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かぼちゃの馬車事件で思うこと

おはようございますw

いきなりですが、かぼちゃの馬車事件。

数年前、サラリーマンを食い物にした、女性専用シェアハウス投資詐欺「かぼちゃの馬車」事件がありましたが、皆さんご存じでしょうか。

かぼちゃの馬車は、スマートデイズという会社がシェアハウス運営、そして経営破綻したことがキッカケで問題となりました。

大下英治著によるかぼちゃの馬車事件を読んで

大下英治著のかぼちゃの馬車事件を読みました。

結論・・・・・・・めちゃくちゃ面白いです。

リアリティー溢れる内容でした!!!

元々、わたくし、不動産投資に興味があり、自分で勉強していたのですが、勉強の折に、ワードとして出てくるかぼちゃの馬車について、詳しく知りませんでした。

しかし、この本を読んだことで、かぼしゃの馬車がクリアになりました。

この本を読んで一番感じたのは、不動産投資は、素人がやるものじゃないということですね。

事件の詳細

この事件は、スマートデイズが展開していたサブリース事業が破綻し、物件を所有し貸し出している「オーナーへの賃料が未払いになった」というものです。

なぜ、「かぼちゃの馬車」かというと、これは、スマートデイズが事業展開を行っていた女性専用シェアハウスの名前「かぼちゃの馬車」から引用したものです。

かぼちゃの馬車の問題は、たくさんあります。

おおまかに問題点として、

   ① スマートデイズの自転車操業

   ② スルガ銀行の不正融資

です。

スマートデイズの自転車操業

スマートデイズ社は、属性の高い不動産投資初心者を狙い、シェアハウスを売りまくりました。

もちろん、サブリースです。

サブリースというのは、不動産管理会社がオーナーから物件を借り、その管理会社がオーナーに代わって、入居者と賃貸の契約を結ぶことを意味します。

家賃保証という考えもサブリースに含まれています。

スマートデイズは、シェアハウスを建てまくって、売りまくったわけですが、そんなに都合よく、女性の入居者は付きません。

したがって、空室が多くなり、家賃収入が入らないのに、オーナーには、家賃保証代金を支払わなければいけない。

スマートデイズとしては、家賃収入がないから、どんどん物件を売ってその利益で家賃保証代金を支払おうとしたわけです。

まさに、自転車操業ですよね。

いつか、追いつかなくなります。

そして、経営破綻したわけです。

オーナーからすれば、スマートデイズが破綻したことで、銀行への返済が出来なくなりますよね。

だから、大問題になったわけです。

スルガ銀行不正融資

これは、銀行がオーナーに物件の土地代や建築代を融資する際に、審査書類上でオーナーの年収や預金高を水増しするなどの偽装工作を行っていたものです。

具体的には、

    ① 通帳の改ざん

    ② 通帳の原本確認をしない

などです。

通帳の改ざんは絶対にしてはいけませんよね、これは、誰でもわかると思います。

通帳の原本確認というのは、私も分からなかったのですが、融資する銀行側は、必ずやらなければいけない作業のようです。

不動産投資では、常識みたいです。

なぜ、そこまでしてスルガ銀行は、不動産投資初心者に融資をしたかったのか。

これは、スルガ銀行内での苛烈なノルマ主義があったようです。

スルガ銀行創業家出身でスルガの会長であった岡野光喜は、行員に対して、苛烈なノルマを課していたようなのです。

スルガ銀行内部では、ノルマを達成しない者に対して、岡野の意図をくみ取っている上司が容赦なく罵声を浴びせるなどのパワハラ行為が横行していたのです。

部下に対し罵声を浴びせない上司がいると、噂が立つほどだったらしいです。

あの上司は、「全然怒らない良い人だ」という具合に(笑)

そのノルマ至上主義がかぼちゃの馬車事件を生んだと言っても過言ではありません。

まとめ

気になるこの事件の結果は、オーナー借金帳消しです。

金融史上類を見ない判決が出たのです。

投資は自己責任という言葉があるように、投資した側が悪いという論調もあった中での、借金帳消しなので、結構話題になりました。

ただ、コロナがはやり始めの頃の判決だったので、コロナのニュースに押しつぶされた感はありましたが(笑)

オーナー側の弁護を受け持った河合弘之弁護士により、代物弁済という手法で、借金帳消しを勝ち取ったわけです。

世紀の大勝利と言えるでしょう。

不動産投資を検討している方であれば、この大下英治著「かぼしゃの馬車事件」は必ず読むべき本だと思います。

冗談抜きで。

では、また。



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