見出し画像

【レポート】関西、第2回開催!!

4月28日、関西で2回目のポイントワーク講習会を行いました。

前回と比べ、ぐっと受講者層が広がり、ジュニアダンサー、大人バレリーナ、サルサダンサー、西岡・福谷バレエ団の皆さんにご参加いただきました。

特にジュニアダンサー(小学生)の参加は初めてのことで、どこまで伝わるか、伝えられるか、どんな影響や効果が現れるか、新しいチャレンジで、今後も楽しみです。


つけ加えると。

普段のジュニア(小学生)のダンス指導では、踊ることや、創作することの楽しさを第一に指導しています。

直感的に、自然と動き出す身体、感じること、動くことを促します。

テクニックの練習やトレーニングもしますが、理屈は抜きで進めることがほとんどで、ポイントワーク番号や概念を説明することは少ないです。


「ポイントワーク講習会」
「ダンスワークショップ」

どちらもポイントワークは使うし、伝えたいことの本質は同じですが、伝え方や進め方は、その時々でとても違います。

もしご依頼いただく場合は、この辺りを知っていただけるとうれいいです。


今回もトークからスタート。

ポイントワークは「基礎理論」と「補助理論」で成り立っています。

「補助理論」はポイントワークをする上で「こういう考え方も知っておくと良いでしょう」という道標のようなものです。今回も、まず2つの「補助理論」の紹介から始まりました。


「巡り巡っての腑落ち」

「補助理論」には、一般論的な話もあるし、独創的な話もあります。ワークを共有する前に、一見関係のないような話を聞き、一同、頭の片隅に置いておく。

そのことで講習会全体のまとまり方が変わり、個人の「腑に落ち方」も変わると思います。

「巡り巡っての腑落ち」は必ずしもその日に落ちずとも良い。

いつの日か、あの時の話と、この動きが「あー、こういうことかー!」って結びついてくれたらラッキー!と思いつつ、お伝えしています。


補助理論「中心の捉え方」「点の分割」

今回は「中心の捉え方」「点の分割」についてお話ししました。

特にこの2つは、ポイントワークが1つの正解をもたらすものではなく、身体を観察し続け、原因と結果を探り続けるためのワークだと理解するための大切な補助理論です。

人それぞれ、細かく考えすぎてしまう人がいたり、逆に大雑把で的を絞るのが苦手な人もいます。

そんな時はこの考え方を使うといいです。

頑固だったり、自分の考えが持てない人の思考の柔らかさにもつながると思います。

実践ワークへ突入

20分ほどのトークの後、ようやく始まった実践ワークでは、今回テーマの上半身のポイントを中心に、3~12までの各ポイントの場所や形、動きを確認しました。

こうしたワークも2人1組でやることが多いです。

主観と客観を交互に交えることで、観察や認識をさらに深めることができますし、何より楽しいです。もちろん身体の接触が苦手な方には配慮しますが、今回はいらっしゃいませんでした。

特に頭部や顔は、普段は親しい仲でも触れ合うことのない場所です。

だからこそやってみると意外な発見や新しい感覚に近づきやすいです。

相手の手と頭を持ち、首の面の角度を調整するワークでは、スタジオ全体が不思議な光景に包まれました。




今回のヒットワーク

今回のヒットワークは、頭部の動き目線のアイソレーションのワークでした。

実はコントロールが難しい場所です。

頭の動きと目の動きはリンクもしていますが、ピッタリでもなくて、ズレがあります。

だから自然に使えているのですが、意識的に分離させたり、ジャストに合わせようとすると意外に上手くできないのです。

無意識で処理されている身体の動きを改めて知り、それを意識的にコントロールする難しさ、または上手くできた時のハマり具合の良さや強度、気持ちよさなどを体験してもらえたと思います。

無意識については一言で語れることではありません。身体って意識より無意識がしていることの方が圧倒的に多く、強いことが分かります。

良くも悪くも「習慣」「癖」「深層心理」のようなもので身体は動いているのだと改めて思いました。


20代の時の交通事故

こうしたワークは、僕が交通事故に遭ったことから生まれました。後遺症で首が動かせなくなり、そこからの回復の過程がなかなか大変だったのです。

健康な身体のありがたさを知りましたし、身体能力の可能性も知ることになりました。

きっと身体ってまだまだ使いきれていない能力を隠し持っているのだと思います。

事故には2度と遭いたくありませんが、このことだけは良かったのかもしれません。


「振り子」のワーク

肩、肘とワークは続き、最後には本日のゴール目標にしていた「振り子」のワークまで運ぶことができました。

身体の使い方で「力を抜く」の説明は、いつも難しいです。

「力を抜く」
「脱力」の違い。

余分な力は使わずに、その代わり必要な力はもっともっと使いたい。そのためには方向、軌道、空間が大事で、振り子のワークは、その説明がしやすいワークです。

抜け感のある身体ってリラックスしていて魅力的です!

ただ、皆でひたすら手を振るワークも光景は、笑えましたし、幸せすぎました。



あっというまの2時間。

伝えしたい内容が多すぎて、うまく順番通りに話せるかどうかで(順番を大切にしています)緊張しましたが、皆さんは楽しまれていたようです!

終了後も感想や意見交換が続き、交流を深めあう人、腕を振り回している子ども達、バレエで確認する人と、それぞれの身体を楽しんでいて嬉しかったです。

いつも場所と出会いをいただける西岡・福谷バレエ団に感謝いたします。


感想

受講していただいたサルサダンサーの方から、後日、嬉しい感想も寄せられました。そちらも共有させてください!

「ポイントワークレッスン、参加させていただきありがとうございました!

自分の体に意識を向け、自分の答えを見つける練習、色々な可能性を探る、ストライクゾーンを定める、一つ一つのお言葉に、感覚がクリーンになる印象でした。

また、提案、と表現されていたのがとても素敵だな、と感じておりました。
受け取り手としても、スッと受け取れる気持ちの状態も作られるようでした。

またぜひ参加させていただきたいです。

感謝を込めて。」(サルサダンサー様)


以上、関西で2回目のポイントワーク講習会のレポートでした。

次回はポイントワーク講習会は、
5月26日(日)
13:00〜15:00
@西岡・福谷バレエ団です。 
(時間が変更になりました)
ご参加お待ちしています。


もしこの記事が気に入りましたら「スキ」してください!
励みになります^ ^
よろしくお願いいたします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?