和解
和解
昨日と
今日
昼寝
合計六時間
一日分
多く寝た
今週
狭い庭で
野球をした
軍団と
近所と
井出らっきょう
マフィアンヤクザ
見てます
家の横の土手
登っていった
親父が
帰ってきた
かまわず
野球を続ける
ボールは
折った
べっこうアメ
親父は
片付け物をする
野球
やりやすいように
そういう人ではなかったのに
死んで
人が変わったのだ
生きているうちに
正気の内に
和解出来たら
よかったかもな
掃き出し窓の
角のあたりに
竹で枠が組まれている
大きな
和ガラスの水槽が
ある
里帰りした姉が
やかんで水を
入れている
まだ
まだ
あとすこし
ストップ
あふれは水は
プラコップで
出来たホースに
流れてくる
そこに魚は
必ず
流れてくる
出口を
プラコップで
塞ぐ
これでまた
昇っていくだろう
取り壊された床屋が
家の前に
復活している
盆とか
正月とか
みんなが集まる時期
わる仲間が
彼女を連れて
うちに来ていた
私に
わる仲間がいた
覚えはない
ご機嫌をうかがうように
よかったなあ
と
繰り返している
心の中で
五十過ぎて
よく彼女が出来たと思いつつ
来年には
子供もいるかもな
と笑っている
私も
追従笑いをする
夕方の暗さのまま
みんなが
路上に出ているのは
煮物が煮えるのを
待っているから
床屋のおじさんは
肝硬変で
むすめは
自殺で
もうとっくに
この世にいないのに
コンクリートの
階段に座っている
グルグル回る
トリコロール
おばさんに限って
裸で
着物の着付け前に
下のムダ毛を
処理している
この光景
極楽図
または
地獄絵図
夢なのに
やや
一貫性を持つ
という
失敗
長さで
失格
目覚めた時の
青空は
いつも
意外
冥界の
基調色
今回は
現実落ち