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「捨て身」について考える

とりあえず、2つの歌がある。

山川の末に流るる橡殻も
身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ
振り下ろす太刀の下こそ地獄なれ
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

一つ目は、坊主の歌。二つ目は、武士の歌ってことくらいまでが予備知識。

どっちの歌も、後半は、身を捨てると浮かぶらしい。


ところが、よーく読んでみると、坊主の言ってることと、武士の言ってることは、全然別のことだとわかるはず。

つまり

坊さんが言いたいことは、「身を捨てて」ってのは、過去の自分にいつまでもこだわってないで、「中身を一度全部捨てちゃいな、そうすれば、また新しい自分に生まれ変わって、人生再浮上するかもよ」ってくらいの意味だね。なので、「捨て身」と言っても、「脱皮」系の話だね。(つまり、何事にも固執しちゃいけないよ、というハナシ)

一方、

武士が言いたいことは、「身を捨てて」ってのは、恐怖心を拭い去って、「死ぬ気で突っ込んじゃいな、そうすれば、決闘の局面が変化して、勝つかもよ」ってくらいの意味だね。なので、「捨て身」と言っても、「突入」系の話だね。

で、こっからが本題だけど、

まず、「捨て身」というのは、少なくとも2種類あることを理解しよう。

続いて、この2種類の「捨て身」を、ちゃんと使いわけよう。

最後に、世の中には、坊主の「捨て身」と武士の「捨て身」を混同してる人がいる、ってことを理解しよう。(例えば、橡の実が、勇気を振り絞って、川に飛び込んだ、みたいなヘソ茶な話など)

おまけとして、「捨て身」ってのは、2つの意味、両方において、ボクのメインテーマになってるってことは、知ってても得しないけど、なんかの役に立つかもしれないね。

#でも 、厳密な話してないので、鵜呑みにせんほーがいいよ。恥かくよ


というわけで、あけまして、おめでとう。


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