マイルス・デイヴィスのAtoZ「B」 「Blue In Green」
「B」で始まるマイルスの名曲は「Blue In Green」で決まり!
テーマとなるメロディーがあることはあるのだが、この曲の場合、それ以上に印象的なのは「響き」だったり、演奏が醸し出す「透明感」や「雰囲気」だったりする。まるでドビュッシーの作品のようだ。この曲が収められているアルバム「Kind Of Blue」から、「So What」と「All Blues」は何度もライヴで取り上げられることになるが、「Blue In Green」は一切ない。これっきり。ピアニストのビル・エヴァンスが退団したことも大きいし、これを上回る演奏は二度とできないことをマイルスは感じていたのだと思う。マイルスのミュートもエヴァンスのピアノも完璧。YouTube音源を挙げておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=TLDflhhdPCg
ところで「Kind Of Blue」は初めて買ったジャズのアルバムです。ジャズを本格的に聴いてみようと思って調べたところ、マイルスがジャズ界の帝王と呼ばれており、その最高傑作と誉高かったのが「Kind Of Blue」だったので。しかしそれまでロック一辺倒だった自分には、最初はさっぱりわからなかった。わからないままなのも悔しいので、何度も何度も聴いて、一曲目の「So What」以降、各メンバーのソロのフレーズまで口ずさめるようになって今に至っている。
「B」で始まる名曲、他にはミルト・ジャクソンの「Bags Groove」、スタンダード曲「Bye Bye Blackbird」、エレクトリック期の重要作「Bitches Brew」などがある。
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