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非性的自慰行為

非性的自慰行為

日記って
一日に何度も書くもの
じゃなくて
一日の終わりに
一日を振り返り
しんみり
かくもの

といっていると
日記なんて書けない
日に何度も思いついたら
書きたい
それで
こういうかたちに
なった

だから
一貫したテーマで
最後まで書かない
面白くないし
いわば
ある種の
自動筆記
だから
独りよがりと
呼ばわられても仕方ない
ただ
発信するためには
書いている
そのまま
しまっておく気はない

よく考えたら
漫談
スタイル
三つくらいの
話題をつなげる
革新的だ
などと思ったが
ウクレレを持たない
ウクレレ漫談
やんなっちゃった

書く気を削ぐのは
こんな事もう書かれている
と思う事
こんなこと書いても
しょうがない
と思う事
いいものが書けなきゃ
仕方がない
と思う事
ただ
自分の中での出来事
だから
他人には全く
関係ないし
書かれなくても
何ら問題はない

ここのところ
一日に
みっつぐらい
こういうの
書いている
学生の時以来
四十年近く
ぶり

その頃は
想像したものを
書いていた
今もそうだが
想像の割合は
いまよりずっと
多かった

今は
記憶 経験
目についたネット記事
それらから引き出されて
書いている
ちょっと引っかかれば
見切りで書く
思いつきも
書く
人間の
思い付き
記録

それほど
価値があると思えない
ほとんどの
ポエム同様
ただ
三十人くらい
読みびと
あらまほしかれ

詠み人と
読み人
同じ読み方で
全く逆
こういうの
書いてて気づく

気づいたことではなく
気づき
というと
とたんに
有用に傾き
いやらしくなる

いやらしいといえば
性に関する
いやらしい話題も
タブーなく
どんどん
取り上げようと
意気込んでいたが

大人の淫靡な
営みの深さは
よくわかっていないので
簡単には
いかないね

そもそも
自慰行為について
思うところを
述べようと
書き始めたのだが

図らずも
非性的
自慰行為の
言い訳のように
なっている

なんとなく
のってるときは
こんなふうに
まとまるもんだ

自慰行為をする必要も
気力もなく
しばらく経つが
一日
みっつと
お盛んなことだ

こういう物言いが
じじむさい
でも
書けるうち書かないと

たんなる
自分の中での
焦り

それは
かなり
みっともなくも勝手に
切実


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