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マイルス・デイヴィスのAtoZ「M」「Milestones」

初めて本格的に聴いたマイルスのアルバムは「Kind Of Blue」だったけれど、最初に聴いたマイルスの曲は「Milestones」でした。中学生の頃、あるラジオドラマの主題曲になっていて、毎日冒頭に触りの数十秒だけ流れるのでした。誰の演奏で、なんという曲か全く分からず、そもそもジャズであることも理解していたかどうか。なんせ中学生だったからなあ。それでも疾走感あふれる、カッコいい曲だな〜と思っておりました。それが何年も経って、マイルスを聴くようになって出会った時の驚き!「これだったのか〜!」
今、あらためて聴いてみても、初めて聴いた時と同じ「疾走感あふれるカッコいい曲」だと思います。まずは聴いてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=k94zDsJ-JMU

他のアーティストたちもカバーしていますし、もうスタンダードと言ってもいいですね。マイルス自身もことあるごとにライヴで取り上げていました。ライヴでは「So What」なんかもそうですが、これ以上速く演奏できないというテンポで演奏するので、オリジナルのコレを聴くとホッとします。
おそらく、アコースティック時代のマイルスの好きな曲アンケートでは10位以内に入るでしょう。また、アルバム「Milestones」の方もマイルスの代表作、必聴盤です。メンバーは、マイルス(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、キャノンボール・アダレイ(as)、レッド・ガーランド(pf)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)のセクステット。1950年代半ばからスタートする「Round About Midnight」やプレスティッジの「〜ING四部作」の黄金メンバーにキャノンボール・アダレイを加えた訳ですね。悪いわけがない。名盤「Kind Of Blue」へと繋がるこの流れ、マイルスのファンでなくとも押さえておきたいところです。

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