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「マーケット感覚を身につけよう」を読む(その6)

こんにちは、士業開業準備中のZeroと申します。開業へと背中を押してくれた書籍の中からマーケティングを勉強した本をご紹介しています。前回に引き続き、ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう(ダイヤモンド社)」を取り上げます(6回目)。


前回は、ジャパネットたかたや夢グループを例にして、提供する「価値」について具体的に説明しました。今回も引き続き「価値」について、著者の力を借りながら具体的に述べていきたいと思います。

「目利き力」が売れる時代

世の中には、自分で選ぶことが好きな人もいれば、面倒だから誰かに選んでほしい人もいます。商品・サービスがあふれかえっている中、「誰かに選んでもらうという価値」はますます重要になると著者は述べています。

転職に関する情報を仕入れたい場合を例にとって説明します。転職に関する情報はネットや書籍にあふれかえっていますが、転職したいと思ったとき、転職の後、あるいは転職に失敗したときに仕入れる情報、書籍を「選んであげる」価値を提供することができれば、そのようなサービスを利用したい人をつかむことができます。本屋さんで本が売れない時代と言われていますが、ただ本を並べて売るだけでなく、「本を選んであげる」サービスを提供することで生き残ることができると著者は説きます。

普通の人も「売れる価値」を持っている

上述の例では、本屋さんを例に出しましたが、転職に成功した、あるいは失敗した「普通の人」でも同じです。むしろそのような人こそ、世の中の大多数を占める「普通の人」と同じ目線で考え行動できるでき、共感を得られやすいのではないでしょうか。

特別な経験、学歴、資格、能力を持っている人しか売れる価値が無いと思うのは大間違いです。むしろ、普通の人こそ、特別な人には見えない「潜在的な市場」を掘り起こす可能性があるのではないでしょうか。

少子高齢化で市場がシュリンクする時代では、市場のパイの奪い合いとなりますが、新たな価値を見つけ潜在的な市場を開拓すれば、奪い合い(ゼロサム)ゲームから降りることができるだけでなく、世の中もまたどんどん豊かになるのではないでしょうか。

自分は何もない、普通の人だと思う人こそ、本書の一読をお勧めします。


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