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【シティリーグS4優勝】エンテイV解説

こんにちは、ぜろ(@zero_pcg)です。

今回はシティリーグアディショナルシーズンⅡで使用したエンテイインテレオンの解説をしようと思います。
シティリーグアディショナルシーズンⅡに参加して、予選全勝1位通過で優勝という結果でした。

自己紹介

ポケカ歴約半年、ハイクラスデッキ「ゲンガーVMAX」「インテレオンVMAX」発売辺りから競技ポケカを本格的に始めました。

シティリーグアディショナルシーズンⅡの環境考察

スタートデッキ100に収録されたハイパーボールの影響でミュウVMAXのデッキがかなり数を増やすと考えました。実際、スタートデッキ100発売後のアディショナルシーズンではミュウVMAXのデッキの入賞が多く見受けられました。次にそのミュウに対抗するように増えたデッキタイプが悪系統(ゲンガーVMAX、ムゲンダイナ)でした。また、一定数いる非エク(クワガノン、テンタクル)や非エク・悪に対して比較的有利を取れる連撃ウーラオスやサンダースVMAXも増えているなと感じました。

デッキ選択の理由

結論から言うと、水がいないなら使ってみようと思ったからです。

このデッキを使用した大きな理由は、水系統(白馬スイクン、連撃インテレオン等)以外の環境デッキに対しては五分又は五分以上で戦えることです。

また、アディショナル環境では、ハイパーボールによる強化を受けたミュウVMAXが増えたことにより、ミュウVMAXに対して比較的不利をとっていると考える白馬スイクンは少なくなると予想しました。実際、白馬スイクンの入賞はほとんど見受けられませんでした。

エンテイはチラチーノ型など見たことありましたが、自分は確定サーチが好きなので裏工作型にしました。

当日のマッチング

予選
1回戦 水連撃ウーラオス 〇
2回戦 水連撃ウーラオス 〇
3回戦 サンダースVMAX 〇

トーナメント
1回戦 ゲンガーVMAX 〇
2回戦 サンダースVMAX 〇
決勝   悪連撃ウーラオス 〇

デッキリスト

当日使用した60枚になります。

デッキの根幹として必要なカードリスト

デッキの根幹として採用した方が良いカードです。基本フェアリーエネルギー部分の10枚が枠としてあります。

採用カードと理由

《ポケモン》
・エンテイV 4
このデッキのメインポケモン。書いてあること全てが優秀。逃げエネ3は基本的に逃げることがないので気にしなくていいです。
・メッソン 4
・ジメレオン 4
・インテレオン(裏工作) 1
・インテレオン(シューター) 2
インテレオンラインは4-4-1-2になっています。デッキの安定感を高めるために、メッソン、ジメレオンは最大枚数での採用。クイックシューターは打点補強として使う場面が多いので2枚の採用。
・ミュウ 1
連撃ウーラオス、サンダースが増えていると感じたので採用。クワガノン対面の勝率も格段に上がります。これなかったら死んでました。
・デデンネ 1
事故防止。クロバットでも良いと思いますが、事故った時はクロバットでは解決できないと自分は思うので、デデンネ派です。

《グッズ》
・クイックボール 4
・レベルボール 3
・しんかのおこう 2
・ポケモン通信 2
ポケモンサーチ系グッズは多めの方が安定します。バーニングロンドという技の性質上、ベンチを広げるのが大事なのでなるべくポケモンを展開できるような枚数が良いです。
・回収ネット 2
強いです。裏工作、クイックシューターの試行回数を増やすことができます。ダメカンがのったミュウを回収することもできます。
・リセットスタンプ 2
裏工作型なので好きな時に打ってやりましょう。
・あなぬけのヒモ 1
いれかえ手段は1枚あると安心です。
・エネルギー転送 1
白馬スイクンにはたっぷりバケツという強力なカードがありますが、炎にはないので転送で。また、混沌のうねりをはられていて、かまどをはれないという時に便利な1枚。水エネルギーを持ってくることが出来るのも優秀。
・ツールスクラッパー 1
雑に使っても強いカードです。主にミュウVMAXのツールジャマーを割りたいです。
・やまびこホーン 1
バーニングロンドという技の性質上、相手はベンチを調整しながら戦うので、調整を崩してやりましょう。
・ふつうのつりざお 1
クイックボール、かまど、博士の研究などで切ったエネルギー、ポケモンを回収できるので強力です。これがあることによってクイックボールやかまどのコストを比較的気にせずに立ち回ることができます。序盤で倒されたメッソンを救出することが多いです。
・タフネスマント 3
エンテイがバケモノになります。3枚必要です。

《サポート》
・溶接工 3
エンテイを即起動できるので強力です。ドローもできるので優秀。エンテイが耐えてくれるので、手張りで間に合うため、試合中に1、2回しか使わないので枚数調整しようと思いました。
・博士の研究 1
よく打ちます。強いです。
・マリィ 1
手札が切りたくないものばかりの時や、相手のハンドが多い時に強力です。
・ボスの指令 2
エンテイは基本的に攻撃を1回耐えるため、手張りだけで育てることができます。そのため、サポートで溶接工を使わず、ボスを打てるターンが多いと感じました。強力なカードなので増やしても良いと思います。
・キバナ 1
アクアバレットを起動することができるので強力です。
アクアバレットを挟むことで2-2-1-2というプランを通せます。

《スタジアム》
・巨大なカマド 2
エネルギーを供給できる優秀なカードです。カマド溶接工はやはり強い。

《エネルギー》
・ヒート炎エネルギー 3
ヒート炎エネルギーとタフネスマントでバケモノが完成します。ヒート炎エネルギーだけでもHP250とミュウのテクノバスターに強く出れます。ミュウ環境においては必須級のカードだと思います。
・基本炎エネルギー6
・基本水エネルギー1
アクアバレットを打つため。アクアバレットを挟むことによってサイドプランを最大まで押し付けることができます。

採用しなかったカードの考察

・ビクティニV、VMAX
サイドを3-2-1で取られるため不採用です。5回の攻撃で負けると考えました。エンテイだけであれば6回の攻撃に増やすことができます。また、進化前の状態でビクティニを取られるのがかなり弱いと感じました。エンテイのデッキのコンセプトとして耐久(1回耐える)があったので、それと合わないと思いました。

・グズマ&ハラ
ヒート炎エネルギー、タフネスマント、巨大なカマドを持ってこれるため非常に強力だと思います。しかし、裏工作型ということもあり安易に切れるカードが少ないため採用しませんでした。

デッキを調整していく上で、炎タイプのポケモンには器用なアタッカーがいないなと感じました。

各デッキに対する立ち回り

前提として、下記いずれの対面も先攻を取ることができれば、もう少し勝率は上がります。

《ミュウVMAX》勝率55%
サイドを2-2-2で取るパターンか1-2-3で取るパターンがあります。先行でエンテイがバトル場にいる場合、後1メロディアスエコーの210点に耐えられるようにマントかヒート炎を貼るように心がけます。相手の要求はかなり高いと思います。メッソンがバトル場にいる場合は、1体くらいであればサイドプラン的に問題は無いです。後攻の場合はどんどんよぶか、溶接工からの技宣言までいくか、ベンチをなるべく広げるかの3択だと思います。この対面では、序盤でエンテイがワンパンされても落ち着いてプレイすることが大事です。エンテイをワンパンする時にかなりのリソース(タブレット)を切っていると思うので、終盤になるにつれて絶対に耐えるターンがあります。耐えたらボスの司令を使い確実にサイドを取っていきましょう。この対面では、早い段階で弱点をついてゲノセクトを倒せることも魅力です。

《ゲンガーVMAX》勝率55%
サイドを3-3で取るパターンか2-3-1で取るパターンがあります。いずれにせよ4回の攻撃で決着が着きます。この対面では、エンテイのHPの高さが強さを出します。バトル場、ベンチ含めてVポケモンは基本的に2体しか出さないのでパニックフィアーでは倒されません。そのため相手はワンパンするためにキョダイマルノミを打ってくると考えます。そこでこちら側はエンテイにタフネスマントをつけてHPを上げましょう。タフネスマントをつけるとHP280になり、キョダイマルノミの素点250プラス一撃エネルギー2枚(+40)を要求することができます。その間に相手はいちげきのほうこうを使ってダメカンを乗せると思うので、1回の攻撃とクイックシューターで倒すプランも視野に入れると良いです。

《ムゲンダイナVMAX》勝率60%
この対面もゲンガーVMAXと同様、相手はワンパンを目指すと考えます。ムゲンダイナのデッキの性質上、ワンパンをするためにはベンチを広げなければいけなく、バーニングロンドの火力が勝手にあがります。そのため、こちらはムゲンダイナVMAXに対して、返しに致命傷を与えることができます。また、タフネスマントエンテイを作ることで相手にレパルダスVかジグザグマを要求することができます。MAX13体のバーニングロンド280点が決まった時はシューターで倒すプランも視野に入れると良いです。

《はくばスイクン》勝率20%
弱点マッチのためかなり厳しいです。もし白馬スイクンが環境にある程度いてエンテイを使いたい場合は、ウィークガードエネルギーを採用するしかないです。ウィークガードエネルギーをつけたエンテイで戦えば少しだけ勝率は上がると思います。黒馬がゲンガーVMAXにきついように割り切るしかないマッチもあるので「エンテイ、白馬スイクンに勝てないじゃん」とか言ってエンテイをいじめないでください。

《れんげきウーラオスVMAX》勝率65%
サイドを1-2-3で取ることを意識すると良いです。リセットスタンプ警戒で最後にれんげきウーラオスVMAXを倒すと良いです。この対面は、ベンチバリアミュウを置けると比較的有利に試合を進めることができます。また、ベンチバリアミュウにタフネスマントを貼ることでより強固にできます。エンテイはHPが高いため、中打点であるウーラオスの攻撃を確実に耐えます。後続のエンテイを育てる余裕があるのでどんどん次のエンテイを作っていきましょう。またその間にボスの司令を使うと相手の要求を上げながらサイドを確実に取っていくことが可能です。相手のプレイスキルが高い場合、隙を見せると危険なマッチなので焦らずやることが大事です。

《サンダースVMAX》勝率70%
この対面も連撃ウーラオスVMAX同様、サイドを1-2-3で取ることを意識します。サンダースVMAXはダイジンライを最速で打ってくるため、連撃ウーラオスVMAX対面より早くベンチバリアミュウを準備する必要があります。相手はベンチバリアミュウを先に倒してくると考えられるので、倒されたらつりざおでもう一度ベンチに出してあげましょう。エンテイに攻撃するにしても3回攻撃しないと倒せないため複数回バーニングロンドを打つことができます。また、やまびこホーンからのボスの指令でサンダースVを倒す動きができると良いです。この対面はモミを使われる可能性があるため、モミを使われないようにツールスクラッパーをタイミングよく使うのが鍵になります。

《こくばバドレックスVMAX》勝率55%
この対面は、サイドを3-3でとる形を目指します。基本的に3-3でサイドをとるためにこちらは4回の攻撃が必要になります。ゲンガー&ミミッキュGXが場に出れば、バーニングロンドとクイックシューターで倒すことが出来るためかなり楽になります。こくばバドレックスVMAXのデッキの性質上、ベンチを絞ることは考えにくいので比較的バーニングロンドの打点は安定します。また、序盤相手はHPの高いエンテイVを倒しきることが出来ないため、ボスの司令を使うターンが生まれます。そこで確実にボスの司令を使いエネが3枚ついたこくばバドレックスVMAXを攻撃することが大事です。GXポケモンが場にいる場合、クイックシューターを用意すると試合を優位に進めることができます。

《三神ザシアンファイヤー》勝率60%
サイドを3-2-2で取るパターンか2-2-2で取るパターンか3-3で取るパターンがあります。やまびこホーンが比較的刺さる対面ですので、タイミングよく使うと強力です。相手のポケモンで最高打点260点を出すポケモンはザシアンVです。ザシアンVは炎弱点のため相手は出すのを渋るか、出しても比較的楽に倒すことができます。ザシアンVで攻撃されない以上、エンテイはワンパンされることが基本的にないため相手の攻撃回数を最大まで引き伸ばすことが可能です。オルタージェネシスGXを打つターンがあるため、こちらが先に攻撃することが可能なので確実に攻撃していくことが大事になります。クイックシューターが生きてくる対面ですのでクイックシューターはどんどん立てて大丈夫だと思います。

《クワガノン》勝率70%
この対面は、ベンチバリアミュウを置くことで、相手に最大の攻撃回数、サイドプランを押し付けることができます。2-2-1-2です。タフネスマントエンテイに2回のエレキブラスターを押し付けることで、アクアバレットインテレオンを含み最大7回の攻撃をさせることが可能です。その間にこちら側はアタッカーが切れないようにエンテイ、アクアバレットインテレオンを育て毎ターン確実にサイドを取っていくことで勝ち切ることができます。終盤には相手のリソースはかなり切れている為、リセットスタンプを打つことで、さらに安定して有利に試合を進めることができます。

《れんげきテンタクル》勝率60%
この対面では、常にタフネスマントのついたエンテイVをバトル場で戦わせて、相手の要求をあげることが大事です。相手はエンテイVをワンパンできないと考えたらオドリドリGXを場に出して足りない打点を補強すると考えられます。出してきたらボスの司令で倒しに行くとサイドを有利に進めることが可能です。またベンチに空きがあったらすかさずやまびこホーンでオドリドリGXをもう一度場に引きずり出しましょう。リセットスタンプが刺さる対面ですので、タイミングよく2回打つとエンテイを倒しきれないターンができたりと試合を有利に運ぶことができると思います。

おわりに

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!

環境次第では、エンテイVも戦えるのでぜひ使ってみてください。

もうすぐレギュレーションは落ちますが、最後にかまど溶接工を使いたい方はぜひ。

このデッキに関して気になることなどありましたら僕のTwitter(@zero_pcg)のDMの方にお願いします。

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