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「マーケット感覚を身につけよう」を読む(その4)

こんにちは、士業開業準備中のZeroと申します。開業へと背中を押してくれた書籍の中からマーケティングを勉強した本をご紹介しています。前回に引き続き、ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう(ダイヤモンド社)」を取り上げます(4回目)。


マーケット感覚で変わる世の中の見方

我々は何かしら「常識」に縛られて生きているのではないでしょうか。しかしマーケット感覚を養うと、少し常識とは違う世界が見えてきます。

本書では、「英語力」をつかって説明します。「これからは英語の時代」、「ビジネスパーソンには英語力が必須」といった言葉を見聞きされた方は多いと思います。

しかし果たしてそうでしょうか?と著者は疑問を投げかけます。
市場化する社会では、需要(ニーズ)に比べて供給が少ないところにいち早く着目する、つまり市場から強く求められるものが「良い商品・サービス」です。「英語力」で勝負すると、その相手は日本人や欧米人だけでなく、今はアジア(インド、東南アジア)人でも日本人よりも英語力が優れた方がたくさんいます。
ですので、これからは供給が少ない言語を習得するのが明らかに有利だと著者は説きます。例えばこれから大きく発展するインドネシア語を例に挙げます。
このようにマーケット感覚を養うことで「とりあえず英語」といった一種の思考停止から抜け出すことができるのではないでしょうか。

成功のカギは市場の選択

自分の強み・特長とは相性が良い市場を選択する重要性を著者は転職活動を例に説明します。

例えば、転職してイラストレーターになろうとしている人がイラストがうまいのですが、対人コミュニケーションが苦手だとしましょう。この方が、大規模で多人数型のプロジェクトを扱う会社に転職するよりも、少人数のデザイン会社、あるいはクラウドソーシングなどを利用して一人でコツコツイラストを作成する方が自分の持ち味を発揮できるのではないでしょうか。

「転職して頑張る」その前に、自分が輝ける市場を選択するのはとても重要です。

大事なのは知識ではなくマーケット感覚

市場はいつも変化しており、「この市場はこうだ、ああだ」と知識があっても、常にアンテナを張って市場がどう変わっていくかを敏感に感じ取り、自分で判断できるよう、マーケット感覚を鍛える必要があります。

本日はここまでに致します。ここまでお読みいただきありがとうございました。次回も本書についての気づきを書きたいと思います。

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