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口語侵入

口語侵入

山梨から
帰る時
道中
とんでもない雨
中央道から
圏央に行かず
そのまま
首都高

ワイパー
全開
飛んでいきそう
前のめり
道が見えない

ラジオは
のんきに
掛け合い
とりとめのない


この合流右
トラック
入れてくれない

ここどこ
流しそうめん
夜の

なんか
大都会
雨が
弱くなり

トンネルに入り
トンネルを抜ける
オレンジの
光は
電気の節約
のため

都会はビル
そして灯
高さと明るさ
そのたった二つで
出来てる

上の
路線にいる
下にも
道路が並行している
国技館がある
あれ
なんで墨田
総武線の方

違う
三郷とか
亀有なんだが

雨は止んだ
光は
たまった水に
反射して
ばらける
暖色の光は
迷子に
冷たく
心細い

電車から
高い位置に
渡されている
高速道路を
見続けていた

中川のあたり
どうして
あんなに高く

実際に走ると
高さはわからない
見下ろしても
別に怖くない

夜でも同じ
紺色に
つぶつぶと光が
かたまり
テールランプを
流している
前の車

いずれは
家に着くだろう
まあ
着いたから
思い出して書いている

両国に
差し掛かった時の
安堵感

その理由

中川から
国道六号
そのみちすじ

忘れた

隅田川と
両国駅が
平行に見えた

千鳥ヶ淵と
千駄ヶ谷
かもしれない

東京
道路
きらい
入りづらい

暗黙の
交互侵入
たとえば
京葉
中山インター合流

一台ずつ
本線
合流
本線合流

暗黙の
口語
侵入

書く
話す
書く話す

思い出す
書く
話す
一日
それだけ

広い墓地が
近所にある
運転の練習しに

四年半
紙運転手だから
何しろ

まず書いてから
あとで
リストラクチャリング
するんだ

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