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通魔論

通魔論

本格的に
書けなくなる前
1994年
くらいか

通り魔
事件が
多発していて

本当に
怖かった

ともに
やけに
通り魔が
気にかかって
仕方なかった

通り魔とは
一体
何か

無差別加害者

だれでもよかった

冗談じゃない

何人か
逮捕され
死刑判決
執行も

明らかに
疑いながら
関係者という体で
インタビューする
マスコミ

それに
平然と答える
まだ
容疑者ではない
犯人

整然と
答える

一人を殺し
一人は重傷

刃物
つかう

その頃
よく
新宿へ行った
人混みで
乱射が発生
よく
考えた

そのうち日本でも
大量殺戮
起きる
必ず
そのうち日本でも

銃火器では
起きてない
規制されてる

では
ここに
自動小銃があったら

もしも
誰もが
敵だと
したら

その頃
希望を
持っていた
自分が
悪いとは
思いもよらず

希望も
鬱憤も
同時にあった

鬱憤だけに
塗り込められたら
スパーク
していたかもね

いや
多分
それはないな

それでは
計測
してみましょう

当時には遡れませんから
今の
情報で

年齢
職業
経済状況
家庭状況
性格
性別
育成状況

あら
意外ですね
わりと
健全

鬱憤が
経済状況で
相殺
されてる

健全に
殺したくなく
殺されたくなく
死にたくなくて

うすぼんやりと
生きていますね

よかよか
それでんよか
ええよええよ
それでええ
方言の
神様に
お墨付きを
頂いて

来週も
現状で生きる
所存

いまさら
どうなることでも
ない

でも
革命が
おきる
いつか

人混みに
立てば
それが
わかる

ふしあわせなひとが
しあわせになる

とは限らない
逆もね

肩で風切る

通り魔を
寄せ付け

しない

30年越しで通魔論   書けた




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