採点する側、される側(続き)
とある縁で某検定試験の問題作成と採点を担当していますが、受験生から戻ってきた解答を採点するのは想像していたよりも難しいですね。
というのは、複数名の採点者で採点してすり合わせをするのですが、採点者間の評価を揃えるのが難しいのです。これは、どうしても採点者の主観が入ってしまい、そこでブレが生じてしまうのではと感じています。
もちろん、客観的な評価項目は設けていますので、大きな違いは出ませんが、それでも一定のバラつきは避けられず、中には「どうしてそんな評価になるのかな」と思うことがあります。
以前、中小企業診断士を受験していた頃、なかなか論文試験を突破できず、論文試験後に、受験仲間と集まって答案分析をしていました。
そこでは、メンバー同士で受験生の答案を俎上に上げて喧々諤々の議論するのですが、時にはヒートアップして険悪な雰囲気になることもありました。
そこででた結論(?)は「結局自分の答案が一番かわいい」ということなんですよね。誰もが心のどこかで「俺の解答が一番だ」と思っています。そこから一歩抜け出して客観的に物事を分析できると合格に近い人になるのですが、そこは中々・・・
翻って、「採点する側」に立っている今、「自分の採点が一番かわいい」と思っていないか、少し立ち止まらねば・・・と反省しています。
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