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どうなるAirtable?

最近はテック企業がぜんぜんダメですね。私も数銘柄持ってるのですが、比較的最近に買ったのはマイナスです。しばらく戻りそうもないので、年末にかけての損出し候補になっています。

さて、未上場ですが高い評価額を得ていたAirtableがレイオフを発表しました。私はかなりの愛用者で、ここ3年は有償のProプランを使ってます。この手のアプリはいろいろあるのですが、結局Airtableが一番しっくりきます。

Airtableのいいところは、コアであるテーブルビューのUIがとても使いやすくて、心地よいところ。スプレッドシートやNotionのテーブルなどと比べて、データのまとまりが感じられて扱いやすいです。類似ソフトもいろいろ使ってみましたが、やはりAirtableの使い心地には勝てませんでした。

しかし、不満もたくさんあります。テーブルビューも細かな改善の余地ありますし、中途半端な各種拡張もなんとかして欲しいです。特に、ここ数年の試みはどれもプロトタイプレベルで、改善されずに放置されたものが多いです。なかでも印刷と可視化は実務レベルには機能不足なまま。あれこれやる前に、もっとこの2点に注力すべきでしょう。私自身は、Airtable->Make->Wordといったサードパーティ連携で対処するのに落ち着きました。あと、この会社は基本的にコミュニティを重視していないのも気になります。フォーラムには改善要求がたくさん出ていますがほぼ放置。有償ユーザーのメール問い合わせも同様で、「開発チームに伝える」で終わりです。小さいのに大企業病が感じられるのが残念です。

今回のレイオフは妥当だと思います。この規模で千数百人の社員は多すぎるでしょう。このところWebページ改善やWebセミナーとかに熱心で、ちょっとお金の使い所には疑問を感じていました。彼らは調達した資金を使って、Airtableと連携している有力サードパーティ企業を買収すべきだったと思います。そうすれば、既存のエンジニアはコアの改善に注力できたはず。たとえば、Interface Designerの機能はSoftrを買収できればずっと高品質で高機能をすばやく提供できていたでしょう。Automationの機能もそうです(Notionは買収しましたね)。彼らは自前でやろうとして、今のところ、サードパーティに劣る中途半端なものしかできてません。これまでをみていると、また投げ出される可能性も高いと感じています。(なお、データ可視化の企業を買収したので期待していましたが、いまだ成果はあらわれていません)。

さて、私自身は今の年間契約が切れたら、とりあえず安いプランに変更して様子見するつもりです。来年には「また」新たな方向を打ち出すようなので少しだけは期待を持っていますが、エンタープライズ向けに注力するようなので、望むような方向には行かないかもしれません。代替サービスも常に探しているのですが、なかなかAirtableの使い心地に匹敵するものがありません。Airtable自体がうまく成長してくれるのが一番なんですけどね。


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