ホーチリン
ホーチリン
森
といえば
聞こえがいいが
荒れ果てた
放置林
ブームに乗って
この際
森の生活
売りに出して
手の
掛けようない
ホーチリン
多分
木の切り方にも
積年の
知恵がある
そんなこと
知らないもの
だから
変に
倒して
森は崩れる
植物は
狂暴
一度根を張れば
頑として
滅びない
きれいな
一握りの
甲虫の背後に
おびただしい
茶色の虫が
森の中に
それでいい
それでいいのだ
人間が
こなくても
もともと森は
放置されてた
おこぼれで
人は生きてた
そんなこというと
エコロジスト
髪がのびて
熊ひげ
放置林の
記事を読んだ
見切りで
書いてる
雑木林に
道を通して
コテージ風の
モーテルを
作った
コテージと言うより
家作だな
作りが古くて
レトロ風
意識された
訳ではないが
裸で
布団
何だか痒い
広くて
細かいタイルの
浴槽
トイレ併設
水浸しにして
大はしゃぎ
森林には
いい思い出しか
ない
誰かが
ピンポン
訪ねてきたら
怖い
ぽつんと
一軒家
のなかの
野
というのは
野原
ではなく
野生の
という意味での
方
(気にかかって調べた
しかし
野いちごの
野
の用法
であるとのことで
野森林の
なかの
モーテルと
いうことか
ややこしくなった
とにかく
一軒家に
呼び鈴
鳴らしに
時間ですよ
と
驚かせたい
狂気を
演じれば
鬼気迫る
わけではない
興味がなくとも
ことは
進むと
意味は
おんなじ