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東方虹龍洞操作キャラ解説+おすすめカード紹介

※この記事は東方Projectの攻略記事です。
※記事内に『東方虹龍洞 ~ Unconnected Marketeers.』のスクリーンショットを使用しています。
※アビリティーカードや弾幕について軽いネタバレがあります。
※1.00a現在の性能での評価です。

 こんにちは。zer0kuneです。東方虹龍洞、いいゲームですね。どうやらもう既にパッケージ版も同人ショップ等々で並んでいるらしいですね。
 前回の記事はいかがだったでしょうか。流石に長くなりすぎたなと反省しています。あれだけ長いとだいたいの人は「家に帰ってウマ娘しとこ…」になってしまうでしょう。

 前回の投稿時点は早苗のみでしたが、あれから色々あって5/14には全キャラでLunaticノーコンテニュークリアを達成することができました。
今作でも無事、ハンコ付きLunatic Playerになれたというわけですね。

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ハンコを押してもらうと嬉しい。ラジオ体操かな?

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リプレイのタイムスタンプを見るのもなかなか面白いものです。
Exはあとからゆっくり味わう派。最後に難しいのを残したくないので。

 さて、今回の記事では前回から一歩踏み込んで、操作キャラ(自機)ごとに性能の解説とアビリティーカードの相性についてピックアップして紹介していこうと思います。前回の記事での評価はほぼ早苗目線のものが多く、性能が大幅に異なる他のキャラクターにとっては当てはまらないことも多かったんですね。特に魔理沙と咲夜には。

 正直な話、あんまり強くないキャラクターでがんばること自体は、「フィジカル面のウマさ(※)が不足する分、強いシステムを活用してクリアする」という私の哲学に反しています。ただ、今作のアビリティーカードというシステムにはそのあたりを補いうるパワーがあるものがいくつかあり、カードをどう選ぶかで実際に感じる難易度は大きく変わります。

フィジカル……それは肉体の強さ。筋肉。STGの核(コア)。マシンのごとき精密さで弾を避け、効率よく敵にショットを撃ち込み、倒す。リソースを消費せず、己の両手のみで淡々とこれをこなす力のことを指す。
 かりにおまえのPHYSICALが最強ならこんなものは読まず、Youtubeにノーミスノーボムノーカードクリアの動画を上げて収益でメシをくうリッチマンになっているだろう。だが、当然そんなやつはこの世界に一握りしかいない。おれたちのような一般人はフィジ力ルの優劣を武器をつくって平坦にし、お互いを牽制しあうことで得た偽りの平等で自らを安心させている。人類には、そうしてきた歴史がある……。
均一化、平坦化……すなわち、イクォアライザー(equalizer)…………。
武器とはつまり、強いシステムだ。

 使用キャラの解説では、オススメ度ショットとボム(スペルカード)の評価Lunatic攻略の上でのポイントに注目しています。また、使用キャラごとに特に相性の良いと感じたアビリティーカードについてもいくつか選んで紹介しています。アビリティーカードそのものについて詳しいことは前回の記事をどうぞ。
 解説では多少砕けた文体を使います(逆噴射しません)。例のごとく威力など細かい部分は適当に感覚で測っています。
 また、基本的には「Lunatic通常クリア目標」「ボム重視」「難しすぎることはしない」が合言葉です。Lunaticノーミス実績はしんどくてまだ取れていないのでそういうプレイは考慮しないことにします。フィジカルと練習が足りない。


【まずはおさらい】ただ強カード

 これを先に書いておかないと全キャラで「肉体強化地蔵」とかをオススメすることになってしまう。一言コメントで簡単に。
 「命のカード」も忘れてはならない。アイテムとして拾える分では合計4機しかエクステンドできない。命あっての物種。

「肉体強化地蔵」 無条件で2機増えるのは単純に強力。
「大天狗の麦飯」 序盤ブースト+リソース回復=つよい。
「弾幕の亡霊」 積む余裕があるなら。あるとぜんぜん違う。
「ヴァンパイアファング」 文字通りの強い武器。ぶっぱなせ。
「ドラゴンキセル」 稼げるなら超効率的。置きボムが強いとなお良し。
「やんごとなき威光」 道中ではほとんどボムとして使える。

「不死鳥の尾」 見かけたら買え。


博麗霊夢 解説【オススメ度 ★★★

『追尾と集中のバランスタイプ』

<ショット>
 高速ショットはオプションから見て最も近くの敵を追尾するホーミング弾、低速ショットは正面にまっすぐ飛ぶ針弾を発射する。
 どちらのショットも連射性能、弾速に優れており、道中での雑魚殲滅や速攻、ボスへの撃ち込みを高い水準で実現している。低速ショットの正面火力は全キャラでも高い方で使い勝手バツグン。欠点らしい欠点が見つからない器用万能の優等生。
 たまに撃ち漏らして離脱していく敵に高速ショットが釣られてしまうことはあるが、そこまで大した問題にはならない。後方もカバーしてくれるメリットの方が大きく感じるはず。

<ボム>
 周囲に弾消し判定のある複数の巨大なホーミング弾を展開し、敵にぶつける。いわゆる夢想封印。「法力経典」装備時は2連射する。
 そこそこのダメージ、そこそこの弾消し範囲、そこそこの無敵時間。正直よくある普通の性能といえばそこまでなのだが、4キャラ中2キャラのボムがあまり普通じゃないだけ優秀な方。
 「法力経典」装備時は全体的に性能が底上げされるが、総ダメージが特に伸びて普通にめちゃくちゃ強いボムになる。こちらも優等生。

<攻略上のポイント>
 ショット、ボムともに強力かつクセがほとんどないため使いやすい。苦手な場面も少なく、主人公として申し分ない性能。
 ホーミングの範囲と針の速攻で道中がとても楽な上、ボス戦でも高い正面火力とダメ押しの削りを狙えて隙がない。その正面を取る努力こそ必要だが、見返りが大きく最悪でもホーミングで削れるので積極的に挑戦していこう。ゲームの楽しさはリスクとリターンの楽しさ。

 ボムはボスに密着して撃つと以前は即炸裂して悲しいことになっていたが、今作ではしっかり最後まで出てくれる上にダメージも伸びる。決めボムするならできれば密着から撃とう。
 ボムの数少ない欠点として、耐久スペルなどでホーミング対象が画面内に見つからない場合、ランダムに散乱した状態で炸裂するため弾消しがまばらになりがちな点がある。4面中ボスで試すとわかりやすい。

博麗霊夢 カード解説

<概説>
 基本的にすべての性能が高水準でバランス良くまとまっているため、プレイスタイルに合わせてどこを強化しても順当に強い。
 雑魚殲滅やボス戦をより楽にする誘導系、速攻重視の正面火力、ボムの強化、弾消し手段、残機の水増し……何を購入しても安定感がある。強いキャラは自然とそうなるものである。

・誘導系装備カード(「陰陽玉」「蛇の抜け殻入りお守り」「上海人形」)
 高速ショットのホーミングは一発ごとの威力は低めで数を当てて倒すものなので、そこを少し誘導系装備で補助してやると目に見えて殲滅速度が上がる。ボス戦でも腐りづらい削りで安定感がある。

・正面火力系カード(「ミニ八卦炉」「弱肉強食の理」)
 低速ショットの範囲上堅い敵相手は素直に正面を取ることが多いので、どうせ正面取るなら火力高いほうがいいじゃない?という理屈。素のホーミングで攻撃範囲自体には困らないため、これらの効果範囲が狭いこともデメリットに感じづらい。
 正面火力系の中で選ぶならこの2つが使いやすく高性能でオススメ……というか、実は「弱肉強食の理」に関してはキャラによってダメージに大きい隔たりがあり、メインショット火力の高い霊夢と咲夜では高効率だが、魔理沙と早苗では相対的に効果が低下する。霊夢で使う分には非常に強力なのだが、一応覚えておきたい。間違っていないはず。

・強い弾消し手段(主に「弾幕の亡霊」「重低音バスドラム」)
 そもそもの基礎性能が高いので、躍起になって攻撃面を強化する必要性が薄い。雑魚殲滅・速攻に直接役に立たないことは弾消し系カードに共通する欠点だが、霊夢ならそのあたりの心配もほとんどない。存分に使い倒して弾消しのズルさを体感しよう。


霧雨魔理沙 解説【オススメ度 ★☆☆】

『前方集中の高威力タイプ』

<ショット>
 高速ショットは前方の狭い範囲に貫通しないレーザー、低速ショットは正面に飛ぶ弾速の遅いミサイルを連射する。低速ショットの範囲はメインショットに毛が生えた程度。低速ショットはヒットすると炸裂して狭めの攻撃判定を残す。
 高速ショットのレーザーは貫通しないが、出ている間は自機の移動に常に追従する。低速ショットのミサイルは初速が遅く、移動しながら撃つ場合は的に当てづらい。レーザーの方がメインショットと攻撃対象を合わせやすいため、道中では高速ショットの方がいくらか使いやすい。が、どちらのショットも物量には押されがち。
 ボス戦において高速ショットはあまりダメージに期待できないので常に正面を取りたいが、低速ショットのミサイルの幅が狭いため少しでも軸がずれると無駄弾が出てしまう。それでいて爆発的な火力もないため、なかなかシビア。火力以前にろくに撃ち込みできず長引く、という場面すら多々あるだろう。

<ボム>
 前方に弾消し判定を持つ極太レーザーを一定時間照射し続ける。マスタースパーク。「法力経典」装備時は照射時間が延長される。
 照射中は全てのショットが停止し、移動速度が低下するが、左右入力でレーザーの角度をある程度操作できる。後方やレーザーの当たっていないところにはなんの効果も及ぼさないが、根本にいる魔理沙を覆う程度の弾消しはある。なお、レーザーは中央が一番火力が高く、端は低い。
 移動速度低下はまだしもボム中は一切のショットを撃たなくなるのが大問題で、無敵時間中にショットでダメージを稼ぐことが難しいため実際の火力は高くない。
 「法力経典」装備時は長めの効果時間がより延長され、総ダメージも魔理沙らしい強力なボムになる。「ドラゴンキセル」を活かす決めボムとしても使いやすくなるほか、道中では連続した難所をいっぺんに吹き飛ばせる。
 ちなみに、ボム中は「疾風の下駄」の高速移動が適用され、狙った角度で当てに行く時やアイテム回収の時に多少便利になる。が、知っていると楽しい小ネタ程度。

<攻略上のポイント>
 魔理沙というと基本的に高火力高機動でアイテム取得に関連した能力持ちというイメージだが、今作では正面火力は霊夢とほぼ変わらず、アイテム自動回収ライン等に関しても他キャラと変わらない。ボムそのもののダメージは高めだが、ボム中は全てのショットが止まるため霊夢や早苗に総合火力で負けている。一応、高速移動速度は一番速い。
 ショットは火力面のアドバンテージを相対的に失った上、攻撃範囲が全体的に狭いといういわゆる「魔理沙的な弱点」は据え置きなため、高難易度ではそれなり以上のフィジカルが要求される。道中はある程度の撃ち漏らしを前提として、正面火力を高めてできるだけ速攻。少しでも確実に数を減らしていこう。

 素のボムは持続時間が長いが総合的には火力不足感が否めない。ぜひ「法力経典」を装備した状態で撃ちたいところ。経典で強化したボムはそれなりに強く持続時間も長いため、往年の魔理沙のようなボムゲーに持ち込める。ボム中にショットでダメージを上乗せできないという欠点も、被弾によるパワー低下の影響を受けづらいという解釈ができなくもない。


霧雨魔理沙 カード解説

<概説>
 素の攻撃範囲が狭すぎるので下手に誘導系を積んでも焼け石に水。何をしたところでやはりいずれ飽和状態にはなるので、一掃するために「やんごとなき威光」があるとボムを節約できる。
 どれだけショットを強化してもボム中には一切停止して無駄になるので、装備カードやショット強化を使う際はそのことを肝に銘じておこう。「アイスフェアリー」のようなボム中密着ショットを想定した装備との相性は最悪。また、「弱肉強食の理」はメインショットの基礎攻撃力が低い魔理沙には罠。
 一応、「法力経典」装備時のボム火力と効果時間は道中・ボスともに魔理沙の弱みをある程度カバーしてくれる。クリア狙いの場合は重宝することになるだろう。
 経典ボムに頼るプレイをしていると相対的にショット強化の価値は落ちる。残機を増やすことを重視しよう。

「法力経典」
 あるのとないのとではボムのリターンが違いすぎる。というか、いろいろなモノを奪われた今作の魔理沙に遺されている武器はもはや経典ボムしかない。強化しない場合はあまりにも茨の道。

「やんごとなき威光」
 ショットが弱い、道中も全キャラで一番つらい、頼みのボムには回数制限がある。もうあとは使用カードで誤魔化すしかない。幸い、「やんごとなき威光」はそのあたりの需要を丸く満たしてくれる良いカードで、道中の難所を越えつつボムを節約させてくれる。クールタイムは素で30秒と短めだが「法力経典」によって24秒にまで短縮できる。ぜひ両方持ち込んで、何度も「威光」に頼ろう。

「ミニ八卦炉」
 ボム中は無駄になるとはいえ、素のショットが貧弱なため無強化はどうしてもキツく感じる。道中のちょっと硬い雑魚にすら少し苦労するレベル。
 素直に正面火力を増強する場合、弾速に関係なく常に中央をキープし、それなり以上の火力もある「ミニ八卦炉」が総合的に一番使いやすい(個人の感想)。魔理沙に「弱肉強食の理」が効きづらいこともそれを後押ししている。


十六夜咲夜 解説【オススメ度 ★☆☆】

『左右撃ちわけのトリッキータイプ』

<ショット>
 
高速ショットは移動方向に応じて角度や拡散・収束度合いをリアルタイム操作できるナイフ弾。低速ショットでナイフ弾の角度と拡散度を固定する。
 見た目は妖々夢の咲夜Bに近いが、左右での角度変更に加えて前進で収束、後退で拡散するようになっている。また、細かい操作でキビキビ振り回せていた妖々夢の頃とは違い軌道の変化はゆるやか。安全に高速で動ける場所が少なくなりがちな高難易度では、好きな角度にすぐ変えづらい。
 操作にクセがある分火力は高く、フルパワーで収束させた場合の正面火力は全キャラ中一位。ただしナイフ1本1本のダメージはそうでもないため、妖々夢のように適当に振り回したりするだけでは雑魚を倒しづらくなっている。しっかりパターンを用意して的確に調整しよう。

<ボム>
 
入力と同時に画面内の全ての敵弾を停止させ、一拍置いて全画面にダメージ判定と弾消しを発生させる。「法力経典」装備時は効果時間が延長され、ダメージ判定も3連発になる。
 素の状態での効果時間は非常に短く、霊夢や早苗の半分強ほどしかない。道中の敵を一掃できる程度のダメージはあり、これでも体験版よりは強化されている。が、短すぎる。
 「法力経典」を装備するとそれなりに効果時間が延び、使い勝手が多少良くなる。もともとボム自体のダメージには期待できないが、効果時間の延長によって安全に撃ち込める時間が確保できるのは小さくないメリット。弱いボムが普通のボムになってくれるだけでも結構うれしい。
 画面内の弾を全て停止させてから最後に弾消しを行う関係上、一部の弾消し耐性を持つ弾幕に対して使うと地獄絵図。陰陽玉の壁に押し潰される。
 
ちなみにこの弾を停止させる演出について、通常は陰陽玉などに押し潰されること以外に特に影響を及ぼさないフレイバー的なものなのだが、弾が密集したところに「打ち出の小槌」という濡れ手で粟の成金プレイが一応存在する。悲しいことに体験版ではそれぐらいしかなかった。

<攻略上のポイント>
 なんといってもフルパワー低速収束時の正面火力がウリ。しかし方向操作のクセに慣れないうちはどうしても使いづらさの方が目立つ。雑魚の出現位置を狙って攻撃できる分魔理沙よりは楽に感じるが、その強みを活かせないと明後日の方向にショットが飛ぶ→修正しようと変に動こうとする→結局処理しきれずパニック……という状況に陥りやすい。パターンを組もう。組んでもなかなかつらいけど。

 ボムも素の状態では無敵時間が全キャラ中ワーストで短いのでお世辞にも強いとは言えず、基本的にはフィジカルで勝負。「法力経典」で強化すれば道中でも少しは使いやすくなり、ボス戦でもショットと合わせてなかなかのダメージを稼げる。フィジカルに自信がないならこれで。

十六夜咲夜 カード解説

<概説>
 ショットは単純に拡散させただけでは雑魚殲滅力も高くないため、道中を楽にするには的確なパターン構築に加えて多少の火力補助が欲しい。左右どちらかに振った場合は正面火力が控えめになるのも絶妙にカユい所。
 素の状態のボムは効果時間があまりにも短いため、緊急回避としてもギリギリ。ボスへの能動的な攻撃手段にはほぼなりえない。「法力経典」を装備することでようやく他キャラの素のボム程度の無敵時間を得られる。なんとかして高火力のフルパワー収束ショットを当てる時間をひねり出そう。
 魔理沙と同様、クリアにはなかなかのフィジカルが求められる。頼みの綱のボムが素であまりにも弱いため、残機に加え使用カード・ショット強化・ボム強化とカバーしておきたいものが多いのが悩ましい。ダメージがショットに依存しすぎていることもあり、パワー低下による火力ダウンの影響が他キャラに比べて特に大きい。

「大天狗の麦飯」
 咲夜は何をするにもまずパワーが大事。パワー3とフルパワーの火力差ももちろんだが、特にパワー2と3の間には大きすぎる溝がある。パワー3未満になった時点で道中もボスも地獄の辛さになるので、これに保険をかけつつフルパワーに戻す効果も望める「大天狗の麦飯」はあると安心。
 使用時に弾消し判定があるが、ボムの在庫が切れた状態でとっさの緊急回避的に使用するのはオススメできない。たいてい、少しも経たないうちに被弾してパワー低下、回復しようにも「麦飯」はクールタイム中という無残な結果になる。かけらを増やしたりしていいのは、次のクールタイムまで手持ちのボム等で生き残っていられるとき。

「法力経典」
 「素のボムが弱いから少しでも強化したい」という方針は魔理沙と似ているが、咲夜の場合は無敵時間確保の意義が特に強い。そもそもボムに頼らなくて済むようなフィジカル人間なら別に問題ないかもしれないが、私のようなパンピーにボムの無敵時間は死活問題。たった2秒長くなるだけだが、1機分のボムで考えれば+6秒のボーナスタイムである。絶対に大事。
 単純に道中での全画面ダメージとしての使い勝手も上がる。素の状態が短すぎるだけとも言える。

「やんごとなき威光」
 こちらも魔理沙と同様、道中でツラいとき、速攻パターンをしくじったときにボムを消費せず頼れる心強い手段になる。魔理沙よりは道中楽できる方だが、やはり持っていると安心。どちらかというと入れる枠があるかどうかという方が問題になりやすい。

・火力補助カード(「上海人形」「弱肉強食の理」)
 結局はひたすらショットを撃ち込みまくるキャラなので、強化することの恩恵を受けやすい。例に挙げたものは腐りづらく、左右に大きくサブショットを振ったとき手薄になる正面をカバーでき、特に噛み合いが良い。高火力の収束で大幅に削ったけどあとちょっと残った、という場面で「上海人形」は非常に心強い。


東風谷早苗 解説【オススメ度 ★★☆

『ワイド&スプレッドの広範囲タイプ』

<ショット>
 高速ショットはヒットすると広範囲に炸裂するカエル弾を広角に発射、低速ショットは前方に直進し、敵と高さが合うと直角に曲がって食らいつく特性を持つヘビ弾を連射する。高速ショットの発射間隔は長め。
 どちらのショットも広い範囲に影響を及ぼすのが特徴で、道中では上手く使い分けることで簡単に雑魚を殲滅できる。基本的には柔らかい雑魚が大量に出る場面では雑に蹴散らせる高速ショット、硬めのひまわり妖精や位置がある程度決まっている敵などには低速ショットといった感じ。ただ、そんなことを考えずほとんどずっと低速ショットでもなんだかんだ雑魚は倒せる。
 ボス戦では低速ショットで地道に避けながら削ることができ、正面から撃ち込めない場面でも確実にダメージを重ねていける。ただし火力自体は低いため、正面を取れても思ったより長引いて挙句の果てには事故った、みたいなことが起こりうる。焦らずのんびり頑張ろう。シビアに正面を取らないといけない魔理沙よりは絶対に楽なはず。

<ボム>
 入力した位置に光弾を設置、光弾は少し間を置いて大爆発し、全画面にダメージと弾消し判定を発生させる。星蓮船と同じやつ、蛙符「手管の蝦蟇」。「法力経典」装備時は3連続で大爆発が起こる。
 長めの無敵時間、全画面攻撃+弾消し、超高ダメージ。もはや安心と信頼の性能といった風で、今回もやはり強い。無論効果中は移動速度低下などもなく、密着して高速ショットを撃つことでダメージは更に加速する。つよすぎ。爆発前の光弾にもダメージ判定はあるので、決めボムではスッと近づいてボスの懐に埋め込もう。
 「法力経典」装備時は3連続で爆発するが、元々高火力なためかダメージ自体はあまり伸びない。そもそも素の状態でだいたいダメージは足りている。どちらかというとショット撃ち込みで稼いでねという強化だが、効果時間が延びることでボスの形態変化を跨いで効果を発揮しやすくなる。時間を稼ぎたい道中でも便利。
 光弾といったが、実は蛙を爆発させているらしい。それにしても、こんなに強力な爆発を起こす蛙物騒すぎないか?これも自然に爆発する蛙なのか?思えば幻想郷の蛙ってだいたい爆発してる気がする。謎。

<攻略上のポイント>
 高速ショットは面白いように雑魚を巻き込んでくれるため、画面前方に大量に雑魚が現れる場面では霊夢よりも有利。低速ショットで撃ち漏らしもカバーできる。背後からわらわら出てくる場面、硬い敵を速攻する必要のある場面は苦手な方。
 低速ショットは火力こそ低めなものの、低速移動特有の精密避けとサーチ弾の特性が噛み合っているので回避に専念できる。じっくり避けていればそのうち体力を削りきれているはず。その反面、しっかり正面を取って撃ち込むことに慣れてくると火力不足を感じてくる。その点では霊夢が有利。

 ボムは素の状態で充分に強い。安定した弾消しとダメージで大体の弾幕はボム1つで突破できる。前述した低速ショットの火力不足もこのボムを使えばカバーできるので、得意な弾幕は低速でゆっくり避ける、苦手な弾幕はしっかりボムを使って飛ばすという基本的な攻略が通用しやすい。このボムも密着して撃つとよりダメージを稼げるが、遠くから撃った場合でも充分すぎるほど火力が高い。


東風谷早苗 カード解説

<概説>
 霊夢同様、誘導系を積むことによる雑魚殲滅力増強の恩恵が大きい。道中をより楽にできるのはそれだけで強く、苦しい状況になることを未然に防ぐのは大いに意味がある。正面火力そのものは結構低いので強化したいところだが、誘導系をいくつか積んでいれば充分な気もする。
 ボムは効果時間そのものが長く、効果時間後半から終了までダメージと弾消しが全画面に発生し続けるため、敵のスペルカード直前にボムを置いて「ドラゴンキセル」の効果を得る戦法が簡単に取れる。
 素の性能が高い上に自己完結しており、安定感がある。霊夢同様何を積んでもそれなりに強いので、カードを色々使って楽しみたい場合は特にオススメ。

・火力補助カード(なんでも)
 火力以外のショット性能は良好なため、何を積んでも一定以上の効果は見込める。誘導系、正面火力、広範囲の変わり種、ほとんどの装備・ショット系カードと相性がいい。ただし「弱肉強食の理」の効果は低いので、そこだけは注意したほうがいいかもしれない。正面火力なら「ミニ八卦炉」などで。

「ドラゴンキセル」
 入力から本命のダメージ発揮までにタイムラグがあるボムの性能上、置きボムが有効で稼ぎやすい。ひたすら避けてさえいればいい低速ショットともよく噛み合っている。

「ヴァンパイアファング」
 霊夢も同じようなものだが、早苗自体が手堅くまとまった性能をしているのでこれ!といって紹介するほどキャラと密接に噛み合うカードがない。
 強いて言えば「ヴァンパイアファング」は早苗の弱点のショット火力不足をスマートに解決してくれる。道中は強力な広範囲ショットで一掃、ボス戦はボムと「ヴァンパイアファング」のローテーションでほとんど真面目に避けずに飛ばすことができるだろう。


おわりに


 いかがでしたか?(←これが言いたかった)

 ここまで読んでいただきありがとうございます。結局1万文字超えちゃって文字ばっかり多いなんだかよくわからない感じになっちゃいました。とりあえず霊夢と早苗は強いです。魔理沙と咲夜は苦行でした。基礎性能の強さは大事だね。


 終わりの文でダラダラ書いてもしょうがないので、一番重要なことを。

 「死穢回避の薬」を通常プレイで使うな。下手になるだけ。

以上です。ありがとうございました。


前回の記事リンク → 東方虹龍洞アビリティカード雑感

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