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現代詩っぽいところを太字に

大抵のですね自動車は車内を叩く
といい音がするんですよ打楽器として
足を踏めばドスンとデッドなバスドラ
の音がしてシフトレバーは太めの
スネア

シンバルは車内にないので鳴らない
ですけど便宜上ステアリングが
ハット替わりで

ただ 右足がふさがるから左で
バスドラのパートを踏みます
右で踏めれば左でも踏めるもん
です 踏み違えないですね 今まで








通俗の力と言うものがあなたには
見えないのですか












重い綿ののしかかられているような
布団で育っているので血管と血流
には自信が持てる











夜半には雨が窓を打ち
人々の営みがにわかに止まる
そこに
失われていた憐憫のようなもの
雨とともに人々の心に
はかなげに降りてくる

水のようなものの暗さが
私の夜を包むとき
途切れたいくつもの
荒縄のような痛みが
胸内をゆっくりと落ちてゆく
そのとき
すでにはやみ
闇ははたはたと
倒れ始める


それを宛てなく
手紙に綴り
廃屋のポストにそっと
投函しよう
黎明がまもなく
闇を集めに
屋根根を這い伝ってくる


 

とある詩壇では知られた詩人の
ブクオフで220円でたたき売られていた
詩集を読んで真似してみたナリ

現代詩っぽいところを太字にしておいたよ


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