの?」と聞く。
子どもは「だって一回ですむもん」と答える。

 すると、ユダヤの母親はこんな質問をする。
「一回で済んでも、もし途中で転んだら卵は全部だめになるわよ。全部卵をだめにしないためにはどうすればいいの?」

 子どもは次の朝また同じ用事を頼まれて、今度は二度に分けて卵を運んで来た。一度に運ばず、二度往復したのである。

「いい子ね、よくできましたね」母親は子どもをほめて、甘いお菓子を与える。

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)p227〜228

教訓

美人先生

子どもに教えるリスク分散ー答えは子ども自身に見つけさせる

「一点集中型」VS「リスク分散型」どちらがいいのか?

これがこの話の教訓やねん。

なぜなら答えは子ども自身に見つけさせないと、子どもに考え癖が付かないからや。

実際ユダヤの母親が一番多く子どもに投げかける言葉は「WHY」という質問らしいで。だからユダヤの子どもは「考え癖」がつく。日本の母親が一番多く子どもに投げかける言葉は「ダメ」という断言やねん。だから日本の子どもは「考えない癖」がついてしまうんや。

説話の中では、母親の「どうして?」という質問で子どもは自分が卵を落としてしまうと全部割ってしまうリスクがある行動を取ったことに気づくんや。

そこで母親は「全部卵をダメにしないためにはどうすればいいの?」ともう一回質問する。あえて答えは教えずに子ども自身で考えさせるんや。そうすることで、子どもは幼い時から考える癖が身に付く。

そして子どもは一生懸命考えて、どうしたらリスクを最小限にして最大のリターンを得られるかを考える。もしそこでよい答えが見つけて行動できれば、母親から褒められ、甘いお菓子をもらえることになるんや。

また例として、日本とユダヤで分かりやすいリスクとリターンにおいての格言があるから紹介するで。

「三本の矢は束ねれば折れない」(日本の戦国武将 毛利元就)
「五本の矢は一本一本バラバラにせよ」(ロスチャイルド家)

 毛利元就の三本の矢の話は、一本では折れやすいが三本束ねれば簡単には折れないから三人兄弟力を合わせて行動せよという教えとして語られる話やねん。

 逆にロスチャイルド家の五本の矢の話は、毛利元就とは全く逆の発想やねん。三本束ねても、それをまとめて折ってしまうほどの災難や事件が起こった場合にどうするのか。毛利の格言ではそこについては考えられておらん。

ロスチャイルド家の家訓では、そうしたリスクを最小限に減らすために、五本の矢をバラバラにせよと教えるんや。日本の「一点集中型」とは逆の「リスク分散」の考え方やな。

 長くなってまうけど、ロスチャイルド家の歴史についてもここで述べておきたい。ロスチャイルド家は、欧州のユダヤ系財閥やけど、その創生は18世紀にまで遡る。ロスチャイルド財閥の創業者には五人の息子がおった。ところが、家長の父親は、息子たちと一緒に暮らすことはせんかった。

 なぜなら五人全員を一つのところに集めるのはリスクが大きすぎると考えたからや。
 五人の息子は、ドイツのフランクフルト、オーストリアのウィーン、イギリスのロンドン、イタリアのナポリ、フランスのパリと、ヨーロッパ全土に分散させられたんや。

 こうすることで、ロスチャイルド家の存続を図ったんや。
 どこかの国でユダヤ人に対する迫害があっても、一人または二人は生き残れる。どこかの国で戦争があっても、戦争に巻き込まれていない国に住む他の兄弟は生き残れる、というリスク分散の考え方や。

しかも場所を分けたことは他に大きなメリットがあった。それは、各地の情報をお互いが共有できたことや。現代でもそうやけど、情報を知るものは、他の人より有利に生きることができる。情報が今より調査しにくい時代であったからこそ、良い情報をどれだけ早く多く集められるかが大事やった。

これも場所を分けて5人を配置した効果やと思うで。

 日本の親はことあるごとに、「兄弟姉妹力を合わせて、困難なことがあっても乗り切るんやで」と伝える。しかし、子どもたちが地理的に一ヶ所に集中していると、地震や台風、津波などでは全員が死亡してしまうというリスクがあるんや。 

 仕事に関しても、子どもたち全員が同一会社・同一業界で働いていると、景気の影響などのリスクに晒されやすい。

 どんなに頑丈な矢を束ねても、折れることはあるんや。そのリスクを承知し、対策を立てている者が、生き残れるんやと思うで。

結果的に、【子どもに教えるリスク分散ー答えは子ども自身に見つけさせる】

これがユダヤ人が肝に銘じている、人生やお金に関する原則やねん。

現代の日本での活かし方

現代の日本のイメージ

ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。

この「鶏の卵の運び方」の話を現代の日本で活かすのであれば「物事に対して、WHYを考える癖を幼少期から教育しなさい」ということや。

なぜなら、WHYで考えられないと窮地に陥った時に問題の解決方法が思い浮かばないし、人の話をまるっとそのまま信じてしまって騙される危険性が高いからや。

例えば、自分もWHYのくせがついていなくて失敗したことがある。それは、投資詐欺での出来事やった。Yさんという方に「私にお金を預けてくれたら、それを投資で増やして、配当で毎月1〜2%の配当を出すよ」と言われた。

銀行金利が、0.001%とも言われる今の時代そんな投資があるならかなり魅力的やった。ただ自分はYさんが、今まで投資の配当の実績を積み重ねてきたこと、服装や外見・乗っている車がお金持ちそうであることなどから表面的な情報を信じて、何百万円というお金を預けてしまった。

結果的に、Yさんとは連絡が取れなくなり、お金は返ってこなかった。

ここでもWHYの視点で「Yさんはどうやってお金を投資で稼いでいるんだろう?」「Yさんはそもそもなぜ自分にこの話を持ちかけてきたのだろう?」と思えば、避けられたかもしれんかった。

他の例でも、マッチングアプリで知り合った女性との初デートでいきなり女性が不機嫌になってしまい、お店を出てしまったことがあった。それもなぜかを必死に考えた。もちろん女性から「なぜか?」を聞くことはできひん。それに聞いたところで、本音の気持ちを答えてくれることも少ないやろうな。

必死に考えた末に、連絡を取り合っていた女性は、静かなお店が好みやとやり取りの中で言われていたことを思い出した。ただ実際のデート先では、40代ぐらいの女性が集まってプチ同窓会をしているようなガヤガヤしたお店やった。

そこに理由があるんじゃないかと思い、次からは、できるだけ静かで過ごしやすいお店を選ぶようにしたことで以後そういう初デートでお店から出られてしまうというミスはせんようになった。

自分自身は、子ども頃親からWHYを考える教育はされてこなかったし、自分でもWHYを考えることはどちらかいうと苦手やった。何か行動した理由として「何となく」と答えることが多かった。

だからこそ今だから思う。

物事に対して、WHYを考える癖を幼少期から教育しなさい

それが現代でのこの説話の活かし方やと思うねん。

まとめ

まとめ

 今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、

【鶏の卵の運び方】

を紹介したで。

今回の教訓は、【子どもに教えるリスク分散ー答えは子ども自身に見つけさせる】やったな。

現代の活かし方としては、【物事に対して、WHYを考える癖を幼少期から教育しなさい

また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。

もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。

今後も偉人の名言や行動を通して、あなたの人間関係やお金、生き方、健康などの悩みを解決する手助けをするから、良ければフォローお願いするわ。サポートもお待ちしてるで。

最後まで見てもろて本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。

【説話をもっと読みたい方へ↓】
ノーベル賞受賞者の約20%を占めるユダヤ人の教えが学べる本はこちらです🍀


よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは、記事執筆の活動費に充てさせていただきます!! これからも価値ある情報発信に努めていきます。