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映画感想2024

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2024年3月の記事一覧

映画感想『DOGMAN ドッグマン』

原題「DOGMAN」 絶望的な人生を犬たちに助けられ人間より犬を愛し犬と意思疎通する男の話。 そして宗教を絡ませた背景に児童虐待、身体障碍、保護犬、女装家とマイノリティに寄り添ったアンチヒーローものだ。 観る前はリュック・ベッソンぽく無いのでは?と思ったけど観終わったらしっかりリュック・ベッソンだった。 今回の主人公は下半身麻痺と言うハンデを持ちながらも創意工夫で立ち回りを見せ、何処か『レオン』や『ニキータ』『ANNA』に通ずるものがある。 犬達を使って懲悪する姿はどこ

映画感想『犯罪都市 NO WAY OUT』

原題「THE ROUNDUP: NO WAY OUT」 ジャジャーン!いやぁ、パワーアップしてたねぇソクト兄貴! もうこうなったら『ゴジラvsコングvsソクト兄貴』みたいな? いや1人アベンジャーズとも言えるか。 身体はハルクだし筋肉スーツビルトアップさせる鉄人だし飛び道具無しの接近戦はキャプテンだしね。 このシリーズの勧善懲悪はいつ見ても気持ちイイ! 今作はヤンチャだけど善良な警察 対 汚職刑事 対 日本ヤクザの構図なんだが未だに日本のヤクザが刃物振り回してるっていう設

映画感想『落下の解剖学』

原題「仏 ANATOMIE D'UNE CHUTE/英 ANATOMY OF A FALL」 前半で問題提起し後半の法廷劇で魅せる。 監督でもあるジュスティーヌ・トリエとアルチュール・アラリコンビの脚本がとにかく冴え渡ってる。 このお二人、実生活でもパートナーという事で前作から引き続きの共同脚本なんだそうな。 物証が無く状況証拠のみでの裁判だが様々な事実が出てくる中、妻が夫を殺したのか否か?と裁判の行方は大きく揺さぶられ、最後の最後まで緊張感に満ちた仕上がりは見事。 が